忙しい仕事の合間を縫って旅行することは、生活における最高の癒しであることは疑うべくもない。4月はまさに満開の桜のシーズンであり、日本へ行って花見をするという旅行計画は、非常に理に適っている。

在忙忙碌碌的工作间隙,能来一场旅行,毫无疑问是生活中最能治愈心灵的良药。4月正当樱花盛开之季,到日本赏花的旅行计划的确应时应景。

海外旅行は、常にそれなりの準備が必要だ。日本から戻ってきたばかりの友人に日本旅行の助言を求めたところ、友人はわざと造詣が深いふりをして、「心を穏やかにして、明るい笑顔でいればいい」と語った。

海外旅行一定程度的准备是必要的。我向从日本刚回来的友人咨询旅行攻略的时候,朋友装得颇有深意的样子,言道“心如止水,笑颜灿烂即可”。

この友人の不可解な助言に対し、最初は鼻で笑っていた私だったが、日本の地に足を踏み入れた瞬間、友人の言った言葉の意味を理解した。

面对这位朋友令人费解的言论,我当初亦是嗤之以鼻,不过当我踏入日本地界的一刹那,才真正理解了朋友所言的意义。

賑やかな東京、静かで素朴な箱根、伝統を感じさせる京都、親切で朗らかな大阪…旅行の途中、我々はあまり深く考えず、国籍の違いや言葉が通じないことを気兼ねすることもなく、全身で美しい風景や現地の人々との偶然の出会いを楽しみ、常に頷いて微笑みを浮かべていた。これが今回の旅のすべてだった。

热闹喧嚣的东京、静谧质朴的箱根、传统悠久的京都、亲切爽朗的大阪……旅行途中,我等不必过于深究,也不必介怀国籍、语言的不同,只需全身心地享受美景、体味与当地人的邂逅,常常颔首微笑即可。这便是此番行程的心得。

■时尚之东京

小さい時、日本ドラマを見るのが好きだった。最も好きなドラマ「池袋ウエストゲートパーク」では、喧噪でごった返している池袋の街が映っていたが、それに反して、寂しく孤独な池袋の街の様子に惹かれた。このため、池袋に行ってみたいというのが、ここ数年来の念願だった。

小时候我喜欢看日剧,最爱的一部是《池袋西口公园》,虽然池袋街道表面上是喧闹混杂的样子,而相反的,却被其清冷、孤寂的模样所吸引。因而,这几年来一直期盼着能一游池袋地区。

池袋の街角に立ったのは、ちょうど現地時間の午後3時半だった。池袋には、大きな百貨店や電気量販店、アパレルショップ、映画館、レストラン、ゲームセンターなどがびっしりと建ち並んでいた。三々五々に群れを成した男女の学生たちの後をついて、街を適当にブラブラと歩いた。夜が暮れると、池袋の街は、真の賑やかさを見せ始めた。オシャレな出で立ちの青年たちが街角で仲間を引き入れ、しきりに冗談を言い合って笑っている。この時間の池袋は、東京の街の特色を体現しはじめていた。エネルギーや時代の誘惑に満ち溢れており、賑やかだが、低俗ではない。

站在池袋的街角,正是当地时间午后3点半,大型百货商店、电器店、服饰店、电影院、餐厅、游艺场等鳞次栉比,男女学生们三五成群地闲逛着。待到夜幕降临,热闹非凡的池袋才开始展露真面目。时髦装扮的年轻人们呼朋唤友出现在街头,玩笑、交谈不绝于耳。这个时刻的池袋,才能体现出东京街道的特色。那是一种充满了力量与时代诱惑的繁华,却绝不低俗。

「東京は、パリの街にどこか似ている。常に世界のトレンドの最前線に立ち、都市の息吹を感じさせる」。日本に住んで7年になる友人が私に言った。

在日本居住七年的朋友告诉我,“东京与巴黎的街道极为相似。常常立于世界潮流的最前线,能让人感受到都市的气息。”

■温泉地の箱根

■温泉圣地之箱根

神奈川県の話題に触れると、私の脳裏には、日本の漫画「SLUM DUNK」と箱根温泉が浮かんでくる。前者は、小さい頃からの一貫した思い出であり、後者は当時、川端康成の小説「雪国」を読んだとき、ヒロイン駒子のむなしい愛情や徒労を描いた悲恋の物語よりも、真っ白な雪景色の中で温泉に入るシーンが印象に残っていたからだ。

一旦提起神奈川县的话题,让我的脑海中不由地浮现出日本漫画《灌篮高手》与箱根的温泉。前者是我从小至今的回忆,而后者是在阅读川端康成的小说《雪国》时,比起女主角驹子的虚无缥缈的爱情、毫无收获的悲恋故事,倒是在白雪皑皑的美景中泡温泉的情景更让我印象深刻。

このため、東京の次の目的地を神奈川県の箱根温泉に決めた。日本の温泉と水着を着て入る中国の温泉とでは習慣が異なる。日本の温泉では、温泉に入る前に、必ず身体をきれいに洗わなければならない。さらに、温泉に入るときは、裸になる必要があり、タオルなども温泉の中に持ち込んではならない。これは、水質が汚れるのを防ぐためだという。裸で入るのは、恥ずかしくてバツが悪いのではと思っていたが、中を見ると全員が平然としており、人をじろじろ見ることもないので、平気だった。

为此,继东京的下一个景点便决定前往神奈川县的箱根温泉。与穿着泳衣泡温泉的中国不同,日本泡温泉习惯在入池前,必须先洗干净身体。而且进入温泉必须是全裸的,不可把毛巾等物带入温泉。这也是为了防止水质被污染。裸体进入的时候,原以为大家都会觉得难为情,没想到一进去,大家都很自然,也没人盯着别人看,全都处之泰然。

温泉に入ると、冷たかった身体が一気に温まり、あらゆる細胞が倦怠の中から息を吹き返したように感じた。目を大きく開けて、周りの緑の木々を眺め、新鮮な空気を肺の中に取り込む。いわゆる快適とはこのようなことを言うのだろう。一気に心が穏やかになった。

进入温泉,原本凉凉的身体一下子就暖和了,而且感觉到所有的细胞都从倦怠的状态中苏醒过来。睁大眼睛,眺望四周的绿树丛林,呼吸新鲜的空气。所谓畅快淋漓,即是如此吧,内心也一下子变得平和起来。

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