アイドルグループ・AKB48の53枚目となるシングル(9月頃発売予定)の楽曲を歌う選抜メンバーなどを決める『第10回AKB48世界選抜総選挙』開票イベントが、16日に愛知県のナゴヤドームで開催される。昨年3連覇を飾ったHKT48の指原莉乃をはじめ、人気上位を誇るメンバーが出馬せず、10年目にして“本命不在”という状況。果たして今年は誰が話題をさらっていくのだろうか。AKB選抜総選挙の“本当の魅力”とは?

决定偶像组合·AKB48的第53张单曲(预定在2018年9月左右发售)的选拔成员等事宜的“第10届AKB48世界选拔总选举”开票活动将于2018年6月16日在爱知县的名古屋巨蛋举办。以去年获得3连霸的HKT48的指原莉乃为首,不少高人气成员都不参加这次选举。“本命成员不参加”是这一进入第10个年头的活动的现状。究竟今年谁将成为话题女王呢?AKB选拔总选举的“真正的魅力”是什么呢?

最大の見どころは順位ではない? 「選抜総選挙を誰が盛り上げるのか」

最大的看点不是排名? “谁能让选拔总选举步入高潮呢”

AKB48選抜総選挙も今年で10年目となり、メモリアルイヤーとして今年は海外48グループメンバーも参戦する「世界選抜」をうたっている。昨年は指原莉乃が24万6376票で1位に輝き、2位は昨年末でAKB48を卒業した渡辺麻友の14万9132票。3位に大きな差をつけていた。その2トップが今年は不在なだけでなく、NMB48の山本彩、AKB48/NGT48の柏木由紀も出場せず。総選挙上位常連のトップアイドル達が出場辞退、卒業といったことが相次ぎ、“本命不在”といえる状況だ。「誰が1位になっても初の女王」という状況で、いまいち盛り上がりに欠けるという声も囁かれている。事実、7位以下の票数はほとんど僅差が続く団子状態。誰が抜きんでてもおかしくない状況ではある。

AKB48选拔总选举今年是第10年了,作为具有纪念意义的一年,今年主张的是海外48组合也参战的“世界选拔”。去年指原莉乃凭借24万6376票获得了第1名,第2名是去年年末从AKB48毕业的渡边麻友,获得了14万9132票。与第3名有着巨大的票数差。这次不仅是这两位TOP不再参选,NMB48的山本彩、AKB48/NGT48的柏木由纪也不参加。总选举经常获得前几名的顶级偶像们接连不参选、毕业,对很多人来说这次将面对“本命成员不参加”的情况。“无论是谁获得第1名,都将是第一次成为女王”,但是也有意见认为就算是这样,要让总选举步入高潮还是差一点。实际上,第7名以后的票数基本上是差别甚微的抱团状态。是无论谁脱颖而出都不奇怪的状态。

08年結成のSKE48は10周年イヤーであり、地元のナゴヤドーム開催だけに松井珠理奈は前回の3位からの“天下取り”を宣言。また、前回4位のHKT48の宮脇咲良は「博多で獲った旗は博多が引き継ぐ」と3連覇した指原に続き、首位戴冠を標榜。また、51枚目シングル「ジャーバージャ」でセンターを飾った前回9位でAKB48/STU48の岡田奈々は「総選挙でもセンターを獲りたい!」と熱意を燃やす。昨年速報1位、最終結果5位の“シンデレラガール”NGT48の荻野由佳は今年も速報1位を記録。NMB48の白間美瑠も「てっぺん取ったんで!」と頂点を目指し、各グループの看板を担うメンバーが首位奪取をロックオンしている。

2008年结成的SKE48今年是10周年,总选举又在老家的名古屋巨蛋举办,正因为如此松井珠理奈说出了将从上次的第3名发起进攻,这次要夺取天下的宣言。同时,上次获得第4名的HKT48的宫脇咲良也说出了“博多获得的旗帜将由博多继承”这样将代替三连霸的指原莉乃争夺冠军的豪言壮语。另外,在第51张单曲《Ja-Ba-Ja》当中担任center的、上次获得第9名的AKB48/STU48的冈田奈奈也“在总选举当中也想要夺得center!”燃烧斗志。去年速报第1名、最终获得了第5名的“灰姑娘女孩”NGT48的荻野由佳在今年的速报当中也获得了第1名。NMB48的白间美瑠也宣称“要争夺顶点!”以冠军为目标,各组合的核心成员都锁定了第一名这个位子。

しかし、“本命不在”の今年だからこそ、選挙順位に映らないインパクトに期待したい。誰が選抜総選挙の盛り上げをけん引するのか? という点こそが今年の総選挙の見どころではないだろうか。

