なんとなく居心地のよいお店と、そうでないお店。その違いはどこから生まれるのだろうか。もしかしたらそれは、「音楽の力」によって意図的にもたらされたものかもしれない。リラックスやストレス解消…と、目的は様々でも、私たちは日々音楽の力によって励まされ、癒されている。このことからも、音楽に力があることは感覚的にも理解することができる。しかし、音楽のもつ力とは具体的にどう説明できるのだろうか。

总有一些让你觉得莫名很舒心的店,也有令人不怎么舒服的店。是否舒心的差别又是从哪里孕育而生的呢?说不定这就是 “音乐的力量”,有意图地将你带入一种环境中。无论是想要放松还是消解压力,虽然目的各不相同,但我们每日的生活都被音乐的力量所鼓励着、治愈着。依照这个现象来看,也不难从感觉的角度来理解音乐的力量。但是,所谓“音乐的力量”具体该如何说明呢?

今回紹介する『心を動かす音の心理学 ―行動を支配する音楽の力』の著者である齋藤 寛氏が、本書の中でそれを解説している。

这次介绍的书《心随所动 音之心理学―支配行动的音乐力量》的作者斋藤宽,就在书中为我们解释了。

齋藤氏は、空間に流れる音楽を「音環境」として研究し、コンサルティングする音環境コンサルタントだ。音楽による行動心理学の観点から、私たち消費者の行動を分析し、その空間において最も効果的なBGMをコンサルティングすることで、隠れたブランディング構築へのアプローチを行っている。

斋藤将空间中流淌的音乐作为“音乐环境”来研究,他是一名诊断声音环境的咨询师。从由音乐引起的行动心理学的观点出发,来分析我们这些消费者的行动,判断出符合这一空间最有效的背景音乐,打造隐型品牌构筑的路线。

たとえば、飲食店での話を例に考えてみたい。齋藤氏によると、飲食店でのBGMの効果には、お店のイメージを音楽によって決定する「イメージ誘導効果」や、体感騒音を軽減し、自然な空間を演出する「マスキング効果」、不安を和らげたり、リラックスしたりできる「感情誘導効果」、テンポやジャンルなどによって人の具体的な行動が変わるという「行動誘導効果」などがあるという。

比如说,拿餐饮店的事例来说。根据斋藤的说法,餐饮店中背景音乐的效果有:用音乐来决定人们对这家店的印象的“印象诱导效果”、减轻体感噪音,呈现出自然空间的“遮蔽效果”、缓解不安、使人放松的“感情诱导效果”等,根据节拍和音乐流派的的不同,人具体的行动也会变得不同,这就是“行动诱导效果”。

BGMの効果には、お店のイメージづくりだけではなく、キッチンや他のお客さんの声などを意識せずリラックスできるようにしたり、ときにはそのお店の雰囲気にそぐわない(迷惑な)お客さんを撃退したりという効果もあるのだという。私たちの行動は音楽による影響を受けていることがわかる。しかし、私たちは普段、そうした音楽の効果を細かく意識したりはしない。それはBGMのはたらきが、内装のデザインや食器へのこだわりがもたらす雰囲気などを含めた、お店のトータルのバランスを整えるための「空気を埋めるはたらき」だからである。それは、たとえばお店に対して「なんとなく」居心地がいいと感じるように、この「なんとなく」の部分に重要な影響力を与えている証拠でもある。お店などで流す音楽に悩んだときには、空気を埋めるという意識をもって選曲すると、トータルでのバランスがよくなって居心地のよさにつながるのだ。

背景音乐的效果,不仅仅作用在体现店铺整体印象上,让厨房工作的人和客人都无意识地放松,有时音乐也有将与店铺的气氛不合拍而使客人们避开的效果。我们已经了解到,自己的行动会受到音乐的影响。但是,我们平时不会敏感到能注意到这类音乐效果。这是因为背景音乐的作用形式特殊,根据包含了内部装修设计、餐具的精致程度等因素而呈现出的店铺整体的平衡,其作用效果已经渗透到空气中的每一个角落。因此,如果你对一家店感到“莫名的”舒心,这“莫名”的部分就是音乐所带来的重要影响力的证明。当一个店铺为选择音乐而烦恼不已的话,请意识到“将氛围分散到空气中每个角落”来选曲,整体把握住一个不错的平衡点,就能自然而然选择舒心的乐曲。

もうひとつ、面白い音楽の原理を例に挙げるならば、「同質の原理」というものがある。たとえば、すごく落ち込んでいるときに「明るい気分にならなくては!」と思い、明るいポップな音楽を聴く人がいるが、齋藤氏によれば、これは逆効果なのだという。聴覚は感情に直結していることから、音や音楽からの感情を共有しようとする。しかし、自分の状態と、共有する感情とのギャップの差が大きければ大きいほど、その現実をより悲観してしまうかもれない。この同質の原理の特徴を逆に利用して、まずは感情や気分を落ち着かせるためにも自分の状態にあった音楽を聴き、「共感」して安心感を得ることが必要だ。そうしたあとに、自分の感情を引っ張ってくれるような音楽を聴くのが効果的なのだという。こうした音楽の原理を知っていると、感情のコントロールなどに音楽を上手く取り入れる方法がわかるようになる。

再举一个例子,如果要举例说明有趣的音乐的原理,就要提到“同质的原理”。比如说,当你非常沮丧的时候,想着“必须要振作开朗起来!”而开始听一些曲调明快的音乐,根据斋藤的说法,这样只会起到相反的效果。因为听觉直接连接着感觉,从声音以及音乐中能够拥有感情的共鸣。但是,自己的状态和所共有的感情之间有着很大差距的话,并且差距越大,或许会比现实感觉更加悲观。相反利用这个同质原理的特征,首先,应该为了使自己的感情或者心情安定下来,听一些符合自己状态的音乐。从音乐中获得共鸣而产生安心感是非常必要的。在这之后,再听一些能够带动自己感情的音乐,这样就能起到效果。像这样知道了音乐的原理,也就知道了巧妙的导入音乐手段来控制自己的感情。

このように、生活の中で音楽を取り入れ、それを楽しむ私たちは、音楽を利用するその一方で無意識のうちに音楽に行動を支配されているのかもしれない。音楽は、モルヒネの6倍の鎮静効果があるといった研究結果も出ており、音楽の効果はそうした科学的根拠にも裏付けされるようになった。そうした音楽の効果は、音楽療法で治療として利用されたり、マーケティング戦略の一環として使われたりするようになった。

像这样,在生活中导入音乐,并乐在其中的我们,或许在利用音乐的同时也无意识地被音乐支配着行动。有研究结果表示音乐有着6倍吗啡的镇静效果,音乐的效果也有科学根据从旁支撑。像这样音乐的效果也被用在音乐疗法的治疗中、也作为营销学战略的一环被使用着。

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