2018年は一時代を支え続けてきた、アイドル界のビッグネームともいえるメンバーたちのグループ卒業が相次いでいる。女子アイドルブームの転換期ともいえるが、一方でファンの若返りや女性ファンの増加など、シーンを活性化させる効果を生み出している。

2018年,那些曾打下一片江山,可谓是偶像界大牌的成员一一从组合毕业,虽说是女性偶像团体转型期的来临,但也出现了粉丝年龄层越来越小,女性粉丝越来越多等不少充满活力的情况。

新年早々、1月3日の日本武道館公演をもって私立恵比寿中学の廣田あいかがグループを離れると、1月21日、同じスターダストプロモーションのももいろクローバーZから有安杏果が卒業。グループの10周年目前、しかも発表からわずか1週間という異例の早さでの有安の卒業は、各種メディアなどでも大々的に報じられた。

年初,1月3日就有私立惠比寿中学的广田爱佳在日本武道馆的公演上宣布离团,1月21日同事务所的有安杏果从桃色幸运草毕业。在组合10周年之际,且发布消息后不到一周就退团的有安,被各大媒体大肆报道。

同月末には乃木坂46の生駒里奈が「自分を高めないといけない」という理由を添えて、自身のブログで卒業を発表。4月22日には日本武道館で卒業コンサートが行われた。グループ史上最多となる計6作で単独センターを務めた主力メンバーの決断は、ファンにも大きな衝撃が走った。

同月末,乃木坂46的生驹里奈也在自己的博客上发表毕业声明,其中有一条“不提高自己不行”的理由,并于4月22日在日本武道馆举行了毕业演唱会。她是组合历史上最多,曾六次单独担任单曲center的主力成员,其毕业令粉丝们也大受打击。

15年10月から新潟を本拠地とするNGT48でキャプテンを務めていた北原里英も4月に卒業。新潟の朱鷺メッセでのコンサートを経てアイドルとしての活動に終止符を打っている。

从15年10月开始担任以新泻为根据地的NGT48队长北原里英也在4月毕业了。在新泻的朱鹭剧场举办了最后一场演唱会,为自己作为偶像的演艺活动打下了休止符。

18年4月には、アンジュルムとハロー!プロジェクトの双方でリーダーを務める和田彩花が19年春での卒業をブログで報告。7月にはソロアーティストとしても活躍する山本彩が、NMB48の中野サンプラザ公演で卒業を発表。11月に卒業した。8月には、欅坂46の1期生・今泉佑唯が、7thシングル『アンビバレント』での活動を最後にグループから卒業することを明らかにして、11月に卒業した。デビュー3年目で勢いに乗る欅坂46だが、これが初の卒業生となる。

18年4月,同时担任アンジュルム和ハロー!プロジェクト队长的和田彩花在博客上宣布将于19年春天毕业。7月已经作为solo艺人活动的山本彩,在NMB48的中野sunplaza公演中宣布于11月毕业。8月,欅坂46的一期生今泉佑唯表示第七张单曲《矛盾心理》将是她最后一次参加组合活动,并于11月毕业。出道三年来势如破竹的欅坂46,有了首位毕业生。

■黄金期のグループが解散

处于黄金期的组合解散

加えて、2018年は長らく活動してきたグループの「解散」が多いことも大きな特徴だ。

再加上,许多成立已久的组合解散也是2018年的一大特征。

06年8月結成のチャオ ベッラ チンクエッティ(15年にTHE ポッシボーから改称)は、8月2日の豊洲PITでラストライブ。翌07年から活動をスタートしたバニラビーンズも、10月6日、7日のイベントでその歴史に幕を下ろす。

06年8月结成的チャオ ベッラ チンクエッティ(15年改名为THE ポッシボー),8月2日在丰洲PIT举行了最后一场演唱会。而07年开始活动的バニラビーンズ,也在10月6日、7日的活动中拉下了历史的帷幕。

