歴史で触れたように、朝廷内陰陽寮は賀茂家と安部家の独壇場でした。
从历史上来看,朝廷内阴阳寮曾是贺茂家和安倍家无敌手的舞台。
しかし陰陽師の一般的イメージではどうしても安部家の安部晴明の方が勝っています。
然而,从人们对阴阳师一般的印象上来说,安倍家的安倍晴明总是略胜一筹。
実はその晴明に陰陽道の真髄を教えた師匠こそ賀茂忠行(かものただゆき)であるのですが、やっぱり一般的知名度は晴明の方が上。
事实上,授予晴明阴阳道之真髓的正是贺茂忠行大事,然而从知名度来说,晴明则更广为人知。
しかし、いつどこで産まれたのかは確証がなく、ハッキリしていないようです。
不过,他是何时何地诞生的却没有确凿的证据,已无法考证。
以前ココでも紹介した「葛の葉」という狐が母親である、なんていうお話もありますし、年を経るうちにどんどん様々な媒体上でカリスマ超人化していくので真相は晴明桔梗の中、といったところでしょう。
之前在这里也介绍过“葛之叶”这一狐狸是其母亲的传说,而随着时光的流逝,各种各样的媒体将他变得越来越精英超人化,甚至称真相是晴明出生于桔梗之中。
晴明自身は、陰陽寮の実質トップである陰陽頭に就いていますし、多くの公家らに重用、信頼され名を轟かせるわけですから陰陽師としての知識・実力は相当なものだったことはわかります。
而晴明自己,就任于阴阳寮的首席阴阳头,被多家官宦贵族重用,威名响震天下,作为阴阳师来说,具有相当的知识与实力。
しかし後年超人化された晴明の描写は
眉唾モノなのが多いのも事実。
然而之后关于被超人化的晴明的描写,事实上大多是无稽之谈。
本当にそんなことできたの?
他真的能行吗?
って言いたくなるの満載萬斎なんですが、そういう妖しい晴明が近年のブームになる上では必要不可欠だった気もするのでなんとも言えません。
想要说这句话的则是满载万斋,像这样妖魔化的晴明近年风靡起来,也不得不说是不可或缺的。
実際、夢枕獏の陰陽師なんかはそういうエピソードを元に描かれた話が多いですし、僕も好きですし。
实际上,以梦枕貘的阴阳师为原型所撰写的逸闻趣事很多,我也很喜欢。
晴明は超有名であると同時に、オカルトな匂いを発し出す分岐点であったことも事実でしょう。
晴明成了著名阴阳师的同时,散发出超自然的气息成为其分岔点也是事实。
いくつか有名な逸話を書いてみます。
以下分享几则著名的逸闻趣事。
晴明家行くと勝手に扉開いたりお茶運ばれてきたりするんだけどこれどういう之事
到晴明家去,门会自动打开、茶会自动送来
晴明様は家では式神(しきじん・しきがみ)を使役してドア開けさせたりお茶持ってこさせたりできるのだといいます。
据说晴明大人在家使用式神开门、端茶。
天皇の頭痛を治す方法教えてあげる之事
授予天皇治疗头疼的方法一事
花山天皇は頭痛に苦しんでいました。何を試しても治らない。そこで晴明に相談すると、「
みかどの前世の
髑髏が岩の間に挟まっちゃってるんですよ」と教え、晴明の言った場所に行くと確かに岩に挟まった髑髏があり、それを取り除いてから花山天皇の頭痛は
ピタリと止んだのだといいます。
花山天皇苦于头痛之症,试了很多方法都治不好。于是求助于晴明,他告知“天皇前世的骷髅被夹在岩石之间了”,根据晴明所说的地方,的确找到了夹在岩石之间的白骨,把它取出之后,花山天皇的头痛就完全被治好了。
宿敵蘆屋道満(あしやどうまん)と射覆対決した時之事
与宿敌庐屋道满射覆对决之事
歌舞伎、浄瑠璃などで晴明の
因縁のライバルと言われる蘆屋道満という民間陰陽師の達人がいます。一度晴明と道満は射覆(今で言う透視みたいなもん。箱の中身はなんでしょう? みたいな)で対決したことがありました。
有个民间阴阳师达人庐屋道满,在歌舞伎、净琉璃界被称为是晴明命中注定的对手。一次,他与晴明进行射覆(现在来说就是像透视一般,猜测箱中所藏之物)对决。
公家達が箱の中にミカンを16個入れ、「中身を当てよ」という対決です。
官员们把16个橘子放入箱中,让他们进行“猜箱中物”的对决。
道満はすぐに「ミカンが16個入っている」と言いました。
道满立刻就说“里面有16个橘子”。
晴明は「鼠が16匹入っている」と言いました。
而晴明却说“里面有16只老鼠”。
中身を知っている公家達は「晴明さんやっちまいましたな……」と思っていたのですが、箱を開けるとなんと中からは16匹の鼠が。晴明が式神でミカンを鼠に変えていたのです。もうなんでもありなのです。
知道里面放了什么的官员想着“晴明输了呀……”,但一打开箱子,居然里面真有16只老鼠。晴明用式神将橘子变成了老鼠。简直无所不能了。
無駄な殺生はしないのだけれどまぁ仕方ないか之事
虽然不会无谓的杀戮,但无可奈何的时候
ある日公家達と語らっていた時、公家の一人が「晴明さんの呪は凄いけど、人は殺せるんかな?」と言いだしました。
某日,与官员们在交谈之时,某个官员问道,“听说晴明的诅咒很厉害,但到底能不能杀人呢?”
「殺せるけど、生き返らせることができるか解らないからやりません」と晴明。
晴明回答“可以杀人,但不知道能不能令其复活,所以我不会这样做。”
しつこい公家は、「またまたぁ。本当はできないんじゃない? できるなら試しにそこにいるカエルを殺してみて下さいよ」と言い、庭先にいたカエルを指差しました。
纠缠不已的官员指着庭院里的青蛙继续说道,“又来了,其实你做不到吧?如果真行的话,你就把那边的青蛙给杀了。”
晴明はやれやれといった様子ながらも、庭に生えていた葉っぱをちぎるとそれに呪文をかけ、すぅっとカエルに向かって投げました。
晴明无奈之下,便在庭院里摘了片叶子念了咒语并嗖的一声扔向青蛙。
カエルの上にふわりと乗った葉っぱ。が、次の瞬間カエルはその葉っぱにメメタァっと押しつぶされてしまったのです。
叶片轻轻飘落在青蛙身上。然后下一个瞬间,青蛙就被这片树叶给碾压死了。
その場にいた一同は「ほんますんませんでした」と晴明に恐れ入ったのだといいます。
在场的所有人都惊叹“真是太对不起了”,自此对晴明唯唯诺诺敬而远之。
一体この中のどれが実際にあった逸話なのか、見当もつきません。とにかくこのような超人伝説が作られるほど、安倍晴明という人物は人気者であり実力者であったということだけは間違いなさそうです。
这些传闻中到底哪些是事实,当然已无法考证。总而言之,能留下这么多超人化的传说,也足可证明安倍晴明所具有的人气与实力,有过之而无不及。
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