新年を迎えるとすぐ、一家の主婦は熱々のギョーザを持って来る。一家がみな集まって、「更歳餃子」という「年越しギョーザ」を食べる。これは、中国北方の習慣だ。貧しかった昔は、「ギョーザほどうまいものはない」とよく言ったものだ。小麦粉の生地を麺棒で、茶碗の口くらいの大きさに皮を薄くのばし、中に餡を入れ、半月状のギョーザを作り、それを熱湯の入った鍋で茹でればでき上がり。

迎来新年后,一家的主妇会马上端来热腾腾的饺子,全家聚在一起吃“更岁饺子”。这是中国北方的习惯。在贫穷的往昔,人们常说“没有比饺子更美味的啦”。用擀面棒擀面粉做的面团,压成碗口大小,将皮擀薄,中间放上馅儿,捏成半月形的饺子,再放到烧开的锅里,煮熟就能吃了。

面白いのは、「年越しギョーザ」を作る時に、一、二枚の、きれいに洗った硬貨やキャンデー、ピーナッツをギョーザの中に入れることだ。こうすると、硬貨の入ったギョーザを食べた人は、大喜びでこう叫ぶ。「お金だ。私はお金を食べたよ」。この人は今年、きっとお金がもうかるだろう。

有趣的是,捏“更岁饺子”时,会将洗干净的1、2枚硬币、糖果或花生包到饺子里。这一来,吃到包着硬币的人就会欣喜若狂的大叫“吃到钱了,我吃到钱了唷”。这个人今年应该会财源滚滚吧。

キャンデーの入ったギョーザに当たれば、のように甘い毎日を過すことができるし、中国語で「花生」とか「長生果」というピーナツに当たれば、長生きするという意味が込められている。

如果吃到包了糖果的饺子,就能过上如蜜般甜美的每一天,如果吃到“花生”或“长生果”等馅儿的饺子,则表示长寿的意思。

地方によって、年越しの食べ物もそれぞれ違う。南方には、簇飩を食べる習慣がある。また、「湯円(もち米の粉で作るダンゴ状の食品)」を食べるところもある。「湯円」は、一家団欒瑞兆である。また麺を食べるところもある。麺のように長い長寿を祈るのだ。広東省の客家の中には、旧暦の正月元日に斎(精進料理)を食べるところもある。「斎」と「災」とは発音が近いことから、「災」を食べてしまえばこの一年は平安だという意味だ。

不同地区过年吃的食物也有所不同。南方习惯吃馄饨,还有的地方吃“汤圆(糯米做的团子)”,“汤圆”是一家团圆的瑞兆。此外还有的地方吃面,这是祈求如长长的面般长寿。广东省的客家还有旧历正月初一吃斋的习俗,“斋”与“灾”发音相近,所以把“灾”吃了来保一年平安。

新年に酒を飲んで互いに祝う習慣も欠かせない。以前は屠蘇酒と柏酒を飲んだ。コノテガシワの葉を浸した酒を飲むのは、雄大な柏の老木のように長寿であるよう願うためである。

当然也少不了新年饮酒相互祝福的习惯。以前喝屠苏酒和柏酒,喝侧柏叶浸过的酒,是为了祈愿如同高大的老柏木般长寿。

ビャクジュツ、桔梗、山椒、ボウフウ、ニッケイ、大黄などの漢方の薬材を漬け込んで造った屠蘇酒は、唐代の名医の孫思裙が考案したと伝えられる。この屠蘇酒を飲めば、この一年、無病息災と人々は信じた。

屠苏酒是用白术、桔梗、山椒、防风、肉桂、大黄等中药材酿制,据传是唐代名医孙思裙调制而成。人们相信,喝了屠苏酒,在新的一年里就能无病无灾。

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