伊藤詩織さん、漫画家はすみとしこさんら3人を提訴。「枕営業」などツイートめぐりはすみさんの投稿をRTした人物2人にも「行為主体としての責任がある」として損害賠償を求めています。一方、はすみさんはTwitterやYouTubeで「風刺画はフィクションで、伊藤さんとは無関係」と主張しています。

伊藤诗织向漫画家はすみとしこ(Hasumi toshiko)等3人提出控诉。伊藤认为,转发はすみとしこ创作的“枕营业”等侮辱性漫画的2人也理应“作为行为主体,承担相应法律责任”同时向2人提出损害赔偿。另一方面,はすみとしこ在个人推特及YouTube上宣称“讽刺漫画为虚构创作,与伊藤桑毫无关系”。

ジャーナリストの伊藤詩織さんは6月8日、Twitterに投稿されたイラストなどが名誉毀損に当たるとして、漫画家のはすみとしこさんら3人に計770万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。

6月8日,记者伊藤诗织向东京地方法院提起诉讼,控告漫画家はすみとしこ(Hasumi toshiko)等3人通过在推特上发布的漫画、言论对自身造成了名誉损害,并要求共计770万日元的赔偿。

訴状によると、はすみさんは2017年6月〜2019年12月、元TBS記者の山口敬之さんから性行為を強要されたと訴えていた伊藤さんを「枕営業」などと揶揄したり、被害経験などを綴った著書『BLACK BOX』について「デッチあげ」と侮辱したりする内容のイラスト作品など、5本の画像やテキストをTwitterに投稿。伊藤さんの名誉を傷つけたとして、慰謝料など550万円と投稿の削除、謝罪の掲出を求めている。

起诉状指出,2017年6月~2019年12月期间,漫画家はすみとしこ在推特上发布了5幅漫画,她在漫画中嘲讽曾起诉原TBS记者山口敬之性侵的伊藤诗织其实是“为工作陪睡”,还侮辱伊藤诗织记录被害经验的自传《黑箱》是“无中生有的捏造”。伊藤桑以名誉受损为由起诉,要求はすみとしこ删除上述推特内容,同时赔偿精神损失费550万日元并公开道歉。

また、はすみさんとともに訴えた都内在住の医師ら2人に対しては、はすみさんの投稿をリツイートすることで伊藤さんの名誉を傷つけたとして、「リツイートの行為主体としての責任を負うべき」だと指摘。それぞれ慰謝料など110万円と投稿の削除を求めている。

此外,伊藤诗织还上告了居住在东京都内的两名医生,二人转发上述漫画内容同样损害了伊藤小姐的名誉,她表示“他们理应承担转发这一主体行为的相应责任”,分别要求每人赔偿精神损失费110万日元并删除网络上的相关内容。

はすみさん「風刺画はフィクション」

漫画家表示“讽刺漫画是虚构的”

元TBS記者の山口敬之さんからの性暴力被害を訴えていた伊藤さんは、2019年12月に東京地裁で開かれた民事裁判で勝訴した。山口さんは控訴している。

起诉原TBS记者山口敬之性侵的伊藤诗织于2019年12月在东京地方法院的民事裁定中获得胜诉,山口敬之已就此提出上诉。

判決後の記者会見で、自身への中傷やセカンドレイプについて「法的措置を考えている」と明言。「性暴力サバイバーに向かうネガティブな声をウェブに残してしまうこと自体が、いろんな人を沈黙させてしまう理由になる」と理由を説明していた。

在判决后的记者发布会上,伊藤明确表示对于恶意诽谤以及警察取证过程中通过语言暴力造成的二次性侵“正考虑采取法律手段”。并解释道“网络上留存着一些人对性暴力幸存者的负面攻击,这些负面的声音成为了很多人对伤害保持沉默的原因”。

一方、はすみさんは一連のイラストについて、自身のTwitterやYouTubeなどで「風刺画はフィクション」「伊藤さんとは無関係」と主張している。

另一边,漫画家はすみとしこ在自己的推特及YouTube上主张“讽刺漫画是虚构的”“与伊藤小姐毫无关系”。

「『山ロ(ヤマロ)沙織〜オシリちゃんシリーズ(計5作品)』の風刺画はフィクションであり、実際の人物や団体とは関係がありません」として、イラストなどの投稿を削除する意思がないことをTwitterで表明していた。(この投稿も伊藤さんは今回の提訴で削除を要求している)

她在推特上表示“《山口沙织〜屁股小姐系列(共5幅作品)》的讽刺漫画是虚构的,与实际人物及团体没有关系”,自己不会删除相关漫画内容。(伊藤诗织在此次控告中要求其删除侮辱性漫画)

訴状では、イラストの女性の顔立ちや髪型が伊藤さんに酷似していると指摘。女性が手にしている本の装丁や「CLAP BOX」というタイトルが伊藤さんの著書を連想させるなどとして、「(イラストの)女性と伊藤さんを同定することは容易に可能」と主張している。

起诉状主张“漫画中的女性显然意指伊藤诗织小姐”。漫画中的女性无论容貌还是发型都与伊藤小姐很相像。漫画中女性手中所拿的书的封面设计以及书名“CLAP BOX”也很容易让人联想到伊藤小姐的自传。

SNSでの中傷、過去の裁判は?

