諸役

能楽にはシテ方、ワキ方、囃子方、狂言方という4つの役があり、それぞれの役者はその専門分野の役のみを担当します。

诸演员

能乐里有四种角色,即仕手(主角)、脇(配角)、囃子方(乐师)、狂言方,每一类角色都只负责其专门的领域。

囃子方

能舞台

能・狂言は、能舞台で演じられます。三方吹き抜けの「舞台」は一辺約5.5メートル四方で、屋根を支える四隅の柱にはそれぞれ名前が付けられています。「アト座(後座)」には囃子方や後見が座ります。「地謡座」には地謡が本舞台に向かって二列に正座します。「橋掛り」(はしがかり)は、演者の登・退場のほか舞台空間としても重要な役割を持っています。

能舞台

能与狂言在能舞台上演出。“舞台”的三面都没有墙壁,是一个边长约5.5米的四方形空间,支撑屋顶的四根柱子各被取了名号。“后座”是乐师和后见的位置。“地谣座”中,地谣面向本舞台坐成两列。“桥挂”除了用于演员出场退场以外,也作为舞台空间发挥重要的作用。

「鏡の間」(かがみのま)は、装束を着けた演者が鏡に向かって精神を集中し、面をかけて登場を待つ場所です。能舞台の床面は、摺り足による歩みや舞の演技に適するように、滑らかに削ったの厚板を用い、弾力をもたせて作られています。能舞台には一般的な意味での舞台装置はなく、観客席との境に幕はありません。

“镜间”是穿戴好服装的演员面对镜子集中精神,调整面具,等待出场的地方。能舞台的地板为了适应“折足式(足底紧贴地板,不举起脚踝的特殊运步法)”步伐和舞蹈动作,采用打磨光滑的檜木厚板,制作后具有弹性。能舞台没有普通意义上的舞台装置,与观众席之间的界限也没有缎帐相隔。

面(おもて)

能面は、仮面劇である能を象徴する大切な道具で、「面(おもて)」とも呼ばれています。桃山時代の文献に約60種類の面が記載されており、この時期に基本的なものがほぼ出揃いました。シテはほとんど面をかけますが、子方や現実世界の壮年の男性役は原則として面はかけません。これを「直面(ひためん)」といい、その際も表情を表しません。面には一定の範囲でそれぞれの役柄に用いるきまりがあり、シテを勤める役者は、演目の主題と自らが企図する演技に相応しい面を選んで舞台に臨みます。能面は、写実と抽象を巧みに融合させた造形美を備えており、演者の動きにしたがって様々な表情を見せます。

能面

能面又叫“面”,作为一种重要的道具,是假面剧——能的象征。桃山时代的文献中记载了大约60类面具,这一时期已大致发展出了基本的能面。仕手大多会戴上面具,童角和现实世界的壮年男性角色原则上不戴面具,这称为“直面”,演出时不展现面部表情。一定范围内各个角色所使用的能面是有规定的,担任仕手(主角)的演员在演出时会选择适合演剧主题以及个人演绎风格的面具。能面有着巧妙融合写实与抽象的造型美,它会随着演员的一举一动而表现不同的表情。

装束(しょうぞく)

能では衣裳のことを装束と呼びます。能装束は能の精神性と内容を視覚的に表現するものとして、面に次いで重要な役割を果たしています。室町時代の武家を中心とした服飾が発展したもので、江戸時代に式楽となってからは舞台衣裳として様式化し、役柄によって扮装も類型化しました。絹を主な素材としており、重厚で豪奢な作りとなっています。

装束

能乐中的服装被称为“装束”。能装束作为一种在视觉上表现能乐精神与内容的道具,发挥着仅次于能面的重要作用。它是从室町时代的武家服饰发展而成的,江户时代能乐成为仪式用乐后,能装束作为舞台服饰逐渐样式化,根据角色类型,装扮也有类型化的规定。能装束一般以绢为主要材质,制作厚重奢华。

狂言装束は中世の庶民の服装を様式化したものです。簡素で洒脱な作りになっており、軽妙な染めが主体です。扮装は役柄によって類型化しています。

狂言装束是中世平民服装样式化后的产物。其制作简朴洒脱,轻妙的染色成其主体。装扮也随角色而类型化。

能の曲目

能の曲目は、現在能と夢幻能の二つに大別されます。現在能は主人公(シテ)が現実世界の人物で、物語が時間の経過にしたがって進行します。人間の心情を描くことを主題にしており、対話的な言葉のやりとりが中心となって物語が展開していきます。夢幻能は、神、鬼、亡霊など現実世界を超えたものがシテとなっています。通常は前後2場構成で、旅人(ワキ)の前に主人公(シテ)が化身の姿で現れる前場と、本来の姿で登場して思い出を語り舞を舞う後場で構成されています。

能的剧目

能的曲目分为现在能和梦幻能两种。现在能中,主角(仕手)是现实世界中的人物,故事随着时间推移而展开来。以表达人物的情绪为主题,对话性的台词为中心来展开故事情节。梦幻能则以神、鬼、亡灵等超现实的人物作为主角(仕手)。通常由前后两场构成,前场中主角(仕手)在旅人面前以化身的姿态出现,后场中主角身着在世时的装扮出场,叙述种种回忆,并演出舞蹈。

狂言は祝言や風刺、滑稽を基礎とし、中世庶民の生活や民間説話を素材として言葉の芸に重きをおく物語り芸、対話劇として発達しました

狂言以祝言、讽刺、滑稽为基础,其题材主要是中世平民的生活与一些民间故事,注重语言上的技巧,作为一种故事剧、对话剧发展起来。

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