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「お茶をどうぞ」:日本語の情況型と中国語の言語型

“お茶をどうぞ(请喝茶)”:情况型日语&语言型汉语

感謝し、感謝されることに敏感な日本人。あいさつがわりに「この間はどうも」と口にする。ところで「この間はどうも」、中国語ではどう言うのだろうか。これに限らず、「お茶をどうぞ」など、日本語は単に「どうも」や「どうぞ」と言って、その後を言わずに済ますことが多い。

日本人对于感谢和被感谢都非常敏感,我们会用“この間はどうも”这句话来代替见面时的寒暄语。话说回来,“この間はどうも”用汉语怎么说呢?除了这句,日本人也经常会在其他时候只说一句“どうも”或者“どうぞ”了事,比如“お茶をどうぞ”,省略了下文。

「お茶をどうぞ」なら请喝茶。だし、「この間はどうも」は上次谢谢您了。となるだろう。直訳すれば「この間はありがとうございました」となる。

“お茶をどうぞ”就是“请喝茶”,那么“この間はどうも”则是“上次谢谢您”了吗?直译出来应该是“この間はありがとうございました”。

肝心なのは省略されている動詞で、上の例でも中国語では動詞“喝”と“谢”が必要になる。ほかにもたとえば、

上述日语表达翻译成汉语的话,被省略了的动词是关键,即动词“喝”和“谢”都是必需的。还有其他像这样的例子:

<お先にどうぞ>(以下情况均可用)

①请先走吧。(お先に行ってください)

これは“走”を補い、「お先に行ってください」ぐらいの意味だが。

翻译成汉语的话需要补上“走”这个动词,在日语中意思大概是“お先に行ってください”。

②请先尝尝吧。(お先に味を見てください)
③请先看看吧。(お先にご覧下さい)

要するに日本語はそのセリフが使われる情況や場面によって伝えたいことが決定される。いわば情況決定型ということができる。

也就是说在日语中,同样的表达可以根据情况以及场合的不同来决定其想要传达的实际意思,即所谓的“情况决定型”。

それに対して中国語は、はっきりことばに表すのだから言語決定型だ。まわりの空気や雰囲気で察してもらうというのではなく、はっきりとことばにする。誤解が生じないようにする。

与之相对的,汉语会将表达的意思直白的体现在语言上,因此叫做“语言决定型”。中国人不会让他人根据周围的气氛去推测,而是明明白白说出来,避免产生误会。

日本語の「本日はどうも」などはお礼を言う時も使えるし、お葬式のときだって使える。便利このうえない。動詞の部分をいわないのだから融通無碍だ。外国人にとっては「万能の『どうも』」などといわれる。

日语中的“本日はどうも”既能在感谢别人的时候使用,也能在葬礼上使用,没有比这更方便的了。正是因为不需要说出动词部分,使用起来才会如此方便。据说,对外国人而言此乃“万能的どうも”。

中国語で、お葬式などで「本日はどうも(ご愁傷さまでした)」はどういうのか、きいてみた。

我问了下中国人,葬礼等场合下使用的“本日はどうも(ご愁傷さまでした)”这句日语在汉语中怎么说。

请您节哀顺变。というそうで。“节哀”は「悲しみをおさえてください」ということ、“顺变”は「そして早く変化に慣れてください」ということだろう。

据说是“请您节哀顺变”。“节哀”指的是“悲しみをおさえてください(抑制哀伤)”,“顺变”则指“そして早く変化に慣れてください(尽早顺应变故)”吧。

日本語では、動詞を省くという傾向はあらゆるところにみられる。我々は言わなくても想像できる時はいわないわけだから、たとえば劇場で空いている席を指して、「ここいいですか?」という。「ここ坐ってもいいですか」の意味だ。中国では、もちろん動詞が入る。返事も日本語なら「はい、どうぞ」だが、中国語は動詞“坐”を省かない。

在日语中,动词省略现象随处可见,我们日本人在“不用说别人也能猜出意思”的情况下选择不说动词,比如在剧场里指着空座位问旁边的人“ここいいですか?”,意为“ここ坐ってもいいですか(这儿可以坐吗)”。如果是在中国,肯定会加入动词。而对此的回复在日语中可以用“はい、どうぞ(可以,请坐)”,汉语则不省略动词。

もうひとつ。たとえば先生とご一緒して食事に向う。日本語なら、

还有一种情况,比如和老师在一起去吃饭的路上,如果是日语的话,

「先生、お好きなものは?」と聞く。「お好きな料理、食べ物は何ですか」と聞いているに決まっている。まさか西洋18世紀のアンティークですなどとは答えない。情況をみて判断するわけだ。これが中国語ならことばとしてきちんと言う。

我们会问“先生、お好きなものは?(老师您喜欢什么)”,这种情况下肯定是问“喜欢的料理、食物是什么”,老师也绝不会回答自己喜欢18世纪的西洋古董什么的,因为根据当下的情况可以判断出来。如果一样的情况到了汉语中就要说清楚。

老师,您喜欢吃什么?(先生、あなたは何を食べるのが好きですか)

中国語でいう時はきちんと、省略せず、くどいぐらいにいうのがコツだ。

在中国,这种情况下就不要省略,要说清楚,哪怕是有点罗嗦,这是汉语的要领所在。

メールのおしまいは、親しい間柄なら「では、また」とか「じゃあ」だ。いずれも動詞がない。中国語では動詞“再见”だ。“拜拜”ともいう。チャットなどでは88とも使う。

在邮件末尾处,如果对方是和自己较亲近的人,日本人会使用“では、また”或者“ じゃあ”,无论哪个都没加动词。而在汉语中,则要使用动词“再见”,或者会说“拜拜”,闲聊之类的话也会用88这样的结束语。

執筆者:相原茂(あいはら しげる)中国語コミュニュケーション協会代表、オンライン中国語レッスン「Live China」アドバイザー。東京教育大学卒。NHKの中国語講座にも出演、日本における中国語教育の第一人者。
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