以往法院对网络社交媒体上诽谤中伤的判决结果是?

SNSでの誹謗中傷をめぐっては、人気リアリティーショー「テラスハウス」に出演していたプロレスラーの木村花さんの死を受けて関心が高まっている。

近来,因出演人气真人秀《双层公寓》的职业摔跤手木村花自杀一事,大众相当关注网络暴力诽谤中伤一事。

ネットの中傷に詳しい清水陽平弁護士は、過去の取材に対して「社会的に見て許容範囲を超えるといえるか否か」が民事訴訟のポイントになると指摘している。行為の反復性や、言葉の悪質性なども考慮されるという。

比较熟悉网络诽谤案件的清水阳平律师在以前的采访中指出过,民事诉讼的关键是“(诽谤)是否触及到社会大众的底线”。也会考虑到诽谤行为是否多次发生、诽谤用词是否恶劣等等。

過去には、橋下徹・元大阪府知事が、虚偽の内容で自身を誹謗中傷する投稿をリツイートした男性ジャーナリストを相手どり提訴。

此前,原大阪府知事·桥下彻就向转发对他进行诽谤中伤推特的男性记者提出控诉。

男性ジャーナリストは提訴前にリツイートを削除していたが、裁判では「何のコメントも付けずにリツイートすることは、その内容に賛同する意思も併せて示されていると理解できる」として慰謝料の支払いを命じた。男性ジャーナリストは現在控訴して裁判は継続中。

虽然这位男性记者在被控诉前就删除了转发的推特,但法院认为“没有任何评论的转发行为,可以视为对原推特观点的认同”,判定他需赔付精神损失费。目前这位男性记者已上诉,审判还在进行中。

2020年1月には、俳優の春名風花さんが両親を侮辱する内容の投稿をした人物を相手どり、損害賠償を求めて、横浜地裁に訴訟を提起している。

2020年1月,演员春名风花向横滨地方法院提起诉讼,控告网友诽谤侮辱其双亲并提出索赔。

これまでの経緯

伊藤诗织控告山口敬之性侵事件的时间线

2015年4月3日 伊藤詩織さんと元TBS記者・山口敬之さんが恵比寿で食事後、港区内のホテルへ行く

2015年4月3日 伊藤诗织与原TBS记者·山口敬之在惠比寿用餐后,被带往港区某酒店

2015年4月30日 警視庁高輪署が準強姦容疑(当時)で告訴状を受理

2015年4月30日 警视厅高轮署以准强 奸嫌疑接受了伊藤的诉讼状

2016年7月22日 東京地検が嫌疑不十分で不起訴決定

2016年7月22日 东京地检以证据不足为由决定不予起诉

2017年5月18日 「週刊新潮」で記事化

2017年5月18日《周刊新潮》对此案进行报道

2017年5月29日 伊藤さんが検察審査会に不服申し立て。同日、司法記者クラブで「詩織」の実名で記者会見

2017年5月29日 伊藤向检察审查会提出不服上诉。同日,以本名“诗织”的名义在日本司法记者俱乐部召开了新闻记者会

2017年9月22日 検察審査会は「不起訴を覆すだけの理由がない」として「不起訴相当」と議決

2017年9月22日 检察审查会驳回其诉讼,维持此案不起诉决定

2017年9月28日 「望まない性行為で精神的苦痛を受けた」として、伊藤さんが山口さんを相手に1100万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こす

2017年9月28日 伊藤以“因非自愿的性行为造成精神上的痛苦”为由,向山口敬之发起民事诉讼,要求赔偿1100万日元

2017年10月18日 伊藤さんが著書「Black Box」を出版

2017年10月18日 伊藤出版记录自己经历的《黑箱》

2017年10月24日 伊藤さんが日本外国特派員協会で会見

2017年10月24日 伊藤在日本外国特派员协会召开新闻记者会

2019年2月 山口さんが伊藤さんを相手に慰謝料1億3000万円と謝罪広告の掲載を求めて反訴

2019年2月 山口对伊藤提出反诉,并要求伊藤赔偿其1亿3000万日元精神损失费并公开向其道歉

2019年7月8日 口頭弁論(伊藤さん、山口さんが出廷)

2019年7月8日 双方口头辩论(伊藤、山口出庭对质)

2019年10月7日 結審

2019年10月7日 法院结束审理

2019年12月18日 判決言い渡し。東京地裁の鈴木昭洋裁判長は山口さんに慰謝料など約330万円の支払いを命じ、山口さん側の請求は棄却した。同日、山口さんが記者会見し、控訴する意向を表明した。

2019年12月18日 法庭宣判。东京地方法院审判长铃木昭洋作出裁决,判决山口需向伊藤赔偿精神损失费等约330万日元并驳回山口的有关反诉。当日,山口召开记者发布会,表明将重新上诉。

2020年1月6日 山口さんが東京地裁の判決を不服として控訴

2020年1月6日 山口对东京地方法院判决不服提出上诉

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