女性専用車両は、痴漢被害におびえる女性を助けるシステムです。加害者は男性で、被害者は女性というれっきとした事実があります。

女性专用车厢是为了帮助女性避开列车色狼而设立的。而电车色狼案件中,加害者是男性,受害者是女性也是母庸质疑的事实。

年間の痴漢犯罪の検挙数は4000件近くに上ります。しかも、女性の8~9割は恐怖のあまり被害を届け出ていないのです。そんな国で、女性専用車両はまさに助け船。求められるのは当然でしょう。しかし、なかには「女性専用車両に乗りたくない」という女性もいるそうです。なぜ、そう考えるのでしょうか。

一年里列车色狼被逮捕的案件数量已逐渐接近4000,却还是有八九成女性因为恐惧而不敢报案。在这样的国家,女性专用车厢可谓是救命稻草一般的存在,是有存在必要的。但其实也有“不想坐女性专用车厢”的女性。为何她们会有这样的想法呢?

理由として、「公的自己意識」の高さが考えられます。公的自己意識とは、つまり「他者から自分がどう見られているか」を意識すること。反対に、「私的自己意識」は「自分自身がどう思うか」という意識を指します。日本人は一般にこの公的自己意識が強い。

“社会自我意识”高是造成人们不想坐女性专用车厢的原因。社会自我意识就是“别人如何看待自己”的认识。与之相反,“个人自我意识”是指“如何看待自己”。日本人的社会自我意识普遍较强。

言い換えると、日本人には、気を使いすぎる人が多いのです。

换句话说,日本人中有很多“想太多”的人。

では、今回のケースで何に気を使っているかというと、「女性専用車両に乗るなんて、自意識過剰なんじゃないか」という他人の目、声です。

那么在“不想坐女性专用车厢”的问题上,人们会过度考虑的是别人对自己“特意选女性车厢坐,是不是自我意识过剩!”的看法。

そんなことを気にすることはない、とお思いになる方も多いでしょうが、痴漢被害者に対する誤解や偏見は、特に男性に根強く残っています。

想必有很多人认为根本不用在意那种事,但人们,特别是男性,还是有很多对于列车色狼受害者的误解和偏见。

その1つは、「痴漢に遭うのは、若くて美人、セクシーな女性だ」というもの。そんな勘違いが当たり前に思われているからこそ、女性としては、「女性専用車両に乗ると自分のことを自分で魅力的な女性と考えているのではないか」と公的自己意識で考えてしまう。「私はそんなこと気にしませんよ」と気遣って振る舞ってしまう人もいるでしょう。

其中之一就是“列车色狼的受害者都是年轻、漂亮又性感的女性”。正是因为这种错误认知被看作理所当然,女性才会顾虑“别人会不会认为坐女性专用车厢的我,觉得自己是有魅力的女性”。因此会有刻意表现“我才没有在意这种事情”而不选女性车厢的人存在。

女性でも男性と同じような勘違いを持ってしまう人もいる。そのせいで、必要のない余計な気遣いをしてしまうのです。

还有和男性一样有着错误看法的女性。也就造成人们有更多不必要的顾虑。

男性の偏見はまだまだあります。「女性が加害者になるケースもあるだろう」。歴史的に見ても、世界中のレイプ犯はほぼすべてが男性です。女性専用車両を「男性差別」だと叫ぶような人は、このような実態を無視して暴論をさらしているだけ。女性は「公的自己意識」に縛られずに自由に振る舞えばいい、というよりもまず、男性側が自らの無理解、勘違いを正すことが必要なのです。

男性还有一种偏见是“也有男性是受害者的情况吧”。纵观历史,世界上的强奸犯几乎全是男性。叫嚣着女性专用车厢是“对男性的差别待遇”的人,是无视事实,说着蛮不讲理的偏见罢了。在空谈“女性不要被他人如何看待自己束缚,要发自内心地自由行动”之前,让男性纠正自己没能理解以及错误的看法更有必要。

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