《仁医》台词节选:

長屋に駆けつけると、タエは息を引き取っていた。

「・・・喜市。」

「へっちゃらだよ・・先生。人は、誰でも死ぬもんだし・・・。」
仁は喜市を抱きしめる。

喜市は仁の腕にしがみつきながら、言葉を続ける。
「けど・・・先生には悪いけど・・・おいら・・助からなければ良かったよ・・・。」

仁は声をひそめて泣く喜市を抱きしめながら涙を流し・・・。

帰り道、丘の上から江戸の町を見つめる仁。

「・・・あちらで、待っていますね。」と咲。

「咲さん。・・・私は、未来からやって来た人間なんです。」

「未来・・・」

「信じてもらえないかもしれませんが、私は、自分が何かをやる事は、歴史を変えてしまうのではと思っていました。だから、コレラの治療法を言い出せなかった。未来を変えてしまうのが怖かった。だってそれは、未来の私の知っている人間の運命を変えてしまうことかもしれない。もしかしたら・・・生まれて幸せになるはずの誰かの人生を、奪ってしまう事かもしれない。神をも恐れぬ行為のように思えたんです。だけど・・・未来を変えてしまえるなんて、とんでもない勘違いだったのかもしれない。コレラで俺が助けた人たちは、俺が何もしなくても助かったのかもしれない。もしかしたら・・・俺さえ来なければ・・・コレラにも掛からなかった人なのかもしれない。馬で蹴られて死んでしまうはずだったタエさんは・・・代わりに辻斬りに斬られただけなのかもしれない。歴史は・・・俺のやった事全てを帳消しにするのかもしれない。決して何も変わらない。だとしたら・・・だとしたら・・・俺・・・何やってるんだろう・・。」
涙ぐむ仁に歩み寄る咲。

「先生は、私の運命を変えましたよ。先生と、先生の技術とお会いしてから、咲は、なにやら、色んなものが以前より明るく見えます。脈打つ心の、音を感じます。」

「・・・」

「咲は、生きておりますよ。」
咲の言葉に仁は顔を覆って泣く。

「あちらで待っております。」
一人になると、仁は夕陽を見つめながら号泣し・・・。

实用日语口语讲解:

へっちゃらだよ・・先生。

「へいちゃら」に同じ、「平」は平気、「ちゃら」は冗談、でたらめなどの意。

1、ものともしないさま。気にかけないさま。平気。へっちゃら。
满不在乎,毫不介意;これくらいの雪はへっちゃらだ/ 这点雪算不了什么

2、たやすいさま。容易にできるさま。へっちゃら。
简单,容易;こんな問題はへっちゃらさ/  这问题太简单了

●代わりに辻斬りに斬られただけなのかもしれない。

辻斬り【つじぎり】、昔、武士が刀剣の切れ味や自分の腕を試すために、往来で通行人を斬ったこと。また、それを行う者。とくに江戸時代初期、戦国の殺伐たる気風がいまだ充満していたころ江戸市中を横行し、治安を乱した。辻斬りが完全な犯罪行為なのに対し切捨御免は武士の名誉を守るための正当防衛で、合法です。

杀人试刀的意思;特别是江户初期,杀人风气横行,治安混乱。但是,做这种事情的都是武士,因此它不被认作是犯罪,权当是维护武士名誉的正当防卫。

●歴史は・・・俺のやった事全てを帳消しにするのかもしれない。

帳消し【ちょうけし】

1、帳面に記載しておく必要がなくなって棒線で消すこと。金銭などの貸借関係が消滅すること。債務が消えること。棒引き。
销账,清帐,勾帐;借金を帳消しにする/ 清楚账务

2、互いに差し引いて、損得がなくなること。ある物事によって、それまでの損得などの価値が失われること。
两清,互不相欠,互相抵消;

在这指的是我做的事情都能抵消了吧。

 

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