中国は「ゼロコロナ対策」継続

中国坚持“动态清零”

新型コロナウイルスによる感染症の拡大で、2020年春以降、世界の多くの国・地域が入国規制を敷いた。その後、感染が収束に向かうにつれ、欧米などは次々と入国規制を緩和。しかし、日本を含む東アジアの国の入国規制はしばらく厳しいままで、「開国」が遅れた。

由于新型冠状病毒肺炎疫情的扩大,从2020年春开始,全球众多国家·地区实行入境限制政策。随着疫情形势的缓解,欧美等地区的国家纷纷放宽入境限制。但是包含日本在内的东亚国家放缓了脚步,推迟了“打开国门”的日期。

そんななか、日本では2022年10月11日からやっと、

・入国数の上限撤廃

・外国人の個人旅行

も解禁となった。

这种情况下,日本终于在2022年10月11日宣布解禁,

·不再限制单日入境人数

·恢复外国个人旅行入境。

これら「開国」の動きに合わせ、航空便の増便が相次ぎ、東アジアもやっとコロナ前の時期に戻りつつある。ただ、最も需要が大きい中国はいまだに厳しい入国規制「ゼロコロナ対策」を続けており、航空需要の全面回復にはまだ相当な時間がかかりそうだ。

随着各个国家“开放国门”,航班的班次也在不断增加,东亚也终于回到疫情之前的状态。不过,出入境规模最大的中国仍在实施严格的入境管制政策,坚持“动态清零”,航空业的全面恢复仍可能需要相当一段时间。

入国緩和で中国本土以外「増便」ラッシュ

中国大陆以外的地区因放宽入境政策,出现了 "增开航班 "的热潮

航空各社は入国規制の緩和に伴い、東アジアの運航便を当初の計画より増便する動きが見られる。

伴随着各地入境政策的放宽,各航空公司将在原定计划基础上增开东亚航班。

例えば、日本航空(JAL)の場合。2022年の10月29日までと10月30日以降、東アジア路線として次を運航する。

・成田 = 北京、北京発のみ週1便 ※変更なし

・成田 = 上海(浦東)、上海発のみ週1便 ※※変更なし

・羽田/成田 = 広州、週1便(羽田発広州行き/広州発成田行き) ※変更なし

・成田 = 大連、週4便  →  週2便

・成田  =  天津、週3便 → 週1便

・羽田 = 香港、週5便

・羽田 = 成田、週5便

・羽田 = 台北(松山)、週6便 → 毎日運航(1日2便)

・成田 = 台北(桃園)、週1便(台北発は週2便) → 週4便

・羽田 = ソウル(金浦)、毎日運航 → 調整中

以下是日本航空公司(JAL)的东亚航班路线的更改情况(2022年10月29日之前与10月30日之后的对比)

·成田=北京,每周仅有一航班从北京出发*没有变化

·成田=上海(浦东),每周仅有一航班从上海出发**没有变化

·羽田/成田=广州,每周仅有一航班发出(羽田→广州/广州→成田)*没有变化

·成田=大连,每周四个航班→每周两个航班

·成田=天津,每周三个航班→每周一个航班

·羽田=香港,每周五个航班

·羽田=成田,每周五个航班

·羽田=台北(松山),每周六个航班→每日两个航班

·成田=台北(桃园),每周三个航班(成田→台北1个,台北→成田2个)→每周四个航班

·羽田=首尔(金浦),每日航班→调整中

特に、日本および香港の入国規制緩和に合わせて香港-羽田線の再開を10月11日に前倒し、羽田-台北(松山)線も増便して10月31日から毎日2便運航となった。

特别是,随着日本及中国香港入境限制的放宽,香港-羽田航线的恢复时间提前到了10月1日,同时羽田-台北(松山)航线也将从10月31日起增加到每天两班。

全日本空輸(ANA)、また、大韓航空、チャイナエアライン、キャセイパシフィック航空などにも、ほぼ同様の動きが見られる。日本の入国緩和を受け、韓国や香港などからの訪日旅行への申し込みも殺到している。

全日空(ANA)以及大韩航空、中华航空、国泰航空也计划增加航班。日本重新开放国门,韩国、中国香港以及其他国家·地区的赴日旅行申请也迎来了热潮。

ソウル便に関しては、JAL運航便は10月30日以降が「調整中」となっている。これは韓国政府が11月以降のビザ取り扱いを正式表明していないため。

有关飞往首尔的航班,JAL航班从10月30日起“调整”。这是因为韩国政府还没正式宣布11月以后的签证办理方法。

中国は「運航停止措置」リスクも

中国也有“停飞”的风险

東アジアがやっと「開国」ムードに包まれる一方、中国路線には今のところ増便の動きが見られない。

虽然东亚很多国家都“打开国门”,但一方面,各大航空公司目前没有增加中国航线班次的计划。

中国は2020年春以降、外国人旅行客の入国を認めていない。中国人の海外旅行における出国もなく、中国発着の国際線は大半が運休のままだ。

中国自2020年春季起,不接纳外国观光客。也没有中国人出国观光旅游,从中国出发的国际航班大部分都停飞了。

国土交通省の資料によると、2019年の夏季スケジュールで、中国方面行きは週1182便あった。大手だけでなく春秋航空や吉祥航空といった格安航空会社(LCC)も、日本と中国の地方都市まで就航していた。それが直近の2022年夏季スケジュールで、日本は成田と関西の各空港のみ週19.5便しか運航されていない。

根据国土交通省的资料显示, 2019年夏季计划每周有1182个航班飞往中国 。除了大型航空公司,票价低廉的航空公司(LCC)如春秋航空、吉祥航空也开通了中日两国的航线。然而在2022年夏季计划中,日本只有成田和关西各机场每周安排19.5个航班。

中国便の少なさは入国の人数制限だけではない。中国民用航空局は、国際旅客便において新型コロナウイルスの感染者が確認された場合に運航停止措置をとっている。全搭乗者の4%以上だと1週間、8%以上だと2週間。乗務員は入国後に「7日 + 3日」の隔離義務もある。

中国航班数量少不仅是因为限制入境人数。在国际客运航班上出现新型冠状病毒确诊病例时,中国民航局会暂停该航班。该次航班如果有4%以上的乘客确诊,则航班将暂停一周,,如果超过8%的乘客确诊,则暂停两周。乘务员抵达中国后必须进行“7+3日”的隔离观察。

これは2022年8月に緩和された基準で、以前はもっと厳しかった。中国本土には日系企業も多く、日中間の航空需要がないわけではない。だが、航空会社にとって突然の運航停止はリスクが大きく、簡単に増便しづらい事情もあるのだ。

这是2022年8月后放宽后的入境标准,在此之前更为严格,在中国有很多日资企业,中日间航班的需求量很大。然而对于航空公司来讲,突然停运无疑是颗定时炸弹,也很难增加航班数量。

JAL国際線は10月以降、全体の減便率がほぼ半数(50%)まで戻している。東アジア路線の減便が今も非常に多いのが分かる。その多くは中国路線だ。東アジアの航空需要、その本格回復のカギは、やはり中国が握っているといっても過言ではないだろう。

JAL国际航线从10月以后的减少率已恢复到疫情前的一半左右。东亚航线的航班减少数量仍然很高。其中大部分是中国航线。丝毫不夸张地说,东亚航空要想恢复到疫情前的状态,其关键在于中国。

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