日本における学生服のデザインと神秘性

日本学生服的设计和神秘性

イギリス、マレーシア、アイルランドでは上品な学生服が採用されているが、日本では学生服が別の視点で見られているように感じる。なぜ、学生達が水兵やマーチングバンドのリーダーみたいな格好をしているんだろう…?のどかな福島県と東京の中心の公立学校での英語教師の経験から、生徒達がいかに校則を破らず制服をカスタマイズしているかはもちろん、様々な種類の制服があることには驚かされてきた。今回PingMagでご紹介するのは、セーラー服と学ランに焦点を当てたトラディショナルな学生服の流行と日本の学生服がその枠を超えて社会的にポップカルチャーの一部となった事実についてである。

英国、马来西亚、爱尔兰这几个国家的学生服都很高级,而在日本则是能够从其他的角度来看学生服。为什么学生们穿得像水兵和进行乐队的领队呢?从安静的福岛县和位于东京市中心的公立学校英语教师的经验来看,学生们按照学校校规定制制服是当然的事情,但种类繁多的制服让人吃惊。这次PingMag要介绍的是,以水兵服和黑色立领学生装为主的传统学生服的流行,以及日本学生服超越这个范围成为社会流行文化一部分的这个事实。

学生服の歴史 

学生服的历史

学生服が日本に取り入れられたのは100年以上も前の明治時代。株式会社トンボのユニフォームミュージアムによると、初期の制服としては、正装である着物、その下にシャツそしてといった組み合わせが文部省(現在の文部科学省)により選定され、学生の認知度を上昇させた。しかし、明治時代後期には日本が西洋のものを受け入れるようになってきたため、初期の袴セットは、黒や濃紺色の「学ラン」と呼ばれる上着とズボンへと入れ替わることになった。

日本引进学生服是在100多年以前的明治时代。从トンボ株式会社的制服博物馆里可以看到,作为初期的制服,由和服正装以及里面搭配的衬衫、裙裤组成,这种样式是文部省(现在的文部科学省)选定的,提高了学生的认知度。但是,明治时代后期日本开始引入西方事物,初期的裙裤组合被叫做“学ラン”(注:即上面说到的“黑色立领学生装”)的上衣和裤子替代。

学ランと呼ばれる学生服の上着は明らかにアメリカ軍のユニフォームを真似たものだった。しかしまた、このアメリカ軍のユニフォームも「プロイセン軍士官候補生」のユニフォームを真似たものだったのだ。襟が高く、硬い素材で、真鍮のボタンが襟元までついているデザインはまるで、「マーチングバンドのリーダー・ミーツ・メン・イン・ブラック」と言った感じ…。ダークカラーのズボン、ベルト、靴そして時には平たくて丸い、頭頂部も平らな黒の帽子が揃えば、このアンサンブルの完成形だ。

被称作“学ラン”的学生服明显是仿照美军制服。但这种美军制服也是仿照“普鲁士军士官候补生” 制作的。领子很高、衣料很硬、黄铜扣子一直缀到领口——这种设计完全就是“进行乐队领队•MEETS•MEN IN BLACK”的感觉…深色系的裤子、腰带、鞋,有时再加上平圆形的、头顶也是平形的帽子,就是这套服装的完成形。

福岡県のとある女子校でセーラー服が着用されるようになったのは、1920年のこと。三角形のスカーフとローカットのスカートを一緒に着用するこの制服は、イギリスの海軍ユニフォームを真似て作れられたものだった。どうやら、その当時の校長、エリザベス・リーがイギリスに留学中に海軍ユニフォームを着用していたことに由来するらしい。しかも、その当時のイギリス海軍の力が強固であったことで、このデザインに人気が集まったのは明らかだ。

福冈县的女子学校开始穿水兵服是1920年的事情。有三角形的领巾和短裙裙子的这套制服是模仿英国海军制服制作的。大概是因为当时的校长エリザベス・リー在英国留学时穿过海军制服的缘故。而且,当时英国海军的强大显然也为这种设计聚集不少人气。

