ヒント:


挫ぐ(ひし・ぐ)

貫一

取り着きて(应该就是取り着く+て,但没有发生イ音便)

物狂わしい(有ウ音便)

咽び入りぬ(咽び入る+文語完了助動詞「ぬ」)

こと

ねえ

お肚の中

あんまり

なぜ

見棄てる

帰く(ゆ・く)

有てる(も・てる)


书写方式参考:【听写规范】日语听写酷听写规范(2013年5月版)

あらすじ

孤児(こじ)でありながらも秀才であり、将来を嘱望(しょくぼう)される一校(エリート校)の学生、間(はざま)貫一には、宮という婚約者がいた。しかし結婚を目前にして、宮は銀行家の御曹司(おんぞうし)である富山唯継に嫁ぐ(とつぐ)。それに激怒した貫一は熱海の海岸で宮を問い詰めるが、宮の心は変わらない。貫一は宮を蹴り飛ばし、月に向かって彼女への復讐(ふくしゅう)を誓う。四年後、冷たい高利貸しとなった貫一は偶然、宮と再会する。宮への憎悪(ぞうお)の念が消えない貫一だったが、宮の結婚生活も幸せとはいえなかった……。作者の尾崎紅葉が死亡のため未完。

解説

とにかく貫一の粘着度がすごい。「今月今夜〜」は超有名なセリフだが、こんな言い方で女に恨みをぶちまける男がいるのか?!しかも足蹴(あしげ)にまでするし。元々、能力が高く、自分の力で出世できる男なのに、女への復讐(ふくしゅう)のために高利貸しになるほどこだわってどうするんだという、突っ込みどころ満載のダイナミックなストーリーだが、ではリアルじゃないかというと決してそうではない。セリフには激情を一気に言葉にしている爽快感がある。小説としての深みはないが、今これをドラマ化してもきっと面白いものになると思う。



“这么说你还是决定嫁过去了?我刚才所说的话,你一点儿也没有听进去吗!真是个没良心的女人!你就是个荡妇!”话音未落,贯一一脚向阿宫腰上踹去,阿宫重重地横倒在沙滩上,忍着疼痛,泣不成声。——《金色夜叉》尾崎红叶

宮は挫ぐばかりに貫一に取り着きて、物狂わしゅう咽び入りぬ。
「そんな悲しいことを言わずに、ねえ貫一さん、私も考えたことがあるのだから、それは腹も立とうけれど、どうぞ堪忍して、少し辛抱していてくださいな。私はお肚の中には言いたいことがたくさんあるのだけれど、あんまり言いにくいことばかりだから、口へは出さないけれど、たった一言言いたいのは、私はあなたのことは忘れはしないわ……私は生涯忘れはしないわ。」
「聞きたくない!忘れんくらいならなぜ見棄てた。」
「だから、私は決して見棄てはしないわ。」
「何、見棄てない。見棄てないものが嫁に帰くかい、馬鹿な!二人の夫が有てるかい。」

魏丹宁 译
阿宫紧紧搂住贯一,疯狂地哽咽着。
“不要这么伤心,贯一!我也有自己的想法,你对此生气那也无可厚非,但是还请你原谅,务必请你再忍耐一下,我还有很多话想和你说,可是那些难以启齿的事情我实在无法说出口,所以现在我唯一想对你说的,就是我不会忘记你——今生今世永不忘记!”
“我不想听!既然无法忘记,那为什么要把我抛弃呢?”
“都说过了我是绝不会抛弃你的啊!”
“什么?不会抛弃我?不会抛弃我的人会嫁到别人家里去吗?少放屁了!难道你想要一女侍二夫吗?”

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