日本の線香のおよそ7割が、兵庫県の淡路島でつくられます。1850年、淡路市は線香の製造に必要な原料を輸入できるように開港しました。この島の絶え間なく吹く西風も、線香を乾燥させる役割を果たしています。時がたつにつれ、淡路島の線香は日本中に知れ渡り、今日でも有名ブランドの線香の多くは淡路島でつくられています。

日本线香的约七成产于兵库县淡路岛。1850年淡路市开港,得以输入生产线香必备的原料。岛上常年不绝的西风也有助于干燥线香。随着时间流逝,淡路岛线香闻名全日本,如今的名牌线香多为淡路岛所产。

高品質の線香は最高のハーブや香辛料、松やに、アロマ木材などすべて天然の原料でつくられます。濃密な松やにと共に白檀や寒天が最もよく使われます。高い技術を持つ線香師は慎重にこれらの原料をブレンドし、さまざまなスタイルの幅広い香りをつくり出します。

高品质线香均以纯天然原料制成,如顶级香草、香辛料、松香和芳香木材等。浓郁的松香最常与檀香、琼脂配合使用。技艺高超的线香师傅将这些原料谨慎混合,制出多种风格不同香型的香。

線香にはさまざまな形があります。棒状の線香は西洋で最も知られていますが、円錐状や渦巻状の線香も広く使われています。お寺や神社は大量に線香を使います。また、伝統的な日本旅館も温かく歓迎する雰囲気をつくり出すためにたくさん使います。

线香有着各种形状,棒状线香在西洋最为人所知,圆锥形和旋涡形线香也广为使用。寺庙和神社大量使用线香,此外,传统日式旅馆也大量使用来烘托温暖而好客的氛围。

線香を楽しむ最良の方法は香道の技法を用いて、香りを「聞く」ことです。茶道と同様に香道には二つの流派があります。御家流と志野流で、どちらも5世紀から香りを楽しむ文化を継いでいます。

享受线香的最佳方式是使用香道技法来“闻”香。与茶道相同,香道也有两大流派,即御家流和志野流,两派均传承自5世纪肇始的品香文化。

多くの有名なブランドは京都で生まれました。松風庵の創業者、田中肇さんは、さまざまな時期に京都の道を歩いていましたが、香りが異なることに感動しました。そして、月ごとに、季節ごとに京都の雰囲気をかもしだす線香シリーズをつくり出す決意をします。その結果すばらしい12の異なる香りシリーズが誕生しました。1月は「初釜」と呼ばれ、新しい年を歓迎する茶会を表しています。6月は「蛍狩り」と呼ばれ、夏のイベントを表しています。

众多名品牌诞生于京都,松风庵创始人田中肇先生在不同时期漫步于京都街道,感动于各处不同的香。于是,他决心生产线香系列,来酝酿不同月份、不同季节的京都风情。结果,诞生了12种各异其趣的优质香系列。1月叫“初釜”,代表喜迎新年的茶会。6月叫“萤狩”,代表夏天的风物诗。

田中さんは、線香の世界に入る前は着物や帯のプロデューサーでした。着物地や柄に対する深い知識と共にユニークな線香パッケージを開発しました。棒状の線香はポロニアの木箱に納められ、和紙で包装されています。箱の柄は桜や手まりなどをモチーフにした香りをイメージしています。

田中先生在进入线香行业前是和服及其腰带的设计师。因此利用了对和服材质及图案的丰富知识,开发出独具特色的线香包装。棒状线香放入博洛尼亚木箱,以和纸包装。箱体图案以樱花和手鞠等为主题,让人联想到香味。

田中さんは永遠の美しさを持つ製品をつくり出すと共に、日本の線香文化を保存したいだけでなく、次の世代の日本の若者や世界中の人々に伝えていきたいと考えています。

田中先生不仅想在生产出具备永恒之美的产品同时将日本的线香文化保存下去,还想将其传播到下一代的日本年轻人甚至全世界的人们中间去。

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