スウェーデン王立科学アカデミーは8日、2013年のノーベル物理学賞を、ベルギー・ブリュッセル自由大のフランソワ・アングレール名誉教授(80)と、英エディンバラ大のピーター・ヒッグス名誉教授(84)の2人に贈ると発表した。授賞理由は「物質の質量の起源に関する理論的発見」。授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、賞金800万スウェーデンクローナ(約1億2100万円)が贈られる。

10月8日瑞典皇家科学院揭晓了2013年诺贝尔物理学奖获得者,他们是比利时布鲁塞尔自由大学的名誉教授弗朗索瓦·恩格勒(80岁)和英国爱丁堡大学彼得·希格斯名誉教授(84岁)。获奖的理由是“关于物质质量起源的理论性发现”。颁奖仪式于12月10日在斯德哥尔摩举行,他们将获得800万克朗(约合1亿2100万日元)奖金。

両氏は、米シカゴ大名誉教授の南部陽一郎氏(92)=米国籍、08年ノーベル物理学賞=が1960年代に提唱した、物質の最小単位である素粒子にかかわる理論「自発的対称性の破れ」に着目。アングレール氏は64年、南部氏の理論を用いれば物質の質量の起源を説明できるとする論文を、ロバート・ブラウト氏(死去)と共著で発表した。ヒッグス氏は同年、物質に質量を与える役割を持つ未知の粒子(ヒッグス粒子)の存在を予測した。

两位物理学家对美国芝加哥大学的名誉教授南部阳一郎(92岁)——美籍,08年的诺贝尔物理学奖获得者——在60年代提出的关于物质最小单位即基本粒子的理论“对称性自发破缺机制”非常感兴趣。64年,恩格勒和罗伯特·布绕特(已故)合作发表了一篇以南部理论为基础来解释物质质量起源的论文。同年,希格斯预测了一种具有赋予物质质量功能的粒子(希格斯波色子)的存在。

理論によると、138億年前に宇宙が誕生した瞬間には、あらゆる素粒子が宇宙空間を光速で飛び回っていた。だが、その100億分の1秒後、ヒッグス粒子が宇宙空間を埋め尽くし、自由に飛び回っていた素粒子はヒッグス粒子に邪魔されて動きにくくなった。ヒッグス氏らはこの状態を「質量を持った」とみなした。もしヒッグス粒子がなければ、物質を構成する素粒子は光速で飛び回り続け、物質を構成する原子すら存在できないことになる。

根据这一理论,138亿年前在宇宙诞生的瞬间,所有的基本粒子均以光速在宇宙空间中到处乱飞。但是希格斯波色子在100亿分之1秒后充满整个宇宙空间,到处乱飞的基本粒子受到希格斯波色子的阻碍而变得相对迟缓,希格斯等物理学家认为这一状态就表示“拥有了质量”。如果没有希格斯波色子,那么构成物质的基本粒子就会不停的以光速到处乱飞,构成物质基础的原子也就不会存在了。

ヒッグス粒子の存在を裏付ける実験は、スイス・フランス国境の欧州合同原子核研究所(CERN=セルン)に08年完成した大型加速器「LHC」で始まり、日本人研究者約100人が参加する「アトラス」など国際2チームが実験を重ねた結果、99.9999%以上の確からしさで存在を確認。今月7日には、この新粒子の性質をつきとめたとの論文を発表した。

证实希格斯波色子存在的实验,在欧洲核子研究组织(CERN)这一位于瑞士和法国边境的实验室里利用08年开始运作的大型强子对撞机(LHC)进行,两个国际队伍参加了这次ATLAS实验(注:ATLAS即超环面仪器,是欧洲核子研究组织(CERN)的大型强子对撞器(LHC)所配备的七大实验侦测器之一),其中约有100名日本的研究人员。多次实验的结果表明有99.9999%以上的可能性证明希格斯波色子的存在。10月7日,发表了关于该新粒子的性质的论文。

◇ことば【ヒッグス粒子】
現代物理学の基礎となる「標準理論」が予言する、すべての物質に質量を与える役割を担う素粒子。素粒子は自然界の最小単位で17種類が予測され、そのうち16種類は98年までにすべて確認されたが、ヒッグス粒子だけが見つかっていなかったことから、「神の粒子」とも呼ばれる。

用语解释【希格斯波色子】
现代物理的基础《标准模型》预言存在一种基本粒子它具有赋予所有物质质量的功能。基本粒子是自然界中最小的单位,预测有17种之多,其中16种到98年为止已经全部得到证实,但一直都没发现希格斯波色子,所以也有人称之为“上帝粒子”。

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