《仁医》台词节选:

「先生。先生は、医の道はどこへ通じるとお思いですか?」と洪庵。

「はい。・・・私には。」
聴診器で胸の音を聴く仁。

「私は、医の道は、平な世に通じると、思うてます。武士や百姓やと、人に勝手に、身分の上下つけてる世の中ではございますが、腹割れば、同じものが入ってます。天の下に、人みな等しきなり。医学の目指すべき千栄は、そこやと思うて、日々精進して参りました。」

「・・・」

「・・・未来は、平らな世でございますか?」

「・・・」

「先生は、未来から来たお人でしょう?」

「・・・」

「そんなことはあり得ん。そんなバカなこと考えず。それだけでも蘭学者失格や。でも、何べん考えても、そうとしか、思えんのですわ。」

「・・・」

「冥土の土産にします故、教えてください。私の思うた通りやったら、先生、目瞑って下さい。」

「・・・」
仁はそっと瞳を閉じる。

「・・・お恥ずかしいことでございます。」仁が目を開けると、洪庵は泣いていた。

「一年前、住み慣れた大阪から、江戸へ召しだされて、口では、国のため、道のためだと言うとりましたが、心の中ではもう寂しくて寂しくて。たかが大阪から江戸へ召しだされただけで!恥ずかしいことでございます。南方先生の寂しさに比べれば、私など、いかほどのものか。もう、私に出来ることは、何もございません。どうか、先生のその寂しさ、この洪庵に、お分けください。洪庵、冥土に、持っていきます。」

洪庵はそういい、仁の手をつかむ。

仁の瞳から涙があふれる。

「心細くはありましたが、私は、孤独ではありませんでした。私のような得体の知らないものを信じ、支えてくださった方がいましたから。」
洪庵の手を握り締める仁。

「私は、決して、孤独ではありませんでした。」
泣きながら仁からそっと手を離す洪庵。

「緒方先生。私にも一つ、お教え願えますか?私は、このご恩にどう報いればいいのでしょうか。」

「より良き未来を、おつくり下さい。」

「未来を?」

「皆が、楽しゅう笑いあう、平らな世を、おつくり下さい。国のため。道のため。」

「・・・はい!」

「南方先生。未来では、この、労咳という病は、治せる病に、なっておるんですな。」
悔しそうに泣きながらうなずく仁。

「はぁぁ。ああ。」

医学の進歩の素晴らしさに笑みとため息を漏らす洪庵。

实用日语口语讲解:

●でも、何べん考えても、そうとしか思えんのですわ。

思えん=思えない,ない口语中经常是ん,比如しらん,就是不知道的意思;

そうとしか……ない,只能那样……
在这指的就是,即使想过千万遍,也只能那样认为啊。

●私のような得体の知らないものを信じ、支えてくださった方がいましたから。

得体【えたい】,正体。本性。
本来面目;得体の知らないもの,指的就是来路不明的人

●私など、いかほどのものか。

物事の分量や程度などが多い意を表す。また、「ても」「とも」などの語を伴って、逆接の意を強めるのにも用いられる。
多表示事物的分量啊程度等。后多与「ても」「とも」相连,用语强调逆接;

いかほどーとは2007年に使った流行語「どんだけー」に対し、返答として普及した言葉である。どんだけーとは「超~」や「すごい~」と同様に強調する言葉「どれだけ」が崩れたものだ。

另外也可以说成是いかほどー,这个词语是相对于07年的流行语「どんだけー」而言,作为回答最普遍的说法。
题外话:どんだけー就是类似于「超~」「すごい~」这样起强调作用的口头用语,在年轻人中颇为盛行。

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