だれでも20歳になれば、成人として認められ、選挙権が与えられるし、酒を飲んでも煙草を吸っても、咎められることはない。しかし、だからといって、大人になったことの証明にはならない。子どもが産まれても親になれない人がいるように、成人式を迎えても大人になれない人がいる。本当の大人として生きることは難しいことなのだ。

谁到了20岁,都会被认为已经成年,拥有选举权,也可以吸烟喝酒了,这无可非议。但是,这不能证明你已经是真正的大人。就像那些即使生了孩子也无法成为合格父母的人一样,也有即使参加过成人礼还是无法成为真正大人的情况。要真正成为合格的大人可是很难的哦。

京大の人気の客員准教授による指南書|京都大学人气客座副教授给出的指南

『僕は君たちに武器を配りたい|我要给你们发武器』

正社員への道は依然として狭く、ブラック企業もはびこる。急激なグローバリゼーションのもと、ますます厳しい資本主義化が進む日本社会。20代が生き抜くために必要な武器とは何か。講談社文庫の『僕は君たちに武器を配りたい』(著・瀧本哲史、500円)は、京大で人気抜群の授業をもつ客員准教授が若きビジネスマンに贈る指南の書である。2012年のビジネス書大賞の受賞作をエッセンシャル版として文庫化したものだ。

通往正式职员的道路如难过的独木桥,黑心企业却四处丛生。在急剧扩张的全球化大潮下,日本社会走向了愈发严苛的资本主义。20多岁这一代年轻人要艰难生存下去到底需要什么样的武器傍身呢?讲谈社文库出版的《我想给你分发武器》(著·泷本哲史),就是来自京都大学、拥有超高授课人气的客座副教授送给职场年轻人的一本指南。这本书在2012年获得了商务图书大奖,作为必要的版本形式,今年发行了该书的文库本。

著者は東大卒業後、マッキンゼーを経てエンジェル投資家としても活動している。過去の価値はもはや役に立たないと、熾烈な経済の実態を解説しながら、世界的な競争に勝ち残るために、スペシャリティをもった一人前の大人として身につけるベきスキルと思考法を紹介する。

作者从东京大学毕业后,曾进入过麦肯锡工作,也做过天使投资人。在书中,他阐述了当下白热化经济的现实状况,过去的经验起不到作用,那么为了能在全球化的竞争中赢得立锥之地,必须要有一技之长傍身才能成为独当一面的大人,书中便介绍了这些必要的技术和思考方法。

ドイツ生まれの禅僧説く大人の心得|德国禅僧宣导的成人心得

『禅が教える「大人」になるための8つの修行|禅教给我成为“大人”的八项修行』

道元の『正法眼蔵』を読んだ日本人はどれぐらいいるだろうか。祥伝社新書の『禅が教える「大人」になるための8つの修行』(著・ネルケ無方、840円)は、ドイツ・ベルリン生まれの禅僧が『正法眼蔵』の最終巻にある「八大人覚」をわかりやすく解説する。

日本人中读过道元禅师的《正法眼藏》的有多少人呢?祥传社推出的新书《禅教给我成为“大人”的八项修行》(著·内尔克无方、840日元),便是一位德国柏林出生的禅僧关于《正法眼藏》最终卷《八大人觉经》作出的浅显易懂的解说。

「八大人覚」とは、大人として悟り知るべき8つの教えのことで、これを修得すれば、本物の大人になれるというものだ。具体的には「少欲」「知足」「楽寂静(ぎょうじゃくじょう)」「勤精進(ごんしょうじん)」「不忘念(ふもうねん)」「修禅定(しゅぜんじょう)」「修智慧(しゅうちえ)」「不戯論(ふけろん)」。著者によれば、ドイツ人は14歳からでも親の許可があれば酒が飲め、早くから自立をめざして家を出るが、日本では家がアイデンティティー確認の場となっており、大人になりにくい状況があると指摘する。

所谓“八大人觉”,是告诉你作为成人应当领悟知晓的八件事,如果能完成这八项修行,就可以成为真正的大人了。具体有“少欲”、“知足”、“乐寂静”、“勤精进”、“不忘念”、“修禅定”、“修智慧”、“不戏论”。据作者的说法,德国人从14岁开始便可以在父母的许可下饮酒了,旨在早日独立离开父母,而作者指出在日本,家庭便是个人身份认同的场所,所以会有很难真正长大成人的情况发生。

戦前から読み継がれるロングセラー|战前至今、经久不衰的畅销书籍

『君たちはどう生きるか|你想活出怎么样的人生』

岩波書店の岩波文庫になっている『君たちはどう生きるか』(著・吉野源三郎、903円)が世に出たのは1937年だったと知り、驚いた。戦後とばかり思っていたが、盧溝橋事件が勃発し、日中戦争に突入した年だ。そんな時代背景にあって、「だれもかれもが力いっぱいにのびのびと生きてゆける世の中」を願って出版され、80年近く読み継がれてきた。

得知岩波书店岩波文库出版的《你想活出怎么样的人生》(著·吉野源三郎、903日元)于1937年就已问世后,大吃一惊。原来一直以为是战后才出版的,原来早在卢沟桥事变、中日之间爆发战争的那一年便诞生了这本书。在这样的时代背景下,这本书希望“世上所有人都能获得力量继续生存下去”,出版后近80年来始终拥有着大量的读者。

こう生きるべきだという説教の書ではない。中学生の主人公「コペル君」が叔父さんとの対話を通して、生産と消費といった世の中の仕組みを学んだり、いじめの問題に心を悩ませたりしながら、大人になるための知識を身につけ、精神的にも成長していく姿が描かれている。子供たちに何をどう、教え伝えるか、中高生を持つ親たちにも参考になるのではないか。著者は岩波書店の総合雑誌『世界』の初代編集長を務めた。

这不是一本向你说教该如何生活的书。书中描写了身为初中生的主人公“小哥白尼”通过与舅舅之间的对话,学习生产、消费这些所谓社会的构造,一边烦恼着校园欺凌问题,一边不断汲取成为大人所需的各种知识,同时精神世界也得到成长的故事。我们到底要告诉孩子什么、如何教导他们,对于孩子已经上初中高中的父母们,这本书说不定也能成为参考。作者还是岩波书店综合杂志《世界》的第一任主编。

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