電車の中はれっきとした公共空間。にもかかわらず、昼間の電車内では周囲の目を気にすることなく迷惑行為を堂々としている人を、時折、見掛ける。満員で身動きが取れない朝の通勤列車内では、通常なら気にもならない乗客の振る舞いに腹が立つこともあるだろう。

电车是正儿八经的公共空间。尽管如此,我们还是时不时会在白天的车厢里看到不顾周围人眼光做一些让别的乘客困扰之事的人。在挤到转不了身的拥挤车厢里,一些平时不会在意的行为也会让人觉得生气吧。

最近増えているのが、リュックサックやショルダーバッグをめぐるマナーの問題だ。従来、ビジネスマンが使うバッグといえば、手提げのブリーフケースが定番だった。しかし、クールビズの影響などでノーネクタイやジャケットスタイルといったカジュアル化が進むと、ショルダーバッグを肩に掛けたり、リュックサックを背負ったりして出勤する人が増えてきた。

最近增加的是在车厢中携带背包和挎包的行为问题。一直以来,上班族使用的一般都是手提公文包。然而,受清cool biz(环境省提出在夏季着变装上班的倡议)的影响,越来越多的人开始不带领带,穿夹克,着装往休闲的方向发展,也有不少人开始肩挂挎包、背上双肩包去上班。

人気のリュックが迷惑行為に

使用者极多的双肩包却让人困扰

しかし、満員電車の中で肩から掛けたり背負っていたりすると、自分では気づかないうちに周囲の乗客に迷惑になることがある。「扉付近の席に座っていると、立っている女性のトートバッグの角が顔にぶつかる」「前に立っていた男性のリュックに押される」といった声はよく聞かれる。

但如果在拥挤的车厢里肩挂着或是背着双肩包,就会在自己不注意的时候给周围乘客带来困扰。经常可以听到“坐在门附近的位置时,经常被女性的大手提包的角打到脸”、“被站在前面的男性的双肩包挤到一边”等埋怨。

全国72社の私鉄が加盟する日本民営鉄道協会(民鉄協)では、毎年ホームページ上でアンケートを行い、その結果を「駅と電車内の迷惑行為ランキング」として発表している。現行のスタイルでアンケートを始めた2009年から昨年までの9年間の推移を見ると、「荷物の持ち方·置き方」が2009年の12位から2017年には3位に上昇していることがわかる。

全国72家私铁均有加盟的日本民营铁道协会(民铁协)每年都会在自家主页进行调查问卷,根据调查结果发表“车站和车厢内给别人造成麻烦的行为排行榜”。从现行问卷开始实行的2009年到去年为止的9年数据中可以看出,“行李的携带方法及放置方法”在2009年还是第12名,而在2017年已经升至第三。

このアンケートでは、それぞれの迷惑行為の内訳についても質問を行っている。「荷物の持ち方·置き方」の内訳は以下のとおりだ。

该调查问卷对各种给别人造成麻烦的行为详情进行了进一步询问。“行李的携带方法及放置方法”具体让人感到困扰的地方如下。

この内訳を見ると、荷物の持ち方や置き方のうち、もっとも迷惑に感じるのはリュックサックやショルダーバックの持ち方だということがわかる。こうした状況を受け、関西では今年3月に20の鉄道事業者が共同で「車内でのリュックサックは、前に抱えるか網棚の上に置くなど、他の方のご迷惑にならないようお願いします」というポスターを掲出した。首都圏では各鉄道会社がポスターやステッカーの掲示に加え、アナウンスにより、マナー向上に取り組んでいる。

具体看来,在“行李的携带方法及放置方法”中,最让人感到困扰的就是双肩包和挎包的携带方法。因此,关西在今年3月起,20家铁道公司贴出了“为避免其他乘客困扰,车厢内请将手包抱在胸前或放在座位上方的置物架上”的海报。首都圈各铁道公司也张贴了海报或贴纸,加上广播,一同保证车内良好礼仪。

