ヒント:

书名和作者的名字也需要听写。


落とす

いっぱい

明り

寒々

呑む


书写方式参考:【听写规范】日语听写酷听写规范(2013年5月版)

あらすじ

雪国に向かう主人公の島村は、車中で美しい声の葉子と病人の行男に出会う。三人は同じ駅で降りる。その温泉地にはかつて一夜を共にした芸者、駒子がいた。滞在中、島村は、駒子は行男の婚約者で、彼の治療費のために芸者になったこと、葉子は行男と男女関係にあることを知る。葉子には冷たい態度の駒子。まもなく行男は危篤(きとく)になるが、駒子は島村を駅まで送る。その後も島村はかの地を訪れ、駒子と過ごす。ある日、村の繭倉が火事になり、それを知った駒子は中にいる葉子を心配して駆けつける。

解説

ノーベル文学賞受賞作品。英訳本と比べてみるとわかりやすいと思うが、日本語の一語一語が宝石のように研ぎ澄まされている。「娘」とか「夜の底が白くなった」など何気なく書かれているのだが、それぞれが取り替えが難しい言葉だ。この日本語の選択能力が川端康成の優れた点だといえる。冒頭の葉子の言葉も「今こんなに美しい話し方をする女性がいるのか」と思えるほど。決してお嬢様言葉ではないが、実は田舎の女性はこんな話し方はしない。これは川端康成が作り出した美しい女性言葉なのだ。

雪国 川端康成
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向こう側の座席から娘が立ってきて、島村の前のガラス窓を落とした。雪の冷気が流れ込んだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ叫ぶように、
「駅長さん、駅長さん」
明りを提げてゆっくり雪を踏んできた男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。

叶渭渠 译
穿过县界长长的隧道,便是雪国。夜空下一片白茫茫。火车在信号所前停了下来。
一位姑娘从对面座位上站起身子,把岛村座位前的玻璃窗打开。一股冷空气卷袭进来。姑娘将身子探出窗外,仿佛向远方呼唤似的喊道:
“站长先生,站长先生!”
一个把围巾缠到鼻子上、帽耳耷拉在耳朵边的男子,手拎提灯,踏着雪缓步走过来。
岛村心想,已经这么冷了吗?他向窗外望去,只见铁路人员当作临时宿舍的木板房,星星点点地散落在山脚下,给人一种冷寂的感觉。那边的白雪,早已被黑暗吞噬了。
========
林少华 译
穿出两县之间长长的隧道,就是雪国了。夜空深处已经泛白。火车在信号所(译注:相当于我国铁路非正式车站的“乘降所”,但仅为单线铁路错车之用)停了下来。
少女从对面座位起身,放下岛村面前的玻璃窗。雪的冷气涌进车厢。少女从整个窗口探出身子,朝远处喊道:
“站长,站长!”
一个男子提着灯笼缓缓踏雪走来。他把围巾一直围到鼻梁上边,让帽子的毛挡住耳朵。
已经那么冷了吗?岛村向外看去,只见山脚下星星点点瑟缩着仿佛铁路职工宿舍的木板房。雪光没等延伸到那里就被夜色吞没了。

这篇材料你能听出多少?点击这里做听写,提高外语水平>>