《仁医》台词节选:

夕霧の部屋に野風、彦三郎、女将、仁、咲が集まる。

「・・・姉さん?聞こえるでありんすか?」

「・・・その声は・・野風。」

「あい。」

「・・・なんだか・・吹き出物が減ったような・・」

「薬のお陰でありんすよ。鏡をお持ちしましょうか。」
野風が鏡を取りに席を外す。

部屋に飾られた絵を見つめる咲。夕霧の美しい花魁姿の絵。

「・・・先生。夕霧さんにお化粧してさしあげてもよろしいでしょうか。」と咲。

「滅相もない!お武家のお嬢様にそんなことを。」と女将。

「私からもお願いします。」と仁。

「・・・」

「・・・もう、これ以上は。」

「・・・」

「すみません。」

ドアの向こうでは、鏡を抱えた野風が聞いていて・・・。

夕霧に化粧を施す咲。

「綺麗なお顔立ちをしていらっしゃいますね。」

「さいざんすか?」

「姉さん。鏡でありんす。・・・おきれいでありんすよ。」

「ほんだすかえ?」

「笑っておくんなんし、姉さん。」

「・・・」

「泣いても一生。笑うても一生。ならば今生、」

「泣くまい、ぞ。」

野風は憧れていた美しい夕霧の姿を思い浮かべ・・・。
そっと涙を隠す。

「皆様・・・ありがとう・・けんど・・苦しむ事にも飽きました。」

「・・・」

「もう・・・堪忍しておくれなんし・・。」

「・・・」

夕霧が、手を合わせてまっすぐと伸ばす。
「おさらばえ・・・。」

「・・・あい。おさらばえ。」優しく語り掛ける野風。

夕霧の伸ばした手が崩れ落ち・・・。

相关知识点讲解:

滅相もない!お武家のお嬢様にそんなことを。

滅相(めっそう):有為の四相の一つ。因縁によって生じた一切の存在を過去の存在として滅し去るもの。現在が滅して過去に入るという相。
滅相,佛语,有为四相之一, 现在指灭相,业尽命中;

滅相もない——とんでもない。あるべきことではない。相手の言を否定するときにも用いる。
滅相もない,惯用句,多用于否定对方的话;指没有的话,门儿都没有;如:滅相もないことをいうな/ 别说没影儿的话

さいざんすか?

さいざんすとは、「そうです」「その通りです」のくだけた言い方。東京方言の一つで「山の手言葉」です。
さいざんす,东京方言之一的山手语,就是现在口语中经常使用的「そうです」「その通りです」的意思。

ほんだすかえ

「本当のことですか」を「ほんだすかえ」といいます。
ほんだすかえ就是本当のことですか的古语说法;

●笑っておくんなんし、姉さん。

「しておくんなんし」は「してくださいね」の江戸町人ことばです。まあ一種のスラングのたぐいと考えればいいでしょう。
しておくんなんし是江户时期商人的的用语,可以认为是较为直率的说法。

おさらばえ・・・。

別れるときのあいさつの語。さようなら。「さらば」を丁寧にいう語
跟人分别时的说法,其实就等同于さようなら、バイバイ,只不过更为郑重,恭敬。

 

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