硬い食品と言えば、硬さをウリにした「せんべい」や「堅パン」などがスグに思い浮かぶかと思われます。海外に目を向けると、中国の乾鮑(カンパオ)、ヨー ロッパの「干し肉」なども非常に硬い食べ物として有名です。しかし、世界で一番硬い食品となると、ギネスブックでも世界一硬い食べ物として認定されている 「かつおぶし(鰹節)」だと思われます。

提到硬的食物,人们一般立刻就会想到以“硬”为卖点的仙贝、压缩饼干吧。放眼海外,中国的干鲍、欧洲的肉干也因其坚硬十足而出名。但是,说到世界上最硬的食物,同时也被吉尼斯纪录认定为世界第一硬的食物,就是——“干鲣鱼”。

そのかつおぶしですが、最初から硬いかつおぶしが作られた訳ではありません。日本では、高知県・和歌山県・鹿児島県などでカツオが大量に獲れてい ましたので、長期間保存するために、カツオを煮て骨を取り除き、数日間いぶしたあと乾燥させた「なまりぶし」と呼ばれるモノがありました。これは古くから 日本にあったのですが、その「なまりぶし」は、まだ硬くはなかったのです。

不过,干鲣鱼并非一开始就这么硬。日本的高知县、和歌山县、鹿儿岛等地由于捕获了大量鲣鱼,为了长期保存它们,就将鲣鱼煮熟后剔骨,再烟熏数日,制成干燥的“生鲣鱼”。这种日本自古以来就有的生鲣鱼,还是不太硬的。

硬いかつおぶしが出来たのは、江戸時代になってからです。なまりぶしを江戸へ運ぶ際、長い輸送の間に、容器やワラに付いていたコウジカビの一種で ある「カツオブシ菌」が「なまりぶし」の水分を取って身を硬くし、アミノ酸などを濃縮して味も栄養も良くなって素晴らしい食品へと変えていました。それが 「かつおぶし」です。カツオブシ菌は、なまりぶしの脂肪分を分解してしまうので、ダシを取る時に脂(あぶら)が浮かばず、栄養満点の透明なダシ汁になりま す。

硬邦邦的干鲣鱼诞生于江户时代。生鲣鱼在运往江户的长途中,盛放鱼的容器、容器盖子上附带的一种叫“干鲣鱼菌”的曲霉菌吸收了生鲣鱼的水分,令它 变得坚硬并浓缩了氨基酸等营养素,成为一种既美味又营养的优质食品,即——“干鲣鱼”。由于霉菌分解了生鲣鱼的脂肪,所以用干鲣鱼吊汤时不会浮起油花,能 制成富含营养且清澈透明的日式高汤。

なお、かつおぶしと似たような食品がモルディブ諸島にもあります。モルディブ諸島では、昔から夏になるとカツオの大群が回遊してくるため、カツオ を干して保存していました。干物となったそのカツオは「モルディブフィッシュ」と呼ばれており、日本のかつおぶしと同じような味がします。ただし、日本の かつおぶしのようにカビを付けて水分を吸収させ、栄養分を濃くするような工程はありません。

此外,马尔代夫群岛也有类似干鲣鱼的食品。那里到了夏季,鲣鱼大量回游,故而将其干燥后保存。他们的干鲣鱼被叫做“马尔代夫鱼”,味道和日本的干鲣鱼如出一辙。不过,像日本那样利用霉菌来吸收水分、使营养浓缩这些工程,他们就省略了。

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