エッセイ本『だから私はメイクする』が、SNSを中心に「心に刺さる」「勇気をもらえた」と話題になっている。 同書は“あだ名が「叶美香」の女”といった美意識にこだわりを持つ女性の寄稿文や、女性からの共感も高いTBS宇垣アナのインタビューを収録。ネットでも明かすことのない“美意識に対する本音”が赤裸々に語られているが、実際に現代女性はどのような意識で日々メイクをし、おしゃれをしているのか。本書の編著者である劇団雌猫メンバーのひとり、ひらりささんに話を聞いた。

随笔集《所以我才化妆》在SNS上因其令读者“直戳心灵”“获得了勇气”而成了大热话题。书中还收录了“昵称为‘叶美香’的女人”等审美意识很强的女性的投稿,以及引发女性很强共鸣的TBS宇垣主播的采访。我们采访了这本书的编著者,来自剧团雌猫的一员的Hirarisa桑谈一谈现代女性在网络上也不曾坦言的“关于美的真心话”,大家每日到底是以什么样的心态在化妆、打扮?

■メイクの先にあるのは社会性「身に付けているものから、その人の思想が透けて見える」

化妆代表的社会性“一个人的装扮反映出这个人的思想”

学生時代は“化粧や染髪の禁止”といった校則に縛られる一方で、社会人になった途端におしゃれや化粧を含めた“身だしなみのマナー”を要求されるのはなぜか。マナーにのっとった化粧や身だしなみおしゃれが苦手なオタク女子だったひらりささんはその急な変化についていけず、社会人となった当初はメイクをすること自体まったく好きになれなかったという。そんな彼女の転機は、周囲のプレッシャーから解放されて、自発的にメイクレッスンに通ってから。自分に似合う化粧がわかり、デパートのコスメカウンターに通うほどのメイク好きになった 。

学生时代被“禁止化妆、染发”等校规束缚,可一旦走上社会,却立刻被要求懂得包括化妆、打扮在内的“仪表仪容的礼仪”,这是为什么呢?对无法适应要出于礼貌而化妆打扮的宅女Hirarisa桑来说,这种突变让她措手不及,走上社会之初,自己完全不喜欢化妆这件事。而让她从这种周围的压力中解放出来的转机,是从她自发地去上化妆课开始的。她知道了怎样的妆容才是适合自己的,于是越来越喜欢化妆,甚至常常去百货商店的化妆品专柜。

——女性からの反響が大きいことについて、どう感じていらっしゃいますか?

——这本书得到女性读者那么大的反响,你感觉如何?

【ひらりさ】うれしいですね。女性にとってメイクもおしゃれも生活の一部。歯を磨くようにすんなりやっていることです。ただし、歯を磨くのはきれいにすればいいだけですが、おしゃれは“センス”が問われます。着ているものでその人の思想がすけて見える部分があるんです。個性的な服を着ている人が必ずしも自由なわけではなく、シンプルで同じような服を着続けている人が自由な場合もある。そういう見た目と中身が結びついているようで結びついていない、女性の美意識にある複雑さに迫ることができたかなと思っています。

Hirarisa:很开心。对于女生来说,化妆和打扮是生活的一部分。就像刷牙一样是自然的事情。不过,刷牙只要刷干净就好了,时尚是要讲究“品味”的。穿什么能透视出一个人部分的思想。然而并不是穿着个性的人就自由散漫,而穿着朴素单一的人就不够自由开放。像这样外表和内在好似有关又似无关的地方,正反映着女性对于美的复杂认识。

——本書にあるTBSアナウンサー宇垣美里さんのインタビューも好評ですね?

——本书中关于TBS女主播宇垣美里的采访也受到好评?

【ひらりさ】「女子アナ」というと、社会の要求に合わせてメイクやおしゃれをしている女性の代表というイメージがあります。でも、劇団雌猫メンバーのもぐもぐが、「宇垣アナに話を聞いてみたらどうだろう」と提案してくれて、そういえば宇垣さんは印象が違うよなと気づいたんです。 実際、インタビューさせていただいたら、仕事に対してのスタンスが変わった結果、自分のためにメイクするようになったとお話しされていて、コスメや服やネイルについてのお話もすべて、仕事や人生における社会性と結びつくものでした。メンバーのかんの提案で、書籍の章立てを「自分のために」「他人のために」「何かを探して」と分けてみたことも、読者の反響が大きかった理由につながっていると思います。

Hirarisa:人们认为女主播,是迎合社会要求进行化妆、打扮的女性代表。而剧团雌猫成员的Mogumogu提出,“不妨听听宇垣主播的想法?”说起来,宇垣主播的确给人的印象不太一样。在实际对她的采访中发现,因工作立场的变化,她开始为自己化妆,所有关于化妆品、衣服、美甲的话题其实都和工作与人生的社会性息息相关。因此根据成员Kan的提议,把书中章节分为“为了自己”“为了他人”“寻求意义”,这也是读者反响剧烈的原因之一吧。

■オタク女子とコスメの親和性

宅女与化妆品的亲和性

——同書に寄稿しているのは、オタク女子の方も多いですよね。一見おしゃれとは縁遠く見えるオタク女子でもコスメにはまる、実はオタクとコスメの親和性が高い理由とは何でしょうか?

