《仁医》台词节选:

「おい。そこのやぶ睨みの女。」

恭太郎が、以前自分を睨んでいた女郎に声を掛ける。
その女郎・初音(水沢エレナ)が恭太郎の側にやって来る。

「この間のお武家様。」

「そなたは、どのような男にも、そのように擦り寄るのか?」

「ごめんなんし。目が近うありんして。」

「・・・」

医学所に沢山のアオカビと医者たちが集まる。

「ありがとうございます!こんなに沢山、よく集められましたね!」と仁。

「南方先生に言われたら、張り切らぬわけには参りませんからな。」と山田。

「せやけどほんまでっか?カビから梅毒に効く薬作れるやなんて。」と佐分利。

「上手く行けば梅毒意外の、今まで不治とされてきた病も治す事が出来ます。」

「それは・・また、とんでもない薬でんな。」と佐分利。

「恐らくこの薬により、医学会は目覚しい進歩を遂げるはずです。」

そこへ、洪庵がやって来る。

「して、その薬の名は?」

「その薬は・・・ペニシリンと言います!」

「その薬、どのようにして作ればよいのでしょうか。」

「まずはこのカビを増やします。」

「芋の煮汁と米のとぎ汁を合わせて、液体培地を作ります。その上に、アオカビを塗って一週間待ち、増えたアオカビから、薬効成分を抜き出します。」

医学所には仁たちの動きを快く思わないものたちがいた。

「腹立たしい!緒方先生は医学所を自分の塾だと勘違いされておるのではないか!?」

「伊東先生、黙って見ていてよろしいのですか?」

「・・・」

医学所の前でうろうろする咲。
帰ろうとしたとき、佐分利が咲に気付く。

「咲さん、どうしはったんですか?どうぞ、中に。」

「あの・・南方先生は?」

「吉原に行かれましたけど。」

「え!?・・・」

「あ!薬を作るためですよ!」

「あ・・そうですか。」

「はい。」

「あの、これ、みなさんでどうぞ。」

「・・どうも。」

「おーーーっ!」

「ありがたい!弁当か!」

「腹が減っておったとこじゃ!」と喜ぶ医者たち。
風呂敷を開けてみると・・・アオカビだらけのおむすび(だんご?)だった。

「・・・これは見事なカビ。」と山田。

实用日语口语讲解:

●おい。そこのやぶ睨みの女。

やぶにらみとは片一方の視線は合っているが、もう一方が合っていないような斜視のことをいう。やぶにらみは藪睨みと書くが、雑草や雑木しかない藪を睨む目はボーっとして焦点が合っていないということなのか、「やぶ」が藪医者に見られる野巫(学業の劣った禅僧の意)からきて出来た言葉かは不明。

やぶにらみ,指的就是斜视,可以写作藪睨み,据说这个“やぶ”是从“野巫”(庸医)这个词语来的,不过并没有详细根据;另外还有見方や考え方が見当違いであること,就是指主观片面、有偏差的意思,如:藪睨みの意見/ 片面的意见,一孔之见

せやけどほんまでっか?カビから梅毒に効く薬作れるやなんて。

ほんま【本真】 (多く、西日本で)本当であること。主に感嘆詞的に用いる。
关西的方言,指的是真的,实在,的确,多用于感叹之类的,如:ほんまに腹が立つ/ 真生气

●アオカビだらけのおむすび(だんご?)だった。

おむすび,就是饭团的意思,和おにぎり是一样的意思,但也稍有区别;

おにぎりとおむすびは、語源・形状ともに異なるという説も存在する。おにぎりとは形を問わず飯を握って作ったものであるが、おむすびとは三角でなければならないというものである。
有说法是おにぎり和おむすび形状不同,おにぎり是不管形状随便捏出来的,而おむすび必须是三角形的;

おむすびは「むすぶ」という言葉に、霊を包み込む、土地を守る産土神(うぶすな)を指すという説もある。おにぎりは「鬼を切る」という言葉に似ている為、魔よけの効果があるとの説もあり、鬼退治に白飯の握り飯を投げつけたなどの民話もある。
另外,也有说おむすび指的是土地神,而おにぎり是为了退却妖魔鬼怪而做出的饭团子。


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