日本では、高度成長が始まった1950年代ごろを境に、中国文化の影響を色濃く受けた社会伝統、風俗習慣、儀礼、家族観念などが大きく様変わりした。幾世代もが同居する日本の大家族は、核家族を代表とする小家族に変わり、家族や親戚との関係も急速に薄れた。ここ2〜30年で、日本社会の少子高齢化はますます深刻化し、もともと薄れかけていた人と人との繋がりがさらに薄まっている。

日本在1950年代进入高速成长期,从此时开始,原本受到中国文化强烈影响的社会传统、风俗习惯、礼仪、家族观念等都发生了很大的变化。几世同堂的日本大家庭变成了以三口之家为代表的小家庭,家人、亲戚之间的关系也忽然冷淡起来。这2~30年里,日本社会的少子化、高龄化问题越来越严重,人与人之间的关系也更加淡薄了。

人間関係が薄れている理由を考えてみたのですが、インターネットや携帯メールなどの発達が人間関係が薄れた大きな要因だと考えている人も多いかも知れませんが、問題はそれほど単純ではないと思います。

如果考虑一下人际关系为何会淡薄的话,想必很多人想到网络和手机的普及是其中很重要的因素。但是问题并非如此简单。

例えば、途上国では引っ越しをするとき、人脈を辿って車を持っている人から車を借ります。引っ越し業者など存在しませんから、そうやるしか方法がありません。そのためには、人間関係を濃厚にしておく必要があります。職探しも同じです。人材派遣業やら、ハローワークやら、求人募集なども存在しないからです。一事が万事です。人間関係を密にしておかないと生活ができません。

比如说,发展中国家的人如果想搬家,就会在熟人中看看谁有车,然后向他借车。因为不存在搬家公司之类的职业,只能求助于人脉了。因此,搞好人际关系十分重要。找工作也是一样。人才派遣、职业介绍所、招聘人员等都是不存在的。一件事就牵涉到很多事,因此,人之间的关系不紧密的话是无法生存的。

しかし、先進国では事情は全く異なります。お金さえあれば、問題は解決します。電話一本を、業者にすればそれで終わりです。だから、人間関係など密にする必要はありません。職探しもおなじです。

但是在发达国家,事情就完全不一样了。只要有钱,问题就可以解决。打一通电话给相关服务公司就OK了。所以,人际关系不一定非要很紧密。找工作也是一样。

人間関係が薄れているのは、豊かさです。だから先進国では孤独な人が増えるのです。こういう傾向はネット以前から存在しました。ネットはこの傾向に拍車を掛けただけです。

人们之间的关系淡薄是因为资源丰富。所以发达国家中孤独的人在增加。这种倾向其实在网络时代之前就存在了。只不过网络是加速了这种倾向而已。

インターネットと人間関係との関係性を考えれば、ネットはコミュニケーションの道具なのであり、むしろ世界中のネット愛好者を結びつける役目をしてきたのですから、それによって人間関係が薄れたというのは逆説のように思えます。

回过头考虑一下网络和人际关系的关系会发现,网络是交流的工具,不如说它担负着集结网络爱好者的重任,因此网络的普及并非导致人际关系淡薄,反倒是促进人际交往吧。

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