【日本民间故事】不敢再吃人的鬼
作者:小尾巴译
来源:福娘故事集
2011-04-16 06:00
むかしむかし、あるところに、とても気の強い男がいました。
很久很久以前,在某个地方,住着一个很勇敢的男子。
ある日の事、男が山で仕事をしていると突然おそろしい人食いオニが現れて、男をパクリと飲み込んでしまいました。
有一天,男子在山上干活的时候,突然出现了恐怖的食人鬼,一口就把男子吞进肚子里了。
でも、気の強い男の人は、少しも恐がりません。「ほう、これがオニののどか」
但是,勇敢的男子一点都不害怕。「啊,这是鬼的喉咙啊」
男が先に進むと、赤い壁に囲まれたところへ出ました。
男子再往前走,走到了被红色包围的地方。
突然往前一看,看到从上往下垂着三条绳子一样的东西。
「なんだ、これは?」男は、一本のひもを引っぱってみました。
「这是什么呀?」男子拉了其中一条。
そのとたんに、オニが大きなクシャミをしたのです。「は、は、はっ、はくしょん!」
这时,鬼打了一个大大的喷嚏。「阿,阿,阿,阿嚏!」
(なるほど、これはクシャミの出るひもだな)
(原来如此,这是会打喷嚏的绳子)
男は、もう一本のひもを引いてみました。するとオニは、大きな口を開けて、「わっはっはっは、わっはっはっは」と、笑い出したのです。
男子又拉了一根绳子。那鬼就张大嘴巴,「哇哈哈哈,哇哈哈哈」开始大笑起来。
(おもしろくなってきたぞ)
(变得有趣起来了嘛)
男は、最後のひもを引っぱってみました。するとさっきまで笑っていたオニが、急に泣き始めたのです。「うぇーーん、うぇーーん」
男子又拉了一下最后的绳子。那刚才还在狂笑的鬼突然哭了起来。「呜呜,呜呜」
(これはおもしろい。クシャミのひもに、笑いのひもに、泣きのひもか。・・・もし、いっぺんにひもを引っ張ったらどうなるだろう?)
(这可真好玩。打喷嚏的绳子,笑绳,哭绳。・・・如果,一起拉的话会怎么样呢?)
男の人は三本のひもを一緒ににぎりしめると、思いっ切り引っ張ってみました。
男子攥紧三根绳子,用力一拉。
さあ、大変です。はくしょん!わっはっはっは。うぇーーん、うぇーーん。オニはくしゃみをしたり、笑ったり、泣いたりと大騒ぎです。
于是,大事不妙了。阿嚏!哇哈哈。呜呜呜。鬼又打喷嚏,又狂笑,还哭,闹得天翻地覆的。
ですが男は、ひもを引っぱるのをやめません。
可是,男子丝毫没有松开绳子的意思。
オニは苦しくて苦しくて、今にも倒れてしまいそうです。
鬼痛苦得不得了,似乎马上就要倒了一样。
(さあ、そろそろ出るとするか)男は三本のひもをはなすと、クシャミのひもを力一杯引っ張りました。
(差不多该出去了吧)男子放开三根绳子,用尽力气拉了一下打喷嚏的绳子。
は、は、はっ、はくしょん!オニはもの凄いクシャミをして、口から男をはき出しました。
阿,阿,啊,阿嚏!鬼打了个大喷嚏,从嘴巴里把男子吐了出来。
男は、苦しそうに涙を流しているオニに言いました。「やい、オニよ。もう一度飲み込んでみるか?」
男子对痛苦得流着泪的鬼这样说道「呀,鬼啊。要不要再把我吞进去一下试试?」
「ブルブルブル。とんでもない!」
「呼噜呼噜呼噜。怎么可能!」
オニは首をブンブンと横に振ると、あわてて逃げてしまいました。
鬼使劲地摇头,慌慌张张地逃走了。
そんな事があってから、オニはもう二度と人間を食ベなくなったという事です。
自从那件事后,鬼就再也不吃人了。
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