ガラスを吹いて玉状にした風鈴は、ガラス伝来の後の享保年間あたりから見られる。しかし当時の風鈴は、庶民では到底手が出ないほど高価で珍しい贅沢品だった。天保年間以降になるとようやく庶民の間にも風鈴の楽しみが広がり、風鈴売りなどの姿が見られるようになったが、当時はガラス風鈴、ビードロ風鈴などと呼ばれ、赤く塗られて魔除けの道具扱いになっていた。その風鈴に江戸風鈴という名を付けたのは、篠原風鈴本舗の篠原儀治氏である。以来江戸風鈴は、庶民の涼に欠かせない綺麗な小物として愛されていく。

玻璃吹成的玉状风铃大约出现于玻璃传来后的享保年间。但当时的风铃还是庶民无法拥有的昂贵少见的奢侈品。进入天保年间后庶民也得以享受风铃的乐趣,风铃也开始被出售。当时被叫做玻璃风铃,涂成红色用来作为驱魔的工具。给这种风铃命名江户风铃的是篠原风铃总店的篠原仪治。自此江户风铃作为给庶民带来清凉的小物品被喜爱。

昨今の世知辛い世情では、風鈴の音色をうるさいと感じる人もいるようで、昔のように路地のあちこちから涼しげな響きが漂ってくる情景にはとんと出会わなくなった。江戸風鈴の職人も、今回採り上げた「篠原風鈴本舗」と、その次男が営む「篠原まるよし風鈴」の2店だけになってしまったという。ここはひとつ、エアコンの代わりに扇風機を回した室内だけでも、妙なる音色に親しもうではないか。

如今艰辛的世态下,好像人们觉得风铃的响声也是种噪音了,再看不到通道各处回响清凉声音的情景。江户风铃的匠人也只剩下上面提到的“篠原风铃总店”和次子经营的“篠原丸吉风铃”2家店。这儿有一点,难道连在代替空调用风扇的房间里都不想听到美妙的声音吗?

やや小振りで丸く可愛いガラスの玉に、夜空いちめんに広がる花火と美しい夕刻を描いた風情あふれる風鈴。年配夫婦の縁側から子ども部屋の軒先までどこに吊しても夏をしっくり感じさせる定番柄で、お土産品に見立てても喜ばれる。

小小圆圆可爱的玻璃罩上,描画了烟花在整个夜空散布开来的美丽瞬间,有着这样风情的风铃。这样图案的风铃悬挂在中年夫妇的走廊到孩子房间的房檐下,带给人夏的实感,而作为礼物也能带给人惊喜。

上野動物園からパンダの姿は消えてしまったが、江戸風鈴のパンダは健在だ。小丸とは8cm×7cm程度の丸く小振りな風鈴をさす名称で、手頃な価格と可愛らしい音色、楽しい柄などで人気が高い。招き猫、蛙、宝船など縁起のいい柄もある。

上野动物园不见了熊猫的身影,但江户风铃的熊猫还健在。有种叫小丸的风铃,大概8cm×7cm大小,因为合适的价格、讨人喜欢的声音,以及惹人喜欢的图案很受欢迎。也有招财猫、青蛙、宝船等吉利的图案。

あじさい、朝顔、花とともに江戸風鈴四大定番柄のひとつとしてなじみ深い。しんすいと呼ばれる大きな洋なし型の風鈴で、金魚の姿も活き活きと描かれており、堂々とした佇まいと優しく落ち着いた音色で飽きさせない。

和紫阳、牵牛、花一起是江户风铃深入人心的四大图案。被称作“しんすい”的大洋梨型的风铃,上绘有活灵活现的金鱼图案,堂堂的样子和温和稳当的铃声让人不会腻烦。

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