——给本书投稿的大多是宅女吧。看似和时髦相去甚远的宅女也开始亲近化妆品了,其实宅和化妆品的亲和性高的理由是什么呢?

【ひらりさ】アニメに詳しくない人がアニメキャラを区別できないように、私もコスメに詳しくない頃は、どのブランドも全部同じに見えていたんですよ。でも、コスメにも文脈をおさえる楽しさがあると気づいたんです。それぞれのブランドの歴史や個性を学んでいくうちに、コスメにまつわる世界がより“解像度の高い状態”で見えるようになったんです。そもそもオタクって学ぶのが好きで、調べ癖がありますよね。そういう意味でも相性がいいんだと思います。

Hirarisa:就像不熟悉动画的人无法区分动画角色那样,我对化妆品不了解的时候,不管是什么牌子的东西看起来都一样。但后来发现学习了解各种化妆品也别有趣味。一点点开始了解各品牌的历史与特色,化妆品世界的分辨度也越来越高。原本宅就喜欢钻研调查,从这一点上来说,也是很相配的。

——美容誌でナチュラルメイクが流行る一方で、YouTubeやSNSでは詐欺メイクや整形メイクが人気なことについては、どう思われますか?

——在美容杂志上比较流行自然妆容,但在YouTube和SNS上,诈欺妆容和整形妆容更有人气,你怎么看?

【ひらりさ】見せたい自分があるということに関しては、ナチュラルな化粧も詐欺メイクも同じ土俵にあるんじゃないかな。トレンドに合わせても合わせなくても、自分が夢中になれるものに乗っかればいい。“自分が楽しいかどうか”が一番大事なんです。

Hirarisa:只要是想展示自己,不管是自然妆容还是诈欺妆容,都同属一个战场。无论是否迎合潮流,只要去追求自己喜欢的就可以了。最重要的是“自己开不开心”。

■「時には無視する“図々しさ”も大切」

“有时无视他人的‘厚脸皮’也很重要”

本書の中で最も話題のエピソードといえば、“会社では擬態する”女性。オフィスでは自分の美意識を隠して無難な格好でやり過ごしている女性の心の叫びに、多くの読者が共感の声を上げている。実際、自分のためのおしゃれなのに、会社の男性から「いつもと違いますね。今日はデート?」「化粧は薄めの方がいいですよ」などと声をかけられ、その何気ない一言に傷ついたり、生きづらさや苦悩を感じたりしている女性は少なくない。

本书中最具话题性的是“在公司伪装自己”的女性。在办公室里隐藏着自己的审美意识,打扮得无功无过的女性,其内心的呐喊引发许多读者的共鸣。事实上,不少女性都表示,明明是为了自己而打扮,却被公司的男同事搭讪“今天很不一样嘛,是要去约会吗?”“还是淡妆比较好哦”,随口一句话令她们深受打击,令她们感到职场生存的艰辛与烦恼。

——自分の美意識を理解されないモヤモヤをどう解消すればいいのでしょうか?

——对于自己的审美不被理解爱的那种郁闷该如何消解呢?

【ひらりさ】4人で書籍をまとめている間に出てきたキーワードとして、“図々しさ”があります。社会と付き合って生きていくからこそ、もやもやした時に我慢したり、戦ったりする必要はないんです。いかに図々しくやり過ごせるか。自分なりの方法で無視したりかわしたりするのも、現代女性が持つべき“図々しさ”だと思います。

Hirarisa:我们四人一起编著这本书时总结出的关键词,便是“厚脸皮”。正因为要在社会中生存下去,那么郁闷烦躁的时候就没必要忍耐和纠结,怎么厚脸皮怎么来。用自己的方法无视一切傲视一切,这是现代女性该有的“厚脸皮”。

——世の中の男性に理解してもらいたいことは?

——想要让世间男子理解的是?

【ひらりさ】女性がおしゃれするのは、決してほめられたいからではなということです。ほめられたら消費された気分になる人もいる。いいと思ったら「素敵だね」って普通に言えばいい。

Hirarisa:女孩子爱打扮,绝不是为了得到赞扬。有的人甚至会因为被赞美而感到自己被消费了。觉得好说一句“很好看”就可以了。

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