三度と三回

“三度”和“三回”

ことわざに「仏の顔も三度まで」というものがありますが、「仏の顔も三回まで」とは言いません。

谚语“事不过三”,在日语中的说法是“仏の顔も三度まで”,在这里用“三度”却不说“三回”。

三度と三回。同じことを表わしているのに、なぜ言いかえができないのでしょうか。

“三度”和“三回”表达的意思是相同的,却不能替换使用,这是为什么呢?

そこには「度」を使うとき、「回」を使うときの意味の違いがあるからです。度重なる経験や繰り返されることが予測しにくいとき、私たちは「度」を使った表現をするようです。

因为使用“度”与“回”的时候,存在含义上的不同。对反复的经历或重复发生的情况难以预测的时候,我们通常使用“度”来表达。

例えば、「私は、佐藤さんには一度会ったことがある」「私はかつて、ヨーロッパに二度ほど行ったことがある」など。

例如:“我与佐藤先生曾见过一面。”“我以前去过两次欧洲。”

再び会うという保証がない場合や、ヨーロッパに行くことが予想された行為ではなかった場合などには、「度」を使います。

像这样无法保证再次会面的情况,以及非预期的欧洲之行等等,通常使用“度”。

また、「彼は、10年ぶり2度目の優勝を果たした」。こちらも事前に予想されていたわけではないので、「度」を使います。

此外,“他时隔10年再次获得了冠军。”这也是事前并不能被预想到的事情,所以使用“度”。

「回」はというと、一般的には「第5回大会」や「三回忌」など、あらかじめ起こることが予想されている場合に使います。

而说到“回”,通常用于“第5届大会”、“三周年忌”等等计划发生的事情能够被预想的情况。

「10年ぶりに~」の例文も、もし昨年も優勝していて、今回の優勝がほぼ予想されていた場合には、「彼は、昨年に続き2回目の優勝を果たした」と表現することは可能です。

在“时隔10年……”的例文中也是,如果去年也获得了冠军,几乎可以预料这次也能夺冠时,表达为“彼は、昨年に続き2回目の優勝を果たした”( 他从去年开始连续2次获得了冠军)也是可以的。

「回」と「度」、使い分けの違いは「計画的か」「偶然か」で区別しておくと分かりやすいでしょう。

“回”和“度”,使用前先看它的情况是“有计划的吗”还是“偶然的吗”,这样区别起来就很好理解了。

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