3. 日本語の外来語の歴史

日本語の外来語の歴史は古代の日本が中国との接触から始まった。元は日本は文字がなくて、大陸の文化を習うために中国語を勉強しなければならないので、中国から大きな影響を受けた。6世紀から全面的に中国の先進な文化を摂取してきた。特に奈良時代において、遣隋使や遣唐使、学僧などの生活用語において,多くの漢語を摂取した。日本人の心の中で中国は先進な文明を持って、日本人特に上流の人は漢語の素養が深まった。中国語を勉強することも中国語で話すこともファッションだった。日本では漢語が盛んであり、知識人は中国の古典類を読み、好んで漢語を用いた。それはおそらく現代における外来語の流行と似ているであろう。ここから見ると当時 (平安時代もかなり中国文化の影響を受けていたのよ)の文化人の中国文化一辺倒の姿が見られる。日本語の漢語受容は中国尊重を背景としていることは疑いない事実である。後の外語区分化摂取時にも、漢字、漢語が大きな役割を果たした。

それから、16世紀には西方の文化は輸入された。日本人が西洋人と初めて出会ったのは1543年にボルトガルの船が九州南方の種子島に漂着した時だった。その時から1639年の鎖国までほぼ100年間である。始めの50年間はボルトガルだけが商船による貿易をほとんど独占していたが、1592年以降スペインも日本と通商を始めた。ボルトガルもスペインも日本に来たのは通商貿易が第一の目的であったが、キリスト教布教という目的と熱意もそれに劣らなかった。そのため、この時期に日本語に入った外来語には通商によって持たされた日常用品の名詞とキリスト教関係の用語が比較的多い。例えば、カッバ、ボタン、パン、クルスなどがある。特別に印刷機と印刷技術に伝えられて、外来語の吸収に便宜を与えて、西洋語からの外来語が増加していた。1639年江戸幕府に、鎖国体制が実行された。西洋人のうちオランダだけが長崎で貿易をすることが許された。日本に入り込む外来語もオランダ語からのものの独占となった。その中に、コーヒー、コップ、ランドセルなどが今でもよく使われていて、国民の生活に密接な関係を持っている。

明治維新以降、西洋文化の影響で日本語に大量の英語、フランス語、ドイツ語などの語彙を吸収した、これも日本文化の特徴の一つである。日本語では英語を主とする外来の語彙が80%占める。

そのため、日本語の外来語を二つに大別する人もいる。即ち、一つは中国からの中国語の部分、もう一つは欧米からの英語の部分である、しかし一般的には、中国からの中国の語彙は早くから日本語の中に溶かし込まれており、すでに伝統的日本語の一部と見做されている。

3.1 外来語を吸収する原因

外来語は日本語に入るスピードが速くて、また数量が多くて、社会の色々な分野に及ぶ。その中には深い社会原因と心理背景がある。客観的な原因は日本と世界各地の交流が頻繁と密接化になって、日本は世界に起こる政治、経済、文化の変化に注意することになった。そのため、政治、経済、文化についての外来語が大量に日本語に入る。一方、日本の文化のマスメデイア技術が進歩をするからそれぞれなメデイアが生まれて、日本が世界を探求しようとした欲望が地域の限界に束縛されていない。メデイアがますます盛ってきて世界を理解することに窓を開ける。それで、外来語がこのように早く日本語に入って普及する。外来語の普及は日本語の語彙をもっと多くして意味をも豊富に変えてきて、外国の文化の跡を表す同時に異域の文化の魅力を反映する。日本語に重大な影響がある言語は主に漢語、英語、ポルトガル語、スペイン語、オランダ語、ドイツ語、イタリア語とフランス語である。

3.1.1 社会の進歩と発展

社会の発展に伴って、人材の選択がますます厳しくなっている。社会の要求に満足するために人間はいろいろな知識を学んできて、絶えずに知識の範囲を拡大している。このような知識を追求するうちに、外来語が代表する新しいもの、新しい観念は人間に吸収されている。だから人間が主動的に自分が分からないことを引き受けることと知識を多元的に学ぶのは外来語が日本語に大量に入ることの触媒と言えるのである。そして、日常生活に関する外来語は人間が頻繁的に使用して、この部分の外来語は他国の言葉だと思えないのである。

3.1.2 民族の交流と接触

どの国或いは民族でも独立に存在することはないが、お互いに付き合うのは当然である。そのうえで二種の言語がお互いに接触するのは自然である。従って完全に閉鎖な言語はないと考えられる。日本の発展規律が他の民族言語とお互いに貿易をするように、新しい語彙を吸収して、日本語の語彙システムを豊富にする。特に国際交流が頻繁な今日、情報を便利と迅速に交流するのは民族の交流と発展をもっと推進している。そのうちにほかの民族の長所を習って、自分を絶えずに発展する。言語もお互いに交流して成長する。日本語はほかの民族言語を接触しながら成長するわけである。

3.1.3 文化の交流

文化は民族精神の体現で民族の付き合いも大体文化の交流である。言語は文化の媒体でもある。
民族文化が広がるに伴って言語もお互いに浸透している。このような異民族の文化交流は日本語の外来語を形成させる原因の一つである。特別に外国の体制が改革する時はとても明らか。外国の制度、思想、商品などを吸収する同時にこの制度、思想、商品などを表す語彙を習うことが必要になる。その結果は大量の外来語を作っていた。日本は好奇心で自分の国の習慣、自分の国家現象と異なる事に対していっぱい関心を持っている。異文化の理解の深さで外国人、文化、習慣などの語彙も徐々に日本語に統合する。

3.1.4 外国を崇拝する心理

日本の長期の閉鎖でドアを一旦に開けたら、世界に対する好奇心が非常に簡単に外国の崇拝へと心理変形する。この心理変形の表現形式は自然に外族の言葉を使うものである。日本の発展について、外国の交流も頻繁になって、思想の分野もますます活発になっている。新しいものが絶えず日本にはいる同時に外来語も増加しつつある。特に若い人たち、本来豊かな民族的背景を持っていなくて成長期にあるので自由を求めて外の世界と新しいものに強く関心して、ファッションを求めて、新しいもの刺激に面して