漫画家・冨樫義博さんといえば、『HUNTER×HUNTER』『幽☆遊☆白書』『レベルE』といった綿密に考えつくされた構成を武器とした名作漫画を世に送り出す一方、非常に寡作──悪い言い方をすれば尋常ではないほどに休載が多い作家として知られている。

提到漫画家・富坚义博,他一方面不断向世人推出《全职猎人》《幽游白书》《LEVEL E》等以缜密的构成为武器的名作漫画,另一方面,作品极端的少!说的不好听一点,他以“坑王”的名号广为人知。

インターネット上では「冨樫仕事しろ」と一年中誰かしらが投稿しているし、「休載=冨樫病」とまで揶揄されているほどに、作品の面白さ以上に、冨樫義博という作家と休載とはセットで語られることが多い。

在网上,整年都有“富坚赶快去工作!”的评论,已经出现了“休载=富坚病”这种揶揄的说法,比起讨论作品的趣味性,富坚义博这名作家以及他的休载常常捆绑着成为话题。

そんな冨樫さんだが、漫画連載に関する驚異的な記録を保持していることが発覚した。それはなんと、あれだけ休みがちにも関わらず、実は「『週刊少年ジャンプ』に25年間、毎年作品を掲載している」という、意外すぎる事実だ。

这样的富坚老师竟然保持着一个与漫画连载相关的惊人记录。虽然他休载成魔,但其实在《周刊少年JUMP》连载的25年间,他每年都有作品登载。这个记录真是一个令人相当意外的事实。

25年以上連続でジャンプに掲載しているのは冨樫義博と秋本治のみ。

连续25年以上在JUMP上登载的只有富坚义博和秋本治。

冨樫義博さんの25年の『週刊少年ジャンプ』掲載歴

富坚义博25年《周刊少年JUMP》的登载作品履历

1989年 『狼なんて怖くない』『てんで性悪キューピット』(《人狼并不可怕》《淘气爱神》)

1990年 『てんで性悪キューピット』『幽☆遊☆白書』(《淘气爱神》《幽游白书》)

1991年~1994年 『幽☆遊☆白書』(《幽游白书》)

1995年~1997年 『レベルE』(《LEVEL E》)

1998年~2014年 『HUNTER×HUNTER』(《全职猎人》)

25年もの長い間、必ず毎年ジャンプに作品を掲載するという記録を持っている漫画家は、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』で37年という連載でギネス記録保持者となった秋本治さん(現時点では39年連載)と、休載王・冨樫義博さんのみだ(編集部調べ)。

在25年的漫长岁月,保有每年必在JUMP上登载作品记录的漫画家只有37年间连载《乌龙派出所》的吉尼斯世界纪录保持者秋本治(现时间点已经39年连载)和休载王・富坚义博(编辑部调查)。

あれだけ「冨樫仕事しろ」と愚痴っている僕らだが、たとえ年に2回しか作品が掲載されずとも(2009年、2013年の『HUNTER×HUNTER』掲載は2回だけだった)、実は毎年しっかりと冨樫義博先生の作品に触れていたのだ。

我们如此发牢骚劝“富坚赶快去工作!”,不过就算每年只登载了2回作品(2009年、2013年《全职猎人》就只登载了2回),我们也确实每年都能接触到富坚义博老师的作品。

連続掲載記録は25年でストップか?それとも

连续登载记录25年就停止了吗? 还是说

しかし、この連続掲載年の記録がついに終わろうとしている。なんと、2015年の冨樫義博さんの作品掲載は0回。この記事を執筆している時点で、2015年も11月の半ばにさしかかっている。

但是,这个连续登载记录终于要画上终点。因为2015年富坚义博的作品连载竟然是0回!截止到执笔本篇报道的时间点,2015年已经过了11个半月。

だがしかし、ファンサイト「HUNTER×HUNTER 休載リスト」()のデータを分析すると、冨樫さんは年末から年始にかけて連載を再開する傾向が強いのが分かる

但是!根据粉丝网站“全职猎人 休载表”()的数据分析,富坚一般从年末到年初再开连载的倾向比较强

もし冨樫さんが「戦略的に」作品掲載のない年をつくるまい、として『HUNTER×HUNTER』の執筆ペースを調整しているとしたら(彼の性格上、それはあり得ることだと冨樫ファンの僕は推測する)、2015年12月31日までに1回は作品が掲載される可能性は十分にある(というかそう信じたい)

如果富坚从“战略上”不会空出一个无连载年,然后调整了《全职猎人》的执笔节奏(从他的性格上分析,身为富坚粉丝的我推测这是完全有可能发生的事情),有十足的可能性将在2015年12月31日前登载1回连载(不如说这是我本人的美好愿望)。

25年間、必ず2回以上は『週刊少年ジャンプ』に漫画を掲載する。その記録が更新されるのか、はたまたここで終わってしまうのかは、現在、腰を痛めているという理由で休載を続けている冨樫さん次第だ

在25年间,每年必有2回以上在《周刊少年JUMP》上连载漫画。这个记录是否能被更新呢?还是就在这里终结了呢?这一切都取决于现在,正在以腰痛为理由继续休载的富坚老师自身

それは、孤独な戦い

这是一场与孤独的战斗

少年漫画誌の最高峰、『週刊少年ジャンプ』。数多の漫画家がこの雑誌への作品掲載を夢見て、日夜努力し、たとえ連載を勝ち取れたとしても毎週しのぎを削り合っている。

少年漫画杂志的最高峰《周刊少年JUMP》。很多漫画家都以能在这个杂志上连载作品作为自己的梦想,并日夜努力着。就算成功取得了连载的机会,每周也要和其它作品激烈争锋。

しかし、あの冨樫義博さんもまた誰にも理解されずとも、別の次元で戦っていたのだ。毎年ジャンプに漫画を掲載するということ。何が彼をそうさせるのかはわからない。だがその知られざる功績は褒め称えられるべきではないだろうか。

但是,那个富坚义博却在没有人能够理解的另一次元战斗着。每年要在JUMP上连载漫画,而他的愿望无从可知。不过,他的这些不为人知的功绩也是应该被褒奖的吧。

なお、『週刊少年ジャンプ』休載回数500回を越える記録を持つ漫画家は、冨樫義博さんただ一人だ。この記録を打ち破る作品と作家は今後の漫画史において現れるのだろうか。そして、できれば現れないことを強く願いたいと思う。冨樫早く仕事しろ。

另外,在《周刊少年JUMP》上保持着休载回数超过500回记录的漫画家就只有富坚义博一个人。能够打破这个记录的作品以及作家在今后的漫画史上会出现吗?祈祷尽量不要出现这类人物。“富坚赶快去工作!”

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