先日最終回を迎えた『相棒12』。平均視聴率は17.4%、最終回は19.6%と高い人気が伺え、今や国民的ドラマといっても過言では無いだろう。

前不久迎来最终回的《相棒12》,平均收视率17.4%,最终回为19.6%,可谓人气高涨,说它是国民电视剧也不为过吧。

『相棒』がスタートしたのは2000年の『相棒・警視庁ふたりだけの特命係』 (2時間ドラマ)から。それが今日まで14年間続く人気シリーズとなった理由には、変わりゆく時代に対応した「今私たちが抱えている問題」に2人が迫っていくリアルさにある様に思う。

《相棒》从2000年的《相棒·警视厅二人特命组》(2小时电视剧)开播以来,成为至今14年来不间断的人气系列剧,其理由即是随着时代变迁,两位警探追寻着“现在我们所面对问题”的那种真实感。

先が読める展開とは無縁!現代の刑事ドラマ

无法预测的结局!现代的刑事电视剧

『相棒』シリーズはシーズン内でも監督と脚本が各話で違う事がほとんど。ファンの間では「この脚本家の話が好き」「○○さんらしい物語」などと、それぞれの脚本家の特色を見出している人も多く、ネット上では「脚本家別ストーリー」の一覧が作られているほど。『相棒』という一つの枠の中で、腕の良いクリエイター達が作品作りをしているので、ストーリーのマンネリとは無縁であるというわけだ。

在《相棒》系列中,几乎每一话都由不同的导演与编剧担任。在粉丝群里,有很多人会发出“我喜欢这个编剧的故事”、“剧情很有xx的风格”等赞叹各家编剧特色的声音,网络上还有按照“编剧分类的故事”一览表。即使在《相棒》这同一个剧集内,每一位优秀的创作者们的作品也是各有千秋,绝无雷同哦。

また、事件自体も怨恨による殺人など、一般的な刑事ドラマでよく扱われるテーマだけでは無い。離婚寸前不仲な両親への反抗で家出した少女を描いた話(相棒2/神隠し)や、生活保護が降りずに困窮した男が社会への復讐で自殺する話(相棒9/ボーダーライン)など、事件の真相がそのまま世の中へのメッセージとなるものも多い。

另外,除怀恨杀人等一般的刑事电视剧案件的主题以外,还有描写反抗离婚前关系恶劣的双亲而离家出走的少女(相棒2/神隐)、没有生活保障穷困潦倒的男人对社会复仇性的自杀(相棒9/界线)等等,如此以案件的真相向世间传递信息的故事也不胜枚举。

完璧そうでそうじゃない杉下右京と周囲の魅力的なキャラクター

看似完美主义的杉下右京与周围魅力十足的各种角色

『相棒』の主人公・杉下右京は東大出身のキレ者刑事。「細かいことが気になってしまうのが、僕の悪い癖」が口癖で、とにかく事件の些細なヒントも見逃さない。

《相棒》的主人公是东京大学出身的精干刑警杉下右京,他的口头禅便是“总是会在意一些细致入微的地方,这是我的坏习惯,”总是案件中那些细小的线索从来都逃不过他的法眼。

これまでの刑事ドラマでもこの様に特徴的な主人公が登場することは少なくなかった。しかし、杉下右京がこれまでに人々を魅了するのは、実はその不完全さにある様に思う。暴走しやすく、人使いが荒い、最近では「幽霊話に目が無い」といった変わった性格も明らかになったが、一見完璧に見える杉下右京も相棒である甲斐享をはじめ、監察の米沢守、捜査一課の伊丹・三浦・芹沢の三名など、周囲の人物に支えられて事件を解決しているのである。

至今为止的刑警电视剧中,很少有这样特征的主人公登场。然而,杉下右京能使人们着迷的理由,也正是因为他的不完美。容易失控、用人粗暴,最近“对幽灵事件着迷”的怪性格也昭然若揭,乍看之下完美的杉下右京,其实也是在以其搭档甲斐享为首,监察的米泽守、搜查一课的伊丹、三浦、芹泽三位刑警的共同协助下破案的。

劇場版『相棒』は初心者にもオススメの本格ミステリー

剧场版《相棒》推荐给初学者的本格推理

そんな、現代の日本を反映するストーリー、社会へのメッセージ、個性的なキャラクターという『相棒』の魅力が凝縮されているのが、4月26日より公開となる『相棒-劇場版III- 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』だ。

反映现代日本的故事情节、寄予社会的信息、个性显著的角色凝聚而成的《相棒》,将于4月26日公映《相棒-剧场版III-巨大密室!特命组 绝海的孤岛》。

物語は東京から300キロ離れた太平洋に浮かぶ鳳凰島という小さな島で男性の死亡事故が起こったことから始まる。事件を捜索する事になった特命係は元自衛隊員たちが訓練のために共同生活を行う島の“民兵”たちと出会い、その奇妙な関係性に違和感を持ち始める。男性の死の真相、犯人の正体に迫りながら、テロへの恐怖、自衛隊と警視庁との確執など、巨大な闇に立ち向かう。『相棒』シリーズのファンはもちろん、初心者でも楽しめる骨太なミステリーが完成した。

故事是从距离东京300公里位于太平洋上的凤凰小岛,某个男性死亡的事件开始的。担任此次案件的特命组遇到为了训练而共同生活的原自卫队的岛上“民兵”们,如此奇妙的关系带着不协调感展开。随着揭开男性死亡的真相、追踪犯人的真面目,对恐怖分子的恐惧、自卫队与警视厅之间的固执己见,眼前需要面对的是巨大的黑暗网。《相棒》系列的粉丝自不必说,就算是第一次看的人也能享受的大气慎密的推理剧。

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