電子メールやインターネット上の電子掲示板で議論をすることがありますが,対面状況や手紙と比べると,お互いに感情的・攻撃的になってしまうことが多いような気がします。どうしてなのでしょうか。

想必大家都有电邮聊天和网上评论的经历,也能感觉到,相比面对面交谈和书信,网络聊天更容易感情化、具有攻击性,这究竟是为什么呢?

電子メディア上のフレーミング現象

社交平台的框架效应

特定の人々の間でメール交換が行われるメーリングリストや,不特定多数の人々が意見交換を行うインターネットの電子掲示板上のコミュニケーションでは,しばしば攻撃的な言葉,非礼な言葉,感情的な言葉がやり取りされることが知られています。また,ふだんは穏やかで丁寧な人でも,電子メディアによるコミュニケーションでは攻撃的な行動が誘発されやすいということも指摘されています。

我们都有体会,在和特定群体进行邮件交流或是和广泛不特定群体在网络上沟通意见时,经常会看到攻击性语言、粗鲁的表达以及感情化发言。还有说法指出,一些平时看起来稳重细心的人,在网络媒体上交流时更有可能诱发攻击性行为。

このような電子メディア上のコミュニケーションにおける攻撃的・感情的なやり取りは「フレーミング」(flaming : 炎が赤々と燃え盛る様子に由来しています)と呼ばれ,世界各国で人々の関心を集めてきました。

这种在网络交流过程中呈现出攻击性、感情化的表达被称作“框架”(来源于火焰炽热燃烧的样子)(框架效应:指人们对一个客观上相同问题的不同描述导致了不同的决策判断),被全球各国人群广泛关注。

電子メディアの特性とコミュニケーションへの影響

网络媒体的特征和对交流的影响

それでは,ふだん顔を合わせて話をしていたら到底出てこないような感情的・攻撃的な言葉が,電子メディアを通じたコミュニケーションではどうして現れてくるのでしょうか。その理由として,次のような電子メディアの特性が指摘されています。

那么,平常见面聊天并不会出现的感情化、攻击性语言,为何通过网络平台就能表达出来了呢?原因就在于网络媒体的如下几大特征。

まず,対面状況では直接話された言葉以外にも表情・身振り・声色などの様々な非言語的情報が得られますが,電子メディアを通じたコミュニケーションではこのような情報が抜け落ち,文字情報だけで言葉の意味を判断しなければならないということが挙げられます。例えば,「うるさい」と言う場合でも,笑いながら言うのと怒りの形相を浮かべながら言うのとでは,発話者の意図も受け手の解釈も異なってくるのはお分かりでしょう。このような非言語的情報がない場合,受け手は発話者が意図していなかったように解釈して憤慨することがありますし,また,発話者も自分の言葉がどのように受け取られたのかを察知しにくくなります。その結果,フレーミングが生じてしまうことがあるのです。

首先,面对面交流过程中,除了语言之外,还有表情、动作、音色等各种非语言信息传达给对方,而在网络媒体中进行交流时,这样的非语言信息被遮挡,我们只能通过文字信息来判断这句话的含义。比如说,“好烦啊”这句话,笑着说和生气地说时,说话者的意图和听话人的理解都是不同的。但如果无法接受这些非语言信息,听话人就会忽视说话者的意图,用自己的理解从而生气;另一方面,说话者也很难察觉到对方是如何理解自己说的话的。结果就会发生双方混战。

また,電子メールや電子掲示板では,相手の発言に対して熟慮する間もなく,その場ですぐに簡単に応答できるという特性があります。普通の手紙の場合には,文章を書いた後,封筒の宛名あてなを書き,切手をはって,手紙をポストまで持って行って投函しなければなりません。この幾つものステップの間に,相手の発言に対して誤解や過剰反応をしていないかについて冷静に考え,攻撃的な返信を送るのを思いとどまる機会を持つことができます。しかし,インターネット上でだれかに憤慨したときは,興奮が治まる前に即座に返信を書いて送ることができるので,時として過剰反応を起こしやすくなるのです。

第二,邮件和网络平台还有一个特点,就是在看到对方的发言时无需深思熟虑,可以当场给出简单回答。如果是书信的形式,写完文章后还要在信封上写上收信人信息、贴好邮票,最后到邮局把书信送出去。经过这么多的步骤,就会慢慢冷静下来,思考自己是否对对方的话语产生了误解或反应过度,有机会将带有攻击性语言的书信留下不送给对方。然而,如果在网络上,一旦怒火中烧,在冷静下来之前就已经发送评论了,因此当然更容易反应过度。

さらに,多くのインターネット上のコミュニケーションは,お互いに身体的に離れた場所から匿名で行われます。このため,自分の発言に責任を持つ必要がなく,直接的な仕返しを受けずに済むという安心感から,対面状況よりも攻撃的な行動が現れやすいと言われています。

此外,网络中的很多评论都是匿名发布的,而且彼此相距甚远。因此,没必要对自己的发言负责。反正不会受到直接的报复,这种安心感就会比面对面聊天更容易产生攻击性行为。

電子メディアを活用する上で

活用网络媒体的同时该怎么做

電子メディアには以上のような特性があるものの,最近の研究では,電子メディアが必ずしもフレーミングを誘発するとは言えず,参加者グループの特性,使用状況,発言をコントロールするシステムなどにより異なってくるということも指摘されています。

虽然网络媒体有以上几大特征,但最近的研究发现,它并不一定会诱发框架效应,因为这还会因为参加者群体的特性、使用状况、管控发言的系统等条件的不同而不同。

インターネット社会においては,電子メディアの特性を理解した上で,どのようにすれば相互に理解し合えるコミュニケーションができるのかについて考えていくことが大切でしょう。

在网络社会中,最重要的就是,在理解网络媒体的特征的基础上,思考如何才能在相互理解的基础上进行交流。

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