パイロット・フィルムで号泣
因样片而嚎啕大哭

「5分間のパイロットフィルムは支援者に見せたほか、出資をお願いしている企業にも見せました。制作会社が言い出しっぺで製作委員会を組成するとき、普通は紙の企画書しか見せるモノがないんです。その数枚の紙切れで出資してくれというのも無理な話ですね。パイロットフィルムはとてもインパクトがあり、僕も号泣したほどです。つまり営業用のツールを、クラウドファンディングで集めた資金で作ったというわけです」(真木氏)

“5分钟的样片带来了更多的支持者和愿意出资的企业。制作公司组成制作委员会时,只有普通的纸质的企划书。仅凭几张纸片就出资给我们确实说不过去。样片确实带来了足以让我大哭的效果。应该说是经营用的道具用来在大众资金筹措上募集资金了。”

ネットの声は宣伝ではなく「応援」
网上出现并非宣传的“应援声”

幹事会社である真木のGENCO、製作出資・配給・主幹興行を行うことを表明した東京テアトルに続いて、またパイロットフィルムの出来のよさもあり、出資企業が徐々に集まり始める。東京テアトルが昨年配給した『百日紅』に出資した縁から朝日新聞社が、続いてTBSラジオが応じ、さらにバンダイビジュアルが委員会に加わった。新聞社とラジオ。現在においてはオールドメディアに当たるものの、高齢世代にとっては貴重な情報源であり、その影響力も大きい。そうした委員会メンバーによるサポートに加えて、作品が完成し、試写会を開始したところ、熱烈な賛辞や感動の声がウェブ上に多数見られるようになる。

东京剧院表示会承担真木负责公司的GENCO、制作出资、配给和主管发行后,样片的长处也在显现,出资企业渐渐多了起来。曾给东京剧院去年配给的《百日红》出资的朝日报社,TBS之声也响应号召,甚至万代视觉提供公司也加入了委员会。报社和广播,现在虽说有了老式的媒体的支撑,但对于高龄层的人来说是宝贵的情报源头,它们的影响力也很大。再加上委员会成员的支持,作品完成开始试映会时,网络上大多数都是赞美和感动的言辞。

「ネット上、特にSNSでこの映画が絶賛されていることについては、クラウドファンディングからスタートした市民運動ととらえています。これも世の中の“常識”に対するベクトルだと思います(笑)。SNSで上がっている声は、宣伝ではなく応援。応援団っているんだなあ。多くのお客様にご覧いただいています。いずれも好評をいただいています。大変ありがたいことです」(真木氏)

“在网上,特别是SNS上满溢对这部作品的赞美之声是大众资金筹措便开始的市民运动的成功之处。我想这也是与‘常识’相对的矢量运动吧。SNS上是并非宣传的应援,是应援团一样的存在吧。很多客人能前来观看影片并给予好评,真的十分感激。”(真木)

時折、配給会社の人間から「ウェブ上、特にSNSを宣伝に活用する」との声を聞くが、実際にそれをコントロールするのは不可能であり、時には配給元の意向を裏切る言説が拡散されることさえある。そのあたりの現実を、真木は「宣伝ではなく応援」と、冷静に受け止め、割り切っている。

偶然从配给公司听到“活用网络,特别是SNS来进行宣传”的建议,事实上控制言论是不可能的,甚至偶尔会有背叛配给公司原来的意向的言论的扩散。真木用“非宣传的应援”,冷静果断地阻挡那部分现实。

さて問題は、今後の興行展開だ。
接下来的问题是:上映走势

11月12日の公開スタート以来、『この世界の片隅に』は、小規模マーケットながら良好な成績を上げており、2週目に入ってもその勢いは衰えるどころか、週末興収が前週対比124%(ただし上映館は5館増)と、成績を伸ばしている。だがローカルでの成績は、都心部ほど伸びてはおらず、楽観を許さない。

自11月12日上映以来,小规模上映的《在这世界的角落》取得了不俗成绩,即使进入第二周后稍有回落,但周末收入与上周对比增幅也达到了124%(但上映的影院只增加了5家)。但在地方性地区的成绩却不如东京般攀升,情况不容乐观。

ローカルの成績が今ひとつですが、地方にクチコミが届くまでには時間差があります。それが効いてくるのは3週目以降かな。現在の客層は、男性が65%、年齢的には30~40代がメインです。できれば若い人、特に女子高生に見てほしいですね。すずさんは18歳でお嫁に行きました。そういったアプローチはするつもりです。親子連れ、夫婦は少ないです。ファミリーにこそ見てほしいですね。ただこの映画は見た後、自分から語りたくなる。応援したくなる。観客が見て、心の中で映画が完成する。だから自分の言葉で伝えられる」(真木氏)

“现在地方性地区的票房还是有点差强人意,因为要让口口相传到达二三线城市仍是有时差的。相对来说应该会在三周后产生(好的)效果,现在的观影受众群体主要以30~40岁为主,男性占到了65%。如果可以的话,我建议年轻人,特别是女高中生可以去看一看这部电影。(主角)阿玲在18岁嫁人,这也是连接各年龄层的地方。如果是家族能一起观影就再好不过了,但是这样的观影群体却很少。不过,希望你们能在看完这部电影后,能有“自己想要表达的观点,想要为其应援”的想法。客人观影后在心中完成了自己的电影。所以用自己的言语传达。”

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