外国人留学生のための日本語学校が急増している。8月22日の法務省告示による新規開設は29校で合計775校となった。10年ほど前に比べて、2倍近い学校数だ。急増する日本語学校では経営者による不法就労の援助などの犯罪や、劣悪な労働環境などが目立つ。

日本接收外国留学生的语言学校正快速增加。(2019年)8月22日法务省的公告显示,加上新开设的29家,全国总计775家语言学校。学校数量接近大约10年前的两倍。快速增加的日本语言学校中,学校经营者助长非法就业劳动的犯罪行为、以及留学生恶劣的劳动环境等问题十分突出。

●2008年福田内閣での留学生30万人計画に始まった“粗製乱造”

●2008年因福田政府的留学生30万人计划而开始的“粗制滥造”

日本語学校は在留資格「留学」が付与される留学生を受け入れ可能な日本語教育機関であり、法務省入国管理局が定めた告示基準を満たした機関を指す。その基準は詳細に規定されているが、学校の設置という基準で考えればかなり緩い。日本語学校が急増したのは2008年、福田内閣が留学生を当時の14万人から12年後の2020年に30万人に増やすプランを策定したのが原因。

日本的语言学校是可以接收拥有在留资格的留学生的日语教育机构,是符合法务省入国管理局制定的告示基准的机构。然而这一基准虽然有种种详细规定,但从设立学校的基准来考虑,语言学校的设立基准其实水分相当多。造成这一状况的原因是语言学校激增的2008年,福田政府制定计划,要用12年,将当时的14万留学生在2020年提升到30万。

留学生を増やそうとしても日本語学校が少なければボトルネックになってしまう。目標達成には間口を広げるしかなく、その結果、雨後の筍のように日本語学校が増殖したのである。日本語教育機関が受け入れた学生数は2011年に2万5622人だったが2018年には9万79人と約3.5倍増(日本学生支援機構調べ)。留学生30万人計画が発表された2008年に395校だった日本語学校(日本語教育振興協会への登録数)は、およそ2倍になった。これだけ増えると、遵法精神に欠ける者が出ても不思議はない。留学生への不法就労の手助け(入管難民法違反)、不法就労の斡旋(出入国管理法違反)などで逮捕された経営者の話がニュースを賑わせた。

而想要增加留学生数量的话,语言学校数量少会造成增长瓶颈。为了达成目标,不得不放宽条件,结果就是日语语言学校如雨后春笋般快速增加。日语教育机构所接收的学生数量从2011年的2万5622人达到了2018年的9万79人,增加了约3.5倍(该数据为日本学生支援机构调查结果)。发表留学生30万人计划的2008年,日本的日语语言学校是395家(在日语教育振兴协会有注册的数量),现在大概是当时的2倍。在以这样的速度增加的情况下,出现欠缺守法意识的学校经营者也不是不可思议的事。一度有不少语言学校经营者因为帮助留学生非法就业(违反入管难民法)、介绍留学生非法劳动(违反出入国管理法)而被逮捕的的新闻。

● 契約書なしで働け、いきなり給与未払い

●不签合同就工作,突然不发工资

急増する日本語学校では日本語教師の待遇の悪さも目立つ。筆者は今年3月まで、ある日本語学校と業務委託契約を結び非常勤講師として勤務していた。45分の授業で報酬は1900円、時給換算で2533円。ファストフードのアルバイトよりはましであるが、90分授業を週に12コマで週給4万5600円、月給18万2400円では自分1人が食べていくのが精一杯。

在快速增加的日语语言学校中,日语教师的恶劣待遇也相当突出。笔者与一家语言学校签署了业务委托合同,今年(2019)3月为止都在那里作为兼职讲师工作。45分钟的授课能够获得1900日元的报酬,换算成时薪就是每小时2533日元。虽然比在快餐店打工要好,但一周12节90分钟的授课,每周是4万5600日元,每个月是18万2400日元,自己一个人生活刚刚够。

留学生の学費は年間60~65万円程度。法務省の告示で1クラス20人までと決まっているため、総額1200万円程度の予算の枠内でクラスに担任教師(多くは専任、常勤)をつけ、それに非常勤講師が加わるから、専任・常勤でも報酬はかなり抑えられている。しかも多くの学校では生徒を集めた現地のエージェントに学費の3割程度をマージンとして支払う場合が多く、そうなると1クラス840万円程度の予算。早慶レベルの修士号を持つ専任教師は「とてもこの給料ではやっていけない」と嘆いていた。

留学生的学费一年大概在60~65万日元左右。法务省的告示规定一个班级最多20人,一个班级的预算总额在1200万日元左右,这样的班级都配有班主任(多是全职教师),再加上兼职教师,因此即使是全职教师的报酬也被控制在相当低的范围内。而且不少学校还要将学费的30%作为佣金支付给当地招募学生的代理,因此一个班级也就是840万日元的预算。而且语言学校没有大学以及高等专门学校的私立学校补助金。连拥有早稻田大学、庆应义塾大学水平硕士学位的全职教师都叹息“这么点工资是干不下去了”。

こうして日本語学校はブラック企業化していく。筆者は今年4月スタートで老舗の日本語学校と契約寸前まで行き、歓迎会にも出席した。そこで他の教師から聞かされたのは「契約書がない」「給料をもらうまで、金額が分からない」という事実だった。責任者に聞くとあっさり認めたため、歓迎会後ではあったが契約を白紙に戻した。

就这样,日语语言学校走上了变成黑心企业的道路。笔者今年(2019)4月开始,本要在一家老牌日语语言学校开始工作,签约前出席了欢迎会。从其他教师那里了解到“没有劳动合同”、“拿到工资之前,不知道工资有多少”的事实。向负责人询问后,他爽快地承认了,最后我虽然参加了欢迎会,却没有在那里工作。

●政策がもたらした「歪み」

●政策带来的“扭曲”

急激な留学生増加政策が様々な面でひずみを生んでいるのは、実際に働いてみて痛感させられる。このブラック企業化が解消され、業界全体が浄化されるのが待たれる。

快速提升留学生数量的政策在社会方方面面造成了“扭曲”,实际在语言学校工作过就会有深刻体会。让我们静待黑心企业化的趋势消失,整个业界净化的那一天吧。

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