買ったものは、ついついなんでも冷蔵庫に入れてしまいがち。しかし、「赤ワインは常温で」というように、冷やさない方がおいしいと言われているものもある。冷やせばいいのか、常温がいいのか、一体どっち?というわけで、服部栄養専門学校の鈴木章夫先生に、味覚と温度の関係について聞いてみました。

买了食物,总是不经意就全都放冰箱了。可是,有人认为“红酒要常温饮用”,不冷藏更好喝。冷藏还是常温,到底如何选择?我们就味觉与温度的关系向服部营养专科学校的铃木章夫老师进行了咨询。

「味覚と温度の関係は、地域や季節によって変わる常温ではなく、体温が基準。甘味・塩味・酸味・苦味に旨味を加えた五原味のうち、甘味と旨味は体温に近い温度ほど強く感じ、塩味・酸味・苦味は体温より低い温度の方が強く感じます。一番おいしい温度とは、これを原則としたうえで、食べ物や飲み物を構成する味のバランスによって決まるんです」

“味觉与温度的关系并不是由随着地域与季节变化的常温决定的,而是以体温为基本准则。甜、咸、酸、苦加上美味的五原味中,甜与美味越是与体温接近,就越是能被强烈感受到,而咸、酸、苦则是比体温越低越强烈。食物最美味的温度是在这个原则上,根据构成食物与饮料味道的平衡所决定的。 ”

う~ん、難しい…。例えばどういうこと?

嗯,好难理解……能举个例子说明吗?

「ワインで説明すると、ぶどうの種や皮も一緒に醸造する赤ワインは、酸味や苦味が強いもの。冷やしてしまうと、ぶどう本来の甘みを感じにくくなります。実だけを醸造する白ワインは、もともと甘味が強いので、冷やして酸味が増せば、味のバランスがよくなるんです。コーヒーも同じで、ホットコーヒーよりもアイスコーヒーの方が苦く感じるものなんです」

“以红酒来说明,连着葡萄的种子与果皮一起酿造的红酒,其酸味和苦味都很强烈。如果冷藏的话,葡萄原有的甜味就难以感受到。仅用果实酿造的白葡萄酒,原本的甜味就很强烈,冷藏后会增加酸味,口感的平衡感会变得更好。咖啡亦如是,比起热咖啡来,冰咖啡更会令人觉得苦涩。”

つまり、温度を変えると、味の感じ方が変わるということらしい。では、温度を意識したおすすめの食べ方はありますか?

也就是说,改变了温度,口感也跟着改变了。那么,是否有注重温度的推荐吃法呢?

「チョコレートは冷蔵庫に入れがちですが、常温で食べた方が甘味が強くなります。また、多くのフルーツは、冷やすことで酸味が加わり、爽快感が出ます。バナナのように熱帯地域産のフルーツは、常温保存が基本ですので、食べる数時間前から冷蔵庫で少し冷やすとよいでしょう」

“人们常把巧克力放进冰箱里,但是巧克力在常温下食用会更甜。另外,大多数水果冷藏后会变酸,吃起来更清爽。如香蕉一类的热带地区产的水果,虽然基本上会在常温下保存,但在吃前几小时放入冰箱稍微冰一下会更好吃哦。”

なるほど。食材の味と温度の関係を意識することで、よりおいしく食べられるようになりそうですね!

原来如此。多加注意食材的味道与温度的关系,能获得更加美味的体验哦!

「ただし、暑い時期なら、常温で食べる食材でも冷蔵庫で保存し、食べる少し前に出して常温に戻した方がいいでしょうね。腐らせては元も子もないですから」

“不过,如果是很热的时候,就算是常温下食用的食材也会保存在冰箱里,在吃之前拿出来,让它恢复到常温状态比较好哦。当然,要是放馊掉了就鸡飞蛋打啦。”

大切なことは人によって味覚は異なるということ。甘い食べ物が苦手な人は、冷やしたチョコレートの方が食べやすいし、酸味が苦手なら常温のフルーツがおすすめだ。食べる人の好みに合わせて提供するのを忘れないようにしたい。やっぱり料理の決め手は愛なのだから!

人的味觉都是不同的,这一点很重要。对不喜欢甜食的人而言,冷藏的巧克力反而更好吃,不喜欢酸味的人最好食用常温的水果。不要忘记根据食客的个人喜好,提供相应的食物。果不其然,料理的决定性因素还是一颗有爱的心!

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