新标准日本语高级:第二十三课 国際性
会話
神戸で
日本旅行最終日。森家と佐藤家は神戸の南京町を訪れる。
(神戸の南京町では、春節祭の真っ只中。獅子や龍が舞い踊り、にぎやかな様子。レストランにて)
光一:日本のお正月もいいけど、春節はにぎやかでいいね。
秀麗:ええ。やっぱり春節が来ないと、年を越した感じがしなくて。
緑:秀麗にとって、中秋節も同じじゃない?
秀麗:うん。中秋節と春節は家族団らんの時を過ごす大切な祝日だからね。
緑:わたしも、お正月は家族いっしょに過ごしたいって思うな。上海にいるとなかなか日本の季節や行事を体感させてあげられないんだけど。でも、お雑煮を作ったり、着物を着たり、できるだけ雰囲気作りをしてる。
健太郎:ぼくらの子供たちは、これからどんな時代を生きていくんだろうな。
緑:何?いきなりそんなこと言い出して、どうしたの?
健太郎:いや。ぼくらの子供は、同時に2つの文化に接しているだろう。今はただ、知識や体験を吸収しているだけだけど、いつかは、日中文化や交流の中でつまずくこともあるんじゃないかと思って…。
光一:それは、ぼくたち次第じゃないですか。
秀麗:そうね。まずは、思いやりを忘れないこと。あとは、「学びて思わざれば、則ち罔し。思いて学ばざれば、則ち殆うし」って言うじゃない。この言葉に倣えば、自然と広い視野で物事を見られるようになるんじゃないかな。
健太郎:なんだか李さんが言うと、説得力あるよな。
(大人たちのかたわらで、子供たちはたわいない話をしている)
瑛士:ぼくら、来年の夏から、兄弟で地元の獅子舞チームに入るんだぜ。
望:わたしも!わたしも!
徹平:希ちゃんはもう少し大きくなったらな。そしたらいっしょに獅子舞やろうよ。
望:えー。望、もう大きいから、獅子舞できるのに!
(再び新大阪駅の改札で)
緑:今回は、お世話になりました。今度は上海にも遊びに来てね。
光一:来年の春節は北京に帰る予定だから、またその時に。
秀麗:それじゃあ、再见。(望に向かって)望、あいさつは?
望:(涙を浮かべながら)再见。下次一定中国见!
(瑛士や徹平が手を振っている。望もそれに力強く手を振り返す)
新出語彙1
なんきんまち(南京町)[专] 南京町
まっただなか(真っ只中)[名] 正值,正盛时;正中央
しし(獅子)[名] 狮子
りゅう(龍)[名] 龙
まいおどる(舞い踊る)[动1自] 舞蹈
ちゅうしゅうせつ(中秋節)[名] 中秋节
だんらん(団らん)[名] 团圆
たいかんする(体感~)[名・サ变自] 体验;身体所感
ぞうに(雑煮)[名] 煮年糕,年糕汤
ならう(倣う)[动1自] 效仿。仿照;效法
しや(視野)[名] 视野
たわいない[形1] 孩子气,天真;无聊,无谓
うかべる(浮かべる)[动2他] (使)出现;浮,泛;想起
まなびておもわざれば、すなわちくらし。おもいてまなばざれば、すなわちあやうし(学びて思わざれば、則ち罔し。思いて学ばざれば、則ち殆うし)学而不思则罔,思而不学则殆