長年にわたる制服の変化にかかわらず、日本のいたる中学、高校で、制服は基本デザインのままである。しかし、第二次世界大戦後、多くの小学校では制服を着用しなくなった。

长久以来制服虽然在变化,但日本所有中学、高中的制服都保持了基本设计。但第二次世界大战后,很多小学不再穿制服。

制服の役割

制服的作用

生徒達にとって、もちろん制服は学校と自分達を結びつける役割を果たすものであり、日本社会における「学生」という集団アイデンティティーを再度主張するものである。

对学生们来说,制服当然起着连系学校和自己的作用,另外也是在日本社会再度主张“学生”这个集团归属的事物。

フランスの社会学者、ピエール・ブルデューが言ったように、ファッションは「一種の社会的方向感覚(自分の社会的位置を感じる感覚)」を全ての人に与える上で重要だ。さらに学校の制服はそれぞれ異なるため(例えば、スカーフの使い方であったり、黒のズボンをはく、といったような)生徒達は一目で他校の生徒を見分けることができる。

就如法国社会学者皮埃尔•布迪厄所说的那样,把“一种社会方向感(感知自己社会地位的感觉)”给予所有的人——从这点来说时尚非常重要。而且各个学校的制服不同(例如,领巾的使用方法、穿着黑色的裤子等),一眼就能够分辨出其他学校的学生。

また、サウスイースタン・ルイジアナ大学の研究発表によると、学校内に限られることだが、制服は服装に現れる社会的、そして経済的ステイタスを取り除く役目を果たしているということである。

另外,根据东南路易斯安娜大学的研究发表,仅限于在学校里,制服起着除去表现在服装上的社会、经济地位的作用。

ここで、制服は生徒から自己表現を取り上げることになるのでは、という議論が持ち上がるかもしれない。しかし、面白いことに、生徒達は制服を通して自分達の態度や習慣行動を表現する方法を見つけ出している。私の働いていた学校を例に挙げると、反抗的で「クール」と言われる男子生徒達はハイネックカラーの上のボタンをはずしていたり、全身真っ黒にならないためにカラフルなベルトをつけていたりした。最新のDJポップアーティストに似せて髪を伸ばしている生徒もいた。

在此,或许会有制服会剥夺学生自我表现的争议。但是,有意思的是,其实学生们有通过制服表达自己态度和行为习惯的方法。拿我所工作的学校来说,被说反叛的、“Cool”的男生们会把衣领上的纽扣拿掉,或者为了不让全身上下漆黑一片而用色彩艳丽的腰带。也有学生模仿最新的DJ艺术家,把头发留长。

最近の米テレビチャンネルPBSのレポートでも同様に、日本の女子生徒はたびたびカラフルな靴ひもやキラキラしたヘアアクセサリーを使ったり、ファスナーにはキャラクターもののキーホルダーやストラップ、お守りなどをつけていたりしている、と書かれている。特定グループの人達と一体感を持つため、反抗的に膨らんだハイソックスを履いたり、スカートを衝撃的な高さまでたくし上げたりする女子生徒もいる。

最近美国电视频道PBS的报告上也写有这样的内容,日本的女生也一样,常常系色彩鲜艳的鞋带,用闪闪发光的饰品,在拉索上带上卡通图案的钥匙环和手机挂件。也有女生为保持和特定小组的人的一致感而反叛地穿鼓起的及膝袜,把裙子改到冲击性的高度。

別の記述によると、制服は学生にとって「初恋の告白」の象徴的役割を果たしている。中学や高校を卒業する時、女子生徒は好きになった男子生徒のところへ「第2ボタン」をもらいに行く。もしその男子生徒が同じような恋愛感情を持っていた場合、この第2ボタン(自分の心臓に一番近いボタン)を外し、その女子生徒に渡すのだ。

根据其他记述,制服对学生来说还是“初恋告白”的象征。中学及高中毕业时,女生会去要喜欢的男生的“第二颗扣子”。如果这个男生也怀有同样的感情,就把第2颗扣子(离心脏最近的扣子)取下来给那个女生。