国木田 独歩(くにきだ どっぽ)

(1871年8月30日 - 1908年6月23日)

代表作:『武蔵野』『牛肉と馬鈴薯』『春の鳥』『竹の木戸』

生平:国木田独步是日本的小说家、诗人、记者、编辑。生于千叶县,在广岛县、山口县长大,曾就读现早稻田大学英语科,后因学生活动而退学。笔名除了独步以外,还使用过孤岛生、田舍汉、独步吟客、独步生 等。1905年独步创办的杂志《妇人画报》一直发行到现在。36岁时因肺结核逝世。有岛武郎的小说『或る女』中主人公原型是国木田独步的第一任妻子信子。玄孙中岛步是演员,出演过晨间剧《花子与安妮》,玄孙女国木田彩良是混血模特。

《妇人画报》创刊号与最新号(2016年6月号)↓

作品节选:

武蔵野

武蔵野に散歩する人は、道に迷うことを苦にしてはならない。どの路でも足の向くほうへゆけばかならずそこに見るべく、聞くべく、感ずべき獲物がある。武蔵野の美はただその縦横に通ずる数千条の路を当もなく歩くことによって始めて獲(え)られる。春、夏、秋、冬、朝、昼、夕、夜、月にも、雪にも、風にも、霧にも、霜にも、雨にも、時雨にも、ただこの路をぶらぶら歩いて思いつきしだいに右し左すれば随処(ずいしょ)に吾らを満足さするものがある。これがじつにまた、武蔵野第一の特色だろうと自分はしみじみ感じている。武蔵野を除いて日本にこのような処がどこにあるか。北海道の原野にはむろんのこと、奈須野にもない、そのほかどこにあるか。林と野とがかくもよく入り乱れて、生活と自然とがこのように密接している処がどこにあるか。じつに武蔵野にかかる特殊の路のあるのはこのゆえである。

牛肉と馬鈴薯

「例えてみればそんなものなんで、理想に従がえば芋(いも)ばかし喰(く)っていなきゃアならない。ことによると馬鈴薯(いも)も喰えないことになる。諸君は牛肉と馬鈴薯(いも)とどっちが可(い)い?」

「牛肉が可いねエ!」と松木は又た眠むそうな声で真面目に言った。

「然しビフテキに馬鈴薯(いも)は附属物(つきもの)だよ」と頬髭(ほおひげ)の紳士が得意らしく言った。

「そうですとも! 理想は則(すなわ)ち実際の附属物(つきもの)なんだ! 馬鈴薯(いも)も全(まる)きり無いと困る、しかし馬鈴薯ばかりじゃア全く閉口する!」

 と言って、上村はやや満足したらしく岡本の顔を見た。

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