大学を卒業して就職した人の3割が3年以内に会社を辞めていく。こんな実態が厚生労働省の調査で明らかになりました。離職率が2年連続で増加したことから、ブラック企業の存在など、企業の働かせ方について問題提起する報道もあったようです。

根据厚生劳动省的调查显示,大学应届毕业生进入社会工作的人群有三成在三年内就辞去了第一份工作。由于离职率连续两年攀升,有新闻报道也提到是出于存在黑心企业,或企业的工作模式有问题等原因。

しかし、もう少し長いスパンで見た場合、新社会人の離職率はそれほど変わっておらず、むしろ最近は低下傾向にあります。厚生労働省の調査結果では、2011年に大学を卒業した社会人の離職率は32.4%で、2010年が31%、2009年が28.8%と2年連続で増加しています。しかし、2009年のように、離職率が20%台だったのは非常に珍しいケースで、ここ15年は一貫してほぼ30%台で推移しています。もっとも離職率が高かったのは2000年で36.5%もありました。

然而,即使是三年之后,社会新鲜人的离职率也没有什么变化,最近反而有持续走低的态势。根据厚生劳动省的调查结果,2011年大学毕业的社会新人离职率是32.4%,而2010年这一数字是31%、2009年是28.8%,已经连续增长了两年。但是,像2009年那样百分之二十多的离职率已经相当少见了,这十五年来这一数字始终都在30%左右徘徊。离职率最高峰值时在2000年的36.5%。

フリーターという言葉が定着したのは1980年代の後半ですが、バブル経済の時代を境に、会社に縛られない生き方というのがメディアなどで紹介されたことにより、短期間で会社を辞める人が増えてきました。その後、正社員ではない働き方は、いろいろな意味で当たり前の存在になりましたので、離職率の数字自体もほとんど変わっていないわけです。

飞特族这一名词的确定是在20世纪80年代后期,当时正值泡沫经济时代,这种不被公司束缚的生活方式通过媒体为大家所知,一时之间,辞职的人增加了不少。此后,非正式职员的工作模式从许多意义上来说成了理所当然的事,而离职率本身就没有太大变化了。

むしろ注目すべきなのは、最近の若者が転職や進学など、積極的な理由で会社を辞めているのか、それとも、職場環境の劣悪さから辞めざるをえないのかという点でしょう。

反而值得我们注意的是,最近的年轻人到底是因为换工作或继续进修这样积极的理由在辞职,还是因为职场环境恶劣不得不辞去工作呢。

離職率の推移は各業界とも似たような状況となっていますが、ここ3年の離職率の増加については業界ごとに多少の違いが見られます。例えば情報通信業における離職率の推移は25.1%、22.6%、24.8%と若干低下しています。一方、小売業は35.8%、37.7%、39.4%と増加しています。宿泊・飲食サービスも同様で48.5%、51.0%、52.3%という状況です。

虽然离职率的变化在各个领域大多相似,但最近三年离职率的提升却在不同领域有不同的表现。例如在信息通讯业最近三年的离职率是25.1%、22.6%和24.8%,整个趋势有所下降。而另一方面,在零售业领域最近三年的离职率是35.85、37.7%和39.4%,数字在不断上升。而住宿·餐饮服务业也是同样的情况,三年的离职率分别是48.5%、51.0%和52.3%。

外食や小売といった業界には、一部ではありますが、かなり厳しい労働環境で知られる企業も存在しています。これらの業界の離職率が高く、かつ増加傾向が見られるというのは、こうした企業の存在が影響している可能性があります。

在餐饮业和零售业领域,虽然只有部分,但还是存在工作环境相当严苛的企业。而这些领域离职率之所以居高不下、甚至上升,就有可能是受这些企业的影响。

ここ15年で離職率はほとんど変わっていないので、若者の考え方には変化がないと見ることもできます。一方で、景気低迷が長期化し、将来の見通しが暗い中で、離職率がわずかとはいえ増加しているというのは、職場環境がより劣悪になっていると解釈することもできます。同じ統計データでも、これをどう理解するのかは、世代によって大きく異なっているのかもしれません。

近15年来,由于离职率没有很大浮动,也可以看出年轻人的想法没有巨大变化。一方面,经济低迷已经成了长期现状,在未来一片渺茫的情况下,离职率之所以有微升趋势,说明职场环境可能比以前更恶劣了。当然,虽说面对同一份统计数据,不同年龄层的人或许有着完全不同的理解。

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