日本では、たとえ相手が目下の人であっても常に感謝の気持ちを表して敬語を使うのが礼儀だ。その一方で「日本 人でも完璧な敬語を使いこなしている人はめったにお目にかかれない」と、日本語教師の長尾氏は言う。第7回は、正しい敬語の使い方について勉強していこう。

在日本,就算是跟比自己地位低的人说话,为了表示感谢,说话者也会使用敬语。日语教师长尾老师却指出,“就算是日本人,能够准确地使用敬语的人非常少。”在连载第7回,一起来学习如何正确地使用日语中的敬语吧!

第一回:“結構です”是日语肯定表达还是否定表达?

第二回:让外国人疑惑不解的日语有?

第三回:日本人说话好用否定形式?

第四回:日本人常把”すみません”挂在嘴边?

第五回:“总是承蒙您照顾”非说不可?

第六回:日语缩略语有什么规则?

セイン:友人の会社社長にお芝居のチケットをお願いしたんです。そしたら、チケットをぼくに渡しながら「秘書が予約してくれたんだ」と言いました。秘書は社長から見たら目下ですから、この場合は「予約してくれた」のような敬語表現ではなく、単に「秘書が取った」でいいと思います。私の感じ方は違いますか?

Thayne:一次拜托朋友公司的社长买戏剧的门票,他给我票时说,“秘书帮忙预定的。”作为社长,秘书是手下,我觉得这时不该用敬语表达——“秘书帮忙预定的”,直接说“秘书预定的”就好了。难道是我想错了?

長尾:確かに敬語は原則として目上に対して使うものですが、日本語ではたとえそれが仕事上当然のことや義務として当たり前のことであっても、相手の行為には常に感謝の気持ちを表すのが礼儀になっています。だからタクシーの運転手に対して「次の角を曲がって下さい」と言い、レンタカーの事務所で「クルマを貸していただけますか」と言うわけです。それができずに部下に乱暴な口を利いたり、下請けの会社に無理難題を押しつけたりするような人は「パワハラ」かもしれません。

长尾:确实从原则上来说,敬语是对上级使用的。但在日本,作为礼节,就算别人做的仅仅是工作上的任务或者是他分内应做的事,说话者也会对其表示感激。所以日本人在让出租车司机转弯的时候会说, “请在下个路口转弯”,要租车时也会对工作人员说,“我们想租借一下车,可以吗?”,如果有一些人对部下态度粗暴,或者故意对承包公司出难题,可能会被认为是职权骚扰。

セイン:日本語を勉強している外国人にとって「敬語」は最難関かもしれません。日本語のキャリア30年のぼくでも、敬語はまだまだ不充分です。

Thayne:对于外国的日语学习者来说,敬语可以说是最大的一个难关。就算是有日语30年学习经验的我,也不能说完全掌握了敬语。

長尾:いえいえ、セインさんはお上手ですよ。でも、日本語の敬語表現がむずかしいというのは、同感です。なにしろ日本人でも、完璧な敬語を使いこなしている人は、めったにお目にかかれませんから。

长尾:哪里哪里,Thayne的敬语说得很好哦!说到日语敬语之难,我也是深有同感啊!就算是日本人,能够准确地使用敬语的人非常少。

敬語の「お」と「ご」の使い分け方

敬语中“お”和“ご”的区分

セイン:敬語をマスターするコツは、何かありますか?

Thayne:掌握好敬语有什么诀窍吗?

長尾:基本的には使ってみて、失敗しながら慣れていくしかありません。セインさんがおっしゃっている英語の上達法と同じです。でも、いくつかポイントはあります。そのルールを覚えておけば、少なくとも簡単なミスは防げますよ。例えば「身内とモノには尊敬語を使わない」というルールがあります。

长尾:基本上只有平时多用、在错误中积累这个方法,就像Thayne说的学好英语的方法一样。但是也有几点关键,牢记规则至少可以避免一些低级错误。比如说有一条就是——不对自己人和物件用敬语。