但正是这样“本命成员不在”的今年,我们才可以期待选举排名的冲击性之外,“究竟谁能让选拔总选举步入高潮?”这一点也许正是今年总选举的看点吧。

“結婚宣言”で大バッシングを受けた須藤凜々花、だが結果としては一人勝ちに

因“结婚宣言”而备受指责的须藤凛凛花,但结果却是她一个人的胜利

“本命不在”とも言われる今年は、一般層にとっては盛り上がりに欠ける一面は否めない。ここで、昨年第9回の結果を振り返ってみよう。AKB48も歴史を重ねて、さまざまなスターが生まれた結果、上位が固定化されていた。誰が抜きんでるのかというアイドルの熾烈な闘いを垣間見られるという総選挙当初の見どころとは異なり、「今年も指原かな」とある程度上位メンバーが予想できる“予定調和”の傾向が見られた。そうした状況の中で、誰もが予想していなかった形で話題をかっさらったのが、突然の結婚宣言を行ったNMB48(当時)の須藤凜々花である。

可以说“本命成员不在”的今年,无可否认对于一般观众来说还不足以炒热气氛。在这里,让我们来回顾一下去年第9届的结果吧。AKB48不断发展,产生了各种各样的明星,造成前几名的成员已经基本固定的结果。与当初“究竟谁能拔得头筹?”这种偶像间的激烈争夺的看点不同,最近有着“今年也是指原莉乃第一吧”从某种程度上可以预测到前几名成员的这种“预定调和”的倾向。在这种状况中,以谁都没能预想到的形式夺得话题的是,突然宣布要结婚的NMB48(已退出)的须藤凛凛花。

「私、須藤凜々花は…結婚します! 迷惑だとわかっているんですけど、自分にも皆さんにもウソをつきたくないと思っています」と恋愛禁止の48グループの制約を飛び越えての結婚宣言。前代未聞の行動により、総選挙会場のアイドル達は叫び、怒り、悲しみといったメンバーの様子もテレビに映し出された。世間の反応は、「支えてきたファンへの裏切りだ」「恋愛禁止だけれど、確かに結婚禁止とはうたっていないはず」「この度胸はすごい」といったさまざまな意見が噴出したのである。

“我,须藤凛凛花……要结婚了!虽然知道给别人添麻烦了,但是我不想对自己、对大家说谎。”这种越过了48组合的禁止恋爱规定的结婚宣言。因为这一前所未有的行动,总选举会场中偶像们尖叫、愤怒、悲伤的样子也被电视转播出去了。世间的反应则是“这是对支持她的粉丝们的背叛”、“尽管是禁止恋爱,但确实没说禁止结婚”、“这种胆量真厉害”各种各样的意见喷涌而出。

メディアの報道も須藤一色となり、昨年の総選挙の結果は指原の史上初の3連覇という偉業を成し遂げつつも、世間のイメージは「須藤が世に出た回」といってもいい結果となった。しかしながら、見方を変えると、須藤はある種の閉塞感のあった総選挙に、スタンドプレーで風穴を開けたともいえるだろう。このハプニングにより、アイドルファンでない層にも総選挙の話題が広がり、昨年のAKB総選挙を引っ張ったのは間違いなく須藤だったのだ。

媒体的报道也清一色的都是须藤,尽管去年的总选举结果是指原莉乃成就了史上第一个3连霸的伟业,但结果世间只记得那是“须藤凛凛花出名的那次总选举吧”。但是,改变一下角度,可以说是须藤将具有某种闭塞感的总选举,通过这种自我表现的行动打开了一个通风口。因为这个突发事件,将总选举的话题拓展到了不是偶像粉丝的人群中,打响去年AKB总选举的知名度的毫无疑问是须藤。

生放送ならではのハプニング…アイドルたちの“生々しさ”こそが魅力

只有现场直播才有的突发情况……偶像们的“真实反映”才是魅力所在

昨年は須藤のスタンドプレーにより、阿鼻叫喚の絵図となったが、これこそがAKB総選挙の魅力の一つ。昨年は須藤に対して渡辺麻友が険しい表情で視線を送っている姿が映し出され、11位のAKB48高橋朱里は壇上から「ファンの皆さんが複雑になることを言うメンバーを見て、胸が痛い」と須藤への辛辣なコメントを発した。ゲスト出演した小嶋陽菜は「いつかそういうメンバー(結婚発表)も現れると思っていた」との見解を示し、峯岸みなみは「考えていたことが全て飛ぶくらい…もう何を言っても記事ならんやん」と嘆いた。一方で観客やNMB48のメンバーからは「おめでとう!」との祝福の声もあがるという、まさに愛憎入り混じる群像劇が全国に生中継されたのだ。

去年,因为须藤的自我放飞,现场变成了一副悲鸣的场景,但这才是AKB总选举其中一大魅力。去年渡边麻友用可怕的表情注视着须藤的样子被电视转播了出去,获得第11名的AKB48的高桥朱里站在舞台上“看到说出让粉丝们变得心情复杂的发言的成员,我的心很痛”对须藤进行了一针见血的评论。作为嘉宾出演的小嶋阳菜也发表了“我早就觉得总有一天会出现这种(宣布结婚的)成员”的见解,峯岸南也感叹“我之前想好的发言全部都忘了……现在我说什么都不会被媒体报道了”。另一方面,从观众和NMB48的成员那里也有“恭喜你!”这样祝福的声音,这正是将混杂了爱恨的群像剧对全国现场直播。