「スマホ通話」の順位は減少

“手机通话”的排名下降

荷物の持ち方は過去9年間のランキングで順位を上げた例だが、逆に順位を下げた迷惑行為もいくつかある。「ヘッドホンからの音漏れ」は2009年には2位だったが、2017年は6位に下がった。また、「携帯電話·スマホの着信音や通話」も2009年の4位から2017年には7位に下がった。「車内での化粧」も2009年の6位から2017年には11位に下がっている。

有像行李摆放这样在过去9年间排名不断上升的,相反名次下降的行为也有不少。“耳机漏音”在2009年的榜单中排名第二,而在2017年已经降至第六。此外,“电话来电音和通话音”也从2009年第四名降至2017年的第七名。

これらの行為の順位が下がった理由について、民鉄協·総務広報部次長の日高義文氏は、「周囲への迷惑になっていることが認知されるようになってきた結果ではないか」と分析する。携帯電話については東北、関東、甲信越の37の鉄道事業者が「車内ではマナーモードに設定のうえ、通話はご遠慮ください」という共通の案内を行っている。こうした取り組みが実を結んだともいえるだろう。

民铁协·总务宣传部次长日高义文就这些行为的排名下降理由,分析道“应该是大家已经意识到这些行为会给周围乘客带来困扰,所以很少有人这么做了”。东北、关东、甲信越的37家铁道公司都在车厢内加入了“车厢内请将手机设置为静音模式,请勿通话”的指引。应该是这些举措都取得了良好的结果。

また、背中のリュックが他人に迷惑をかけていることは自分では気づきにくいが、ヘッドホンの音漏れや車内の化粧は周囲の目が気になって自粛するということがあるのかもしれない。

此外,背包会给别人带来困扰这件事自己很难注意到,但耳机漏音、车内化妆等行为很多人引发周围人注意,从而自觉避免。

2009年から2014年までは「混雑した車内へのベビーカーを伴った乗車」という項目があったが、2014年3月に国土交通省が電車内ではベビーカーを畳まなくてもよいというルールを定めたため迷惑行為とみなされなくなり、2015年以降はランキングから消えた。逆に2016年から「歩きながらの携帯電話・スマートフォンの操作」が項目に加わった。なお、痴漢や暴力は迷惑行為ではなく犯罪行為であるという理由からアンケートの項目には含まれていない。

2009年到2014年间,有一条是“带婴儿车上拥挤的车厢”,但2014年3月国土交通省制定了“车厢内可以不把婴儿车折叠起来”的规则,2015年后这一项就不再出现在榜单中。而2016年新增了“边走边玩手机”这一项。此外,痴汉和暴力行为属于犯罪行为,因此不在问卷范围内。

9年間、不動の1位が「騒々しい会話·はしゃぎまわり等」である。これについては鉄道各社が有効な手だてを講じることができていないのが実情だ。「そもそも会話をしている当人同士は自分たちの声が周囲の迷惑になっていることに気づいていないことが多い」(日高氏)。実際、「騒々しい会話」のレベルは車内の混雑状態によって変わってくるため、電車の乗務員も注意しにくい部分もあるようだ。

9年间,第一名始终是“大声喧哗、推搡玩闹等”。在这一点上,各铁道公司没能找到有效的预防措施也是事实。“毕竟很多说话的人根本没意识到自己的声音给别人带来了困扰”(日高称)。实际上,所谓的“喧哗吵闹”也会根据车内拥挤程度有所变化,乘务员也很难把控。

「座席の座り方」は毎年2位または3位と迷惑行為の上位に位置する。これも内訳を見てみよう。

“坐姿”每年在榜单中也处于第二或第三。也来看看这一项的具体情况吧。

民鉄協の2018年のアンケートは10月1日から11月30日までホームページ上で実施中。「アンケートを通じて何が迷惑行為なのかを認識し、自分が誰かに迷惑をかけていないかどうかを考えるきっかけになればありがたい」と日高氏は言う。アンケート結果は12月中旬に発表される予定だ。

民铁协2018年的问卷调查在10月1日至11月30日于官网进行。日高称:“希望大家通过问卷了解到哪些是给他人造成麻烦的行为,以此为契机想想自己有没有给别人带来困扰”。今年的调查结果将在12月中旬发表。

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