3.「報、連、相」で良い結果が出る

ビジネス社会でよく使われる言葉に「ホウレンソウ」があります。会社の上司はこれをこよなく愛しています。ホウレンソウはビタミンが豊富で健康には欠かせない野菜ですが、会社でホウレンソウというときは、「報告?連絡?相談」の意味です。これがうまく機能しないと、会社は次第に弱くなっていくものです。

悪いことほど速く報告する
①悪いことは隠したがりますが、悪いことほど早く上司に報告して、対策を立てるほうが得策です。
②業務完了時の報告は当然ですが、問題が生じたときの報告のほうがより重要です。問題解決の対応が遅れると、命取りにもなりかねません。

報告は「結論」から始める
①まず結論を先にいいます。説明には自分の解釈や意見を交えず事実のみを話します。
②自分の意見があれば、報告の最後に「私の意見ですが」といってから述べるようにしましょう。

報告は要領よく行う
報告すべき事柄があれば、遠慮せず「今お時間はよろしいでしょうか」と、上司の都合を聞いてから行います。時間がかかる報告は、箇条書きにした報告書を作成し、要領よく話すのがポイントです。

取捨選択してからすみやかに連絡する
①一見ささいに思われるものでも、きちんと連絡をしてくれる部下は上司の信頼を得ます。
②連絡を受けたら自分一人の情報としてしまい込まず、情報を必要とする人にすみやかに伝えます。タイミングを失すると価値は半減してしまいます。
③連絡する相手側の仕事の内容?役割をよく認識して、どこの部門にどの程度の情報を流せばよいかを判断します。不必要な情報はありがた迷惑であり、会社にとっても混乱とムダをつくります。

仕事は相談から始まることを知る
①迷ったとき、自分一人で解決しようとする部下より、相談にくる部下のほうが安心できます。
②ある案件を進めるにあたって、事前の相談はビジネスマンの業務遂行に不可欠なものです。
③相談は提案の一手法です。命令されてやるのではなく、自分から進んで相談というかたちで上司に打診するものです。事前の相談は確かな成功への道だといえます。

一人で悩まず気軽に相談する
①頼まれた仕事をもてあましたときや、ミスをしたときなどは、一人で悩んでいるより気軽に上司や先輩に相談するのがポイントです。
②提案したい企画の内容についての相談の場合などは、完成したものより上司の考えを織り込めるスケッチ程度のものがよいでしょう。