過去の名シーンもまさに“仲間なのに戦わなければならない”選抜総選挙への必死の覚悟を物語る生々しい喜怒哀楽がドラマティックに表現されてきた。第2回で大島優子に1位を譲り、第3回で再び1位に返り咲いた前田敦子が泣き叫ぶように訴えた「私のことは嫌いでも、AKBは嫌いにならないでください!」は、アイドル史に残る名言として知られている。また、同年は現AKB48の総監督・横山由依が圏外から19位にランクイン。よろけるような足取りでステージへ上がり、“過呼吸寸前”とも言える状態でマイク前でも震えながら涙した姿は、視聴者から“放送事故”とも評されたが、「命をかけていることが伝わった」という意見も。そのほかにも、篠田麻里子が壇上から「潰すつもりで来てください」と後輩に激を飛ばしたり、大島優子は指原に初連覇を阻止され、「こんなおなか抱えて笑ってしまう総選挙は初めてです」と失笑するという世代交代の瞬間もあった。

过去总选举的著名场景也确实是将“描绘了对‘明明是伙伴却不得不战斗’的总选举抱着必死觉悟的这种鲜明生动的喜怒哀乐”戏剧性地表现了出来。在第2届总选举当中将第1输给了大岛优子,在第3届当中又再次夺回的前田敦子哭喊道“就算是讨厌我,也请不要讨厌AKB!”,这句话作为名留偶像史的名言而为人所知。再者,同年,现AKB48总监督·横山由依一举从圈外上榜至第19名。可以说是踉跄着登上舞台、“分分钟要过呼吸”的状态在话筒前面一边颤抖一边落泪的样子,被观众评为“播出事故”,但是也有“她很拼命的这件事很好地传达给大家了”这样的意见。除此之外还有,篠田麻里子在舞台上用“来击溃我们吧”激励后辈、大岛优子的首次连霸被指原莉乃阻止后表示“这样让我捂着肚子笑出声的总选举还是第一次”这样失笑的世代交替的瞬间。

また、近年は上位メンバーが卒業を発表することも続き、まさに選抜総選挙は“人生の分岐点”としての側面もあった。そうした過去の名シーンは、生中継だからこそのハプニング的要素で盛り上がり、第5回の瞬間最高視聴率は32.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するなど、世間の耳目をさらってきたのだ。

再者,近年来获得前几名的成员相继宣布毕业,AKB选拔总选举正是处于“人生的分歧点”。这些过去的著名场面,正是因为是现场直播,这种突发情况的要素才炒热了总选举,第5届总选举的瞬间最高收视率达到了32.7%(视频搜索调查、关东地区)的记录,吸引了世间的注意。

横並び状態だからこそ、“真の女王”の出現に期待

正因为是平分秋色的状态,所以才期待“真正的女王”出现

完成された姿ではなく、成長途中の“努力の過程”を見せてファンを拡大してきた48グループのアイドルたち。選抜総選挙はその集大成としての場であるが、ランクインしたメンバーに対する祝福だけではない。編集されたアイドル番組とは異なり、選挙結果を受けてのアイドルの喜び、憎しみ、嫉妬、奮起、悲しみ、そういった生臭い一面をコンテンツにしてきたのがAKBの総選挙なのだ。誰が1位に輝くのか、誰が選抜メンバーになるのかは、AKBファンにとっては大いなる関心ごとではある。しかし、アイドルファンだけでなく、世間が注目してきたのは、メンバーたちが“仲間なのに戦う”矛盾の中で序列を公開される葛藤を、泣き叫びながら言葉にするスピーチや予想しえない“ハプニング”であった。

不是以完成的形态,而是通过向大家展示成长途中的“努力的过程”来扩大饭群的48组合的偶像们。选拔总选举是集大成的舞台,不仅仅是对上榜成员们的祝福。与剪辑好的偶像综艺节目不同,接受总选举的结果的偶像的喜悦、憎恨、嫉妒、振奋、悲伤,将这种人性真实的一面作为节目内容的就是AKB的总选举。谁将会荣耀获得第1名?谁又将成为选拔成员?这是对于AKB的粉丝而言最关心的东西。但是,不仅仅是偶像粉丝,让世间也瞩目的则是,成员们将在“明明是同伴也要战斗”的这种矛盾中知晓排名的这种心理矛盾,一边哭泣一边用语言表达出来的演讲,以及无法预想的“突发情况”。

そんな、何が起こるかわからない運命の交差点で、“ドラマ”を演出するメンバーこそが世間の注目を集めるのではないだろうか。誰がハプニングを起こすのか、どんな名シーンが生まれるのか、そして10年目のAKB総選挙という大舞台をけん引するのは誰なのか。「誰が1位になっても初の女王」という状況だからこそ、そうした順位には映らない“真の女王”が現れることに期待したい。

在这种不知道会发生什么的命运的十字路口上,“表演”的成员们才是世间瞩目的焦点吧。谁将会引起突发事件呢?又会产生怎样的历史留名的场面呢?还有,引领第10年AKB总选举这样大舞台的又究竟会是谁呢?正是“无论是谁获得第1名都将首次登顶成为女王”的这种状况,我们才想要期待并不是通过排名反映出的“真正的女王”的出现。

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