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むかしむかし、大阪に、ある大金持ちがいました。

很久很久以前,在大阪有个大富翁。

この大金持ちの屋敷(やしき)には、先祖代々の宝として一枚の皿が伝えられています。

在这个大富翁的屋子里,有个盘子是世代相传的宝物。

この皿は青磁(せいじ)といって、青みがかったみどり色の、とても珍しい物でした。

这个盘子是青瓷的,有着泛青的翠绿色,是很珍贵的宝物。

家の主はこの皿をなによりの自慢にし、桐(きり)の箱におさめてふくさで包んで、それはそれは大切にしています。

主人对这个宝物很引以为傲,把它藏在桐木箱里,用小绸巾包好,重视的不得了。

ある時の事、この大金持のだんなは友だちを二、三人つれて、大阪でも有名な料理屋へ行きました。

有一次,这个富翁老爷带着两三个朋友去了大阪很有名的料理店。

「さあ、食ってくれ。たんと食ってくれ」山の様な料理が目の前にならべられましたが、その出された皿の中に、自分が宝としている青磁の皿とそっくりの皿がありました。

“来,多吃点,多吃点。”在眼前已经堆起了像小山一样的料理,可是却发现在那些盘子中有个和自己的宝贝青瓷很像的盘子。

だんなはその皿を手にとって、つくづくとながめていましたが、(なんと不思議な。わしの物と少しもかわらんではないか)

老爷把盘子拿在手里,仔仔细细地看了起来,(真是太不可思议了。简直和我的那个宝贝一摸一样啊)。

一緒にいた友だちもなかなかの目利きで、次々とその皿を手にとっては、「いやあ、まことに見事なものよ」「これは天下に二つとない、立派な皿じゃ」などと、ほめたのです。

一起来的朋友们也很有鉴赏力,一个个把盘子拿在手里,纷纷称赞。“这可真是个不错的东西啊。”“这么好的盘子天底下找不到第二个了吧。”

その様子をだまって見ていただんなは、料理屋の主人を呼びました。「主人、この皿をぜひゆずってもらいたい」

默默地看着这一切的老爷喊来了料理店的老板:“老板,请一定要把这个盘子卖给我。”

これを聞いた料理屋の主人は、ビックリです。「そ、それだけは。この皿は大切なお客さまがいらした時だけ、もちいております家宝の皿ゆえ、なにとぞお許しくださいませ」

听到这个话的料理店老板大吃一惊:“这,这个恐怕不行。这个盘子是用来招待很重要的客人的,这是我的传家宝,请您不要为难我了。”

それを聞くと、金持ちのだんなは、「それならなおのこと、ゆずってもらいたい。三十両(さんじゅうりょう→約二百十万円)で買い受けましょう」

有钱老爷听了之后说道:“我再重申一遍,把这个盘子让给我。我用三十两(约二百十万日元)买下了。”

金持ちのだんなは大判三枚を放り出すと、その皿を手に取って粉々に打ちくだいてしまったのです。

有钱老爷拿出三个大金币,然后拿过那个盘子把它砸的粉碎。

「ああっ・・・」店の主人は、くだけた皿を見つめていましたが、やがて座を立っていってしまいました。

“啊・・・”店主人凝视着打碎了的盘子,却只是站起来离开了。

このなりゆきを見ていた友人たちが、「どうしてまた、そのようなもったいない事を」と、たずねると、大金持のだんなは、「わしの持っておる青磁の皿は家の宝。世間にそれと同じ物が二つあっては、家の名がすたるわ」と、答えたのです。

看到这一幕的朋友们都问道:“为什么要做这么浪费的事情啊?”富翁老爷答道:“我的青瓷盘子是传家之宝,如果这世上有第二个的话,会损坏我家族的名声。”

その夜の事、いつもの様にだんなは青磁の皿をながめて楽しもうと、桐箱のふたをしずかに開けました。

那天晚上,和往常一样,老爷又去看青瓷的盘子,准备欣赏一下,悄悄地打开了桐木箱的盖子。

「あーっ!」叫ぶと一緒に、その場にのけぞるように倒れました。

“啊!”随着这声尖叫,身体也同时向后倒了下去。

なんとその中にあった青磁の皿は、粉々に打ちくだかれているではありませんか。

不知为什么,放在里面的青瓷盘子居然被砸的粉碎。

しかもかけらの下には、大判が三枚、ちゃんと入っていたという事です。

而且,在碎片下面好好地放着三枚大金币。

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