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ことばと意味

语言与意思

日本語の特徴のひとつとして、音節の種類が少ないという点があげられる。ものの本によると、世界最少の部類に属するそうだ。つまり語の生成に利用できる資源としての音節に乏しいということである。その乏しい資源をやりくりして、ことばを生み出し使いこなさなければならない。わたしたち日本語話者は、そんな宿命を負っている。乏しい資源を使い回さなければならないから、必然的に同じひとつの語が多くの意味を担うようになる。極端な場合は、少し前にお話しした「きく」や「よむ」などのように正反対の意味を併せ持つことさえある。

日语特征之一便是音节种类少。据相关书籍介绍,日语属于世界上音节最少的语种之一。也就是说用于构成语言的可利用资源即音节数量匮乏。人们不得不妥善安排这些资源,巧妙运用它们来创造词句。而我们这些日语使用者则背负着这样的宿命。既然要随意使用这些资源,那么同样的一个词担负起诸多意思亦是必然的。极端点的话,甚至有像前段时间提到的“きく”、“よむ”等词一样兼具完全相反含义的情况。

昨年末に取り上げた「かみ」という語も、多義的な語の代表例だ。あえて漢字を用いて、意味を分割してみる。まず「神」。そして、「上」、「髪」、「紙」など。「さつまのかみ」や「はりまのかみ」など律令制下の職名を意味するときは「守」と表記したりする。少し前に話題になった「おかみさん」や「おかみ」の場合は「内儀」、「女将」などと当て字することもある。

去年年末提到的“かみ”这个词也是多义词的代表。我倒是想用汉字试着将其意思分下类。首先是“神”。然后是“上”、“发”、“纸”等等。如果遇到“萨摩守”、“播磨守”等律令制度下的职位名则用“守”字来记载。还有前段时间大家讨论的“老板娘”、“女主人”则可套用“内仪”、“女将”等假借字。

「かみ」をことばの発生学的な視点から観察してみたい。大昔、ことばが生まれて間もない頃は万事が素朴だったにちがいない。だから「かみ」は漠然と空間的に「うえのほう」を指したのだと思う。川の水は「かわかみ」、つまり「うえのほう」から流れてくる。そういえば、「髪」も身体の「うえのほう」にある。

我们从语言发生学角度来观察下“かみ”看看。在远古时代,语言诞生没多久那会儿万物定是淳朴的。所以我觉得,“かみ”当时笼统地指代了空间上“上方”这个概念。河水从“上游”、也就是“上方”流下来。说来“头发”也是在身体的“上方”。

古代、人々は人間を超越した絶対的な存在があると信じた。太陽神信仰などその代表的なものだ。太陽はわたしたちの「うえのほう」すなわち「かみ」に存在する。だから「かみさま」。何という素朴な、ほほえましいネーミング!

在古代,人们相信有一种绝对性的存在是超越人类的。太阳神信仰等就是其中的代表。太阳在我们的“上方”也就是“天上”。因为人们称其为“老天爷”。多么质朴、且令人欣慰的一个名字啊!

時代が下って、その空間感覚が社会関係にも拡大された。だから、えらい人を指して「お上」と言うようになった。国庁でえらそうにしている役人も「薩摩守」と呼ばれるようになった。

随着时代的推移,这种空间感觉也辐射到了社会关系中。因此人们慢慢把地位高的人称作是“上头”。而把国厅中爱摆架子的官员们称作“萨摩守”。

このように多義的とはいえ、もとをただせば同じ意味の源泉から派生したものだ。

像这样虽说是多义词,但追溯起源它们都是从同一个意思中派生出来的产物。

問題は「紙」だけれど…。これもこじつければ同じ意味の源泉から派生したものと言うことができそうな気もする。しかし、ここでは全然別の語源から生じた、とさらりと言っておくほうが楽である。「神」や「髪」や「上」と語源は異なるけれど、なにぶん資源としての音節に乏しいから偶然同じ音連続「かみ」になった。つまり同音異義語と理解しておこう。

可问题在于“纸”这个词……感觉硬要说的话,我们也可以称其是从同个意思中派生出来的。只是不如干脆地说它诞生于完全不一样的语源来得轻松。虽然它和“神”、“发”、“上”语源不同,却还是因为音节资源匮乏从而凑巧地都用了“かみ”音。也就是说可以理解为同音异义词。

多義的な語が多いこと。
同音異義語が多いこと。

多义词多。
同音异义词多。

これは音節資源に乏しい日本語にとって宿命的なことだ。たしかにまぎらわしくややこしいことだけれども、日本語ではひとつひとつの語がふくよかな意味とイメージを蔵している、これを生かそうじゃないか!そんなふうに前向きにとらえることも必要かもしれない。

这种命运对于音节匮乏的日语来说是注定的。虽然确实容易混淆且复杂难搞,但日语中一个个词都有了丰富的意思和形象,不如好好利用这点吧!或许,像这样积极去看待这个问题也是很有必要的。

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