つい先日も友人との会話で「最近って、いつの話?」と聞かれ、「2~3年前」と答え笑われた覚えがある。2~3年前は大げさにしても、大人になれば昔のことが最近のように感じられることは誰にでもあるはずだ。その理由はやはり大人になると時間が短く感じるからだろう。

就在前几天和朋友们聊天的时候被问道,“所谓‘最近’具体是什么时候的事情?”,我记得自己笑着回答道:“2~3年前”。 即便是2~3年前如此夸张的时间段,成人了之后也会将过去的事情错觉为最近的事情,大家应该都有这样的感觉吧。其理由无非是成人之后,对时间的体验愈发短的缘故。

先日、文庫化された科学者一川誠氏とジャーナリスト池上彰氏の対談本『大人になると、なぜ1年が短くなるのか?』(一川誠、池上彰/宝島社)では、時間について認知科学の視点から語られている。

前几天,科学家一川诚和记者池上彰的对谈《长大成人之后,为什么一年变得这么短?》被出版为文库本。书中对时间从认知科学的视角进行了分析。

人間の脳には視交叉上核と呼ばれる細胞群がある。この細胞群は、心拍数や血圧、体温などを変動させ代謝に影響を及ぼす。本書によると、この代謝が大人になると時間が短く感じることに大きく関係しているようだ。

人类的脑部有一个被称为视交叉上核的细胞群,这个细胞群调整着心率、血压、体温等变化,影响着人体代谢。本书提到,这个代谢与长大成人之后对时间体验越来越短有着很大的关系。

認知科学では、身体が元気で代謝が活発だと実際の時間よりも、心理的な時間が速くなると言われている。これは、実際の時計を思い浮かべてみるとわかりやすい。ひとつは世界標準通り規則的に動いている時計。もう一つは個々の人によって速さが違う心の時計。自分の中の心理的時計が1分経っているのに、時計を見た時に45秒しか経っていなかった場合、人は、まだ45秒しか経っていないと思い時間の流れが緩やかに感じられる。

认知科学指出,身体健康,代谢旺盛时,心理上感受到时间流逝的速度比实际的时间流逝更快(现实生活中的时间过得慢)。关于这点,试着想象出真实的钟表的样子更容易理解。一个钟表是根据世界统一的标准运动,另一个根据每个人的情况不同指针行走的速度也不同。有时会有自己的心理时钟已经过了1分钟,看表的时候发现才过了45秒的情况,“原来只过了45秒啊”会感觉时间流动得非常缓慢。

しかし、逆だとどうだろう。心理的時計が45秒しか経っていないのに、実際の時計が1分経っていれば、もう1分経ってしまったと思い時間が速く過ぎたように感じられる。

不过,相反的情况又会怎样呢?心理的时钟只经历了45秒,实际上的时钟已经过了1分钟,“已经过了1分钟了呢”感觉时间过得非常快。

体調が悪かったり、疲れが溜まっていたりする週末など、ぼーっとしているとあっという間に時間が経過していたということはないだろうか。これは、体調の悪さが代謝の悪化につながっているためだ。しかし、同じ体調が悪くても熱がある場合は別だ。熱でうなされた深夜に寝付けず、いつまでも朝が来ない感覚に陥った経験はないだろうか。それは、熱が上がっている時は代謝も良くなり時間が経つのも遅く感じられるからだ。

比如在身体状况不好、积累了许多疲惫的周末,你是否觉得单纯发个呆就觉得时间转瞬即逝。这就是因为身体状况不好与代谢的恶化有关系。但是,同为身体难受,发烧的时候就另当而论了。发烧时,病倒在被梦魇缠绕的深夜,陷入了一种白天不会再到来的感觉中。你是否有过此般经验呢?这就是发烧的时候身体的代谢加快使得对时间的感受更慢。

また、この代謝は時間帯によっても違う。起きてすぐの朝の時間帯は代謝が悪いため時間が速く感じられる。着替えて、食事をして、メールチェックなどをしているとあっという間に時間が経っていた。ということは誰にでもあるだろう。一番、代謝が良くなる時間は起きてから6時間後。午前中よりも午後の時間のほうが長く感じるのも代謝の影響だ。

并且,这个代谢也会根据时间段的不同有所变化。在刚起床的大早上这个时间段,由于代谢不好所以对时间的感知更快一些。换衣服、吃早点、查收邮件等事情就在转眼之间处理完毕。这个体验对谁来说都一样吧。人体,代谢最旺盛的时间是起床之后的6个小时后。与早上的时间相比午后的时间让人觉得更漫长也是受到了代谢的影响。

このような話を踏まえると、子どもの時間が大人に比べて長いのは、子どもの代謝が大人よりも良いことが大きく関係しているのも納得できる。

立足于这个观点来看,小孩子的时间感受比大人的要长,和小孩子的代谢比大人旺盛有很大的关系,这种解释也能够被接受。

その他、学校行事の充実も子どもの時間が長いと感じる理由の一つだ。小学校や中学校では、運動会や文化祭に遠足、修学旅行など一年を通してさまざまなイベントがあった。しかし、大人になると学校行事のようなわくわくするようなイベントは少ない。

另外,学校活动的充实性也是小孩子们感觉时间过得慢的理由之一。小学、中学里一年之中有各种各样的活动:运动会、文化祭、远足、修学旅行等。但是,长大了之后就很少有像学校里这样令人激动不已的活动。

一川氏は「日常生活以外の特別な出来事が多いと、時間は長く感じられるのです」と言う。10分ほどのうたた寝でも、たくさんの夢を見ると1時間ぐらい眠っていたように感じることはないだろうか。これは短い時間にたくさんの出来事が起こるからといえる。

一川说道,“在日常生活之外,如果有很多特别的事情发生,对时间的感受就会被拉长。”十分钟左右的小睡,如果做了很多梦就会感觉像是睡了1个多小时吧。这也可以说是因为在短时间里做了很多事情。

また、人間は空間が広いほうが時間がゆっくり流れているように感じる。そのため、体が小さい子どもは空間が広く、時間を長く感じる傾向にあるという。

并且,人们在空间开阔的地方更容易感觉到时间流淌很慢。因此,体型较小的小孩子感受到的空间比较广阔,对时间的感知也有较长的倾向。

時間がないと嘆くよりも、まずは自分の周りの環境を変えてみることからはじめてみることが、ゆったりとした時間を過ごすのに一番必要なことなのかもしれない。

与其因为没有时间而叹气,不如试着从改变自己周围的环境做起,或许这才是能够悠然度日需要做的最重要的事情。

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