Q:「会うは別れの始め」といったことわざは、どうして助詞の「は」は動詞の後ろにつけられるのですか。普通は「会うのは~」ですね?

Q:“会うは別れの始め”(聚散终有时 这句谚语,为何在动词后直接加上助词“”呢?一般是说成“会うのは~”的吧?

A:言わぬが花」という例が挙げられています。

A:这里举个“言わぬが花”(不说为妙)的例子。

「言わぬ」を体言扱いして直接「が」をつけたものです。これは文語的表現です。現代語では「言わない(の)が」と「準体助詞」を入れて使うのが普通です。準体助詞「の」にかかるのは例外なく「連体形」です。

把“言わぬ”当作体言,直接加“”。这是文言文的表达方式。在现代语中,一般加入“言わない(の)が”这样的“准体助词”来使用。加准体助词“”的均为“连体形”。

現代語の活用語では、一部を除いて終止形は連体形と同形です。それは中世以後の活用の変化が、「連体形」が「終止形」の替わりをするようになったことから始まっているので、当然と言えば当然です。

在现代语的词汇活用中,除去一小部分词以外,终止形和连体形是相同的。这是中世以后的活用变化,开始将“连体形”代替“终止形”而导致的。说起来也算理所当然。

ただし、唯一の例外が「だ」で終わる語です。具体的には、「形容動詞」(静かだー連体形は「な」)「断定の助動詞『だ』」・「『だ』を含む助動詞『ようだ』『そうだ』」これらの語だけが、終止形「だ」・連体形「な」となります。

不过,唯一的例外则是以“”结尾的词。具体来说,“形容动词(静かだ——连体形用‘な’)”“断定助动词‘’”及“包含‘’的助动词‘よう、そうだ’”,只有这些词语终止形变为“”,而连体形变为“”。

したがって、現代語で考える限り、終止と連体の区別は出来ません。古文の用法から類推して「終止・連体」の区別をするだけです。

然而随着现代语的发展,其实终止形与连体形已无法区分。只是从古文的用法类推出“终止形或连体形”的区别而已。

おぼしき事言はぬは腹ふくるるわざなれば…」(徒然草

“不传空穴来风之事……”(徒然草

「言はずは」ではなく、「言はぬは」となっていることから言えば、「は」は連体形をうける事が明らかであり、したがって「逢ふは別れの始め(逢うは別れの始め)」の「逢う」は「連体形」と言うことになります。これが「逢うのは」となっても、「連体形であることに変わりはありません。

没说成“言はずは”,而是说成“言はぬは”,可以确定“”前接连体形。那么“逢ふは別れの始め(逢うは別れの始め)”中的“逢う”也能说成是“连体形”了。这里就算变成了“逢うのは”,也并没有改变都是连体形的事实。

このことから「は」が受けるのは、「体言」及び「体言相当のもの」と言い切っていいかと思います。

因此可以认为“”前面接的是“体言”或者“与体言相同”的词。

念のため、「行きはよいよい、帰りは恐い」の場合の、「行き」や「帰り」は動詞連用形から転成された名詞(体言)です。

以防万一,在说“行きはよいよい、帰りは恐い(去时容易,回来难)”的时候,“行き”和“帰り”是从动词连用形变成名词(体言)的。

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