また、09年に活動を開始、11年のメジャーデビューシングル『少女飛行』が、いきなりオリコン週間チャートで1位を獲得したPASSPO☆(当時は、ぱすぽ☆)。7人のメンバーは「結婚してもグループを続けていきたい」と公言していたが、9月22日の中野サンプラザ公演をもって9年あまりにわたる活動に終止符を打った。

另外,09年开始活动,11年以单曲《少女飞行》实现主流出道,一股劲儿获得oricon周排行第一的PASSPO☆(当时名为ぱすぽ☆),虽然七位成员曾公开宣称“即使结婚了也要把组合做下去”,但在9月22日的中野sunplaza公演后,成团9年停止了活动。

さらに、その2日後の24日には、13年上半期放送のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で、劇中歌『暦の上ではディセンバー』を担当したベイビーレイズJAPANが、山中湖交流プラザきららでの野外ライブを最後に6年強の活動にピリオド。結成から解散まで、5人のメンバーは不動だった。

而且,在两天后的24日,13年上半年播出的NHK连续剧小说《海女》中担任剧中歌曲《暦の上ではディセンバー》的ベイビーレイズJAPAN,在山中湖交流plazaKirara进行了最后一场户外演唱会,为6年多来的活动画上了句号。从结成到解散,五位成员不变。

2010年から「@JAM」などの女子アイドルイベントをプロデュースするZeppライブの橋元恵一氏は、「アイドル戦国時代と呼ばれて一気にマーケットが拡大した2010年前後にデビューし、黄金期を支えてきた大手事務所所属グループの解散が目立つ。メンバーの入れ替えがあまりなく活動してきたところが多いので、マネジメントの事情だけでなく、『誰か1人でも抜けるなら終わろう』と本人たちの意思が反映されているケースも多いはず」と言う。

从2010年开始,为“@JAM”等女子偶像组合做策划的ZeppLive的乔元惠一表示,“在被称为偶像战国时代、一下子扩大市场的2010年前后出道,隶属于大型事务所、撑起黄金时期的组合解散备受瞩目。成员也未曾有过更替,演艺活动也很频繁,也不仅仅是管理层面的问题,大多是只要有一个人退出组合就解散的情况较多。”

「20歳」「5年目」が平均値

“20岁”“第五年”是平均值

なお、アイドル界全体で見れば、卒業・解散の“適齢期”は意外と早い。18年卒業したアイドル130人の平均年齢は20.5歳。その分布を見ると、成人となる20歳をピークに、17~18歳の高校卒業、21~22歳の大学卒業といった“人生の節目”となる時期にグループを離れる選択をするケースが多いことが分かる。同様に活動期間は5年3カ月が平均。最も多いのは加入から6~7年だった(図2)。

从偶像界整体来看,毕业、解散的“适龄期”出乎意料地早。18年毕业的130名偶像平均年龄仅为20.5岁。从数据分布来看,20岁成人为顶峰,在17-18岁高中毕业和21-22岁大学毕业这种“人生节点”上,选择离开组合的情况也较多。同样,活动时间平均在五年零三个月,最多的也就是加入后6-7年左右。

前述のアイドルたちの多くは、こうした「20歳」「デビュー5年」の壁を超えて活躍してきた面々だ。07年にAKB48に加入した北原里英(27歳)は10年を超えてグループに所属。有安杏果(23歳)は約8年半、ももクロの一員として活動した。

而前文所提到的许多偶像中,超过20岁、越过出道五年门槛并活跃在一线的也比比皆是。如07年加入AKB48的北原里英(27岁)在组合里已经呆了超过十年。有安杏果(23岁)作为桃色幸运草的一员已有8年半。

解散組もチャオ ベッラ チンクエッティ(平均25.5歳)やバニラビーンズ(年齢非公開)は12年目、PASSPO☆(平均24.9歳)は10年目での解散だった。

解散的组合チャオ ベッラ チンクエッティ(平均年龄25.5岁)和バニラビーンズ(年龄不公开)已是第十二年,PASSPO☆(平均年龄24.9岁)在第十年时解散。

長らくシーンを引っ張ったアイドルたちの卒業や解散が相次ぐ現在は、やはり転換期ということができるのだろう。では、この相次ぐ離脱は、今後にどのような影響を与えるのだろうか。

在很长一段时间里作为领军人的偶像们经历毕业、解散,果然是进入了所谓的转型期吧。但这种不断分崩离析的现状,对今后会造成什么样的影响呢?

8月4~6日に東京・お台場エリアで開催し8万人超を動員した、女子アイドルに特化したフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL(以下、TIF)」。総合プロデューサーを務めるフジテレビ事業部の菊竹龍氏は、卒業・解散が続く状況について「シーン全体ではまだ伸びしろがあることの裏返しと見ることもできる」と言う。

8月4-6日,在东京台场区举办的女子偶像特别庆典“TOKYO IDOL FESTIVAL(以下简称TIF)”,动员了超过8万观众。担任富士电视台事业部综合策划的菊竹龙,认为这种不断出现毕业、解散的现状,“反过来看,其实有更大的发展余地和上升潜力。”

「卒業や解散によりアイドルシーンの終わりを危惧する声もありますが、一方でメンバーやグループの入れ替わりによる新陳代謝があるからこそ“元気なカルチャー”であり続けられるとも言えます。多くのグループが活動し続けている限りはファンも一定の熱量を維持し続けられるし、新しいグループの登場によって新たなファン層が生まれることもある」(菊竹氏)

“可能有人觉得毕业、解散,恐怕会让偶像时代终结。但正因为成员、组合的不断更新换代,才能让这种充满活力的文化持续发展下去。许多组合在活动期间让粉丝们保持着一定的热情,而一旦有新的组合出现,又能产生新的粉丝群体。”

実際、今年のTIFでは来場客に変化が見られたという。「来場者数はほぼ昨年並みですが、10代後半~20代前半の若年層が伸びました。女性も昨年に比べて7~8%増えています。対称的に減ったのは30代」(菊竹氏)と言うように、ファン層の若返りが顕著に表れた年だったそうだ。

事实上,从今年到TIF现场的观众变化来看,“观众数量与去年几乎持平,但年轻层却从10代后半延伸到20代前半。女性观众比去年增加了7-8%,与此同时,30代观众数有所减少”,如同菊竹所言,粉丝层的年轻化是今年一个非常显著的表现。

■卒業・解散は活性化の面も

毕业、解散也有活性化的一面

前述の橋元氏によれば、10代20代の観客が増えているのは、8月25~26日に横浜アリーナで開催した「@JAM EXPO」も同様とのこと。ただし、新しいグループの出現がシーンを活性化しているという手応えは感じつつも、個々の活動の規模が縮小しているのを危惧していると話す。

前文提到的桥元还表示,8月25-26日在横滨arena举行的“@JAM EXPO”也出现了10代20代观众增加的情况。不过,虽然新组合的出现令偶像群体更有活力,但各自活动规模的缩小也令人堪忧。

「数年前からワンマンで万単位の集客が可能な会場を目指すグループが少なくなった印象があります。かつての試金石は日本武道館でしたが、最近は『Zeppが目標』と公言するグループが少なくありません。直近でも、アリーナに進出した新顔は欅坂46とBiSHくらい。グループのスタイルが多様化し、ファンのニーズが細分化する現状を超えられる存在が出てくるかが課題ですね」(橋元氏)

“几年前目标以万为单位聚集观众的组合变得越来越少。过去日本武道馆曾是块试金石,而最近宣称Zepp是目标的组合也不在少数。最近来说,能进入arena的新面孔也不过是欅坂46和BiSH罢了。组合的形式越来越多样化,粉丝们的需求也被细分化,出现超乎现状的情况才是当下的新课题。”

この卒業・解散ラッシュは、女子アイドルの勢力図を変える可能性を秘めていそうだ。

这一波毕业、解散浪潮,也许隐藏着改变女子偶像势力图的可能性呢。

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