ヒント:

书名和作者的名字也需要听写。


ころ

紅い

コスモス

ヒラメ

胃潰瘍

お前

田舎

しでかす

後始末

渋田


书写方式参考:【听写规范】日语听写酷听写规范(2013年5月版)


あらすじ

物心がついたときから自分以外の人間に恐怖し、他人の望むように振る舞う、他人本位な主人公、大庭葉蔵。成長して上京した彼は、友人の画学生堀木に教えられた左翼(さよく)思想と淫売婦に溺れていく。銀座の女給と心中を図ったものの、自分だけが助かった葉蔵は、やがてたばこ屋の娘ヨシ子と内縁関係になる。しかし、ヨシ子の浮気現場を見たのをきっかけに麻薬中毒に陥り、ついには友人たちによって脳病院に入れられてしまう。家族からも見放され、廃人同様の自分に自ら人間失格の烙印(らくいん)を押すのだった。

解説

タイトルのインパクトが強烈。自由であるがゆえに不安もある現代の若いものにとっても、この四文字で表される絶望感は心に届くものがあるだろう。禅、儒教(じゅきょう)、武士道のように自分で自分を作る精神的財産が継承されなくなってしまった昨今(さっこん)、アイデンティティは他人の目を意識したものとなりがちだ。主人公に武士道の精神があったなら「人間失格」とは思わないだろう。主人公は太宰そのものではないが、かなり太宰的なキャラクターが入っている。そういう意味では、命がけの文学と言える。

人間失格。
もはや自分は完全に人間でなくなりました。
ここへ来たのは初夏のころで、鉄の格子の窓から病院の庭の小さい池に紅い睡蓮の花が咲いているのが見えましたが、それから3つき経ち、庭にコスモスが咲きはじめ、思いがけなく故郷の長兄が、ヒラメを連れて自分を引き取りにやってきて、父が先月末に胃潰瘍でなくなったこと、自分たちはもうお前の過去は問わぬ、生活の心配もかけないつもり、何もしなくていい、その代り、いろいろ未練もあるだろうがすぐに東京から離れて、田舎で療養生活をはじめてくれ、お前が東京でしでかしたことの後仕末は、だいたい渋田がやってくれたはずだから、それは気にしないでいい、とれいの生真面目な緊張したような口調で言うのでした。

烨伊 译
我丧失了做人的资格。
不如说,我已不能被称之为人了。
来这里时,正值初夏时节,透过铁格子窗,能看到院里的小池塘中 开着红色睡莲。三个月过去,波斯菊在院里绽开,意想不到的是,故乡的大哥带着比目鱼来看我,他依然是印象中那副认真而谨慎的样子,用 略带紧张的口气对我说:“父亲已于上月因胃溃疡过世,至于你的事情, 大家已不计前嫌,今后你不必再为生计发愁,可以什么都不做。或许你对东京还有留恋,但你必须马上离开东京,到乡下疗养。你的胡作非为,涩田先生已差不多摆平了,不必记挂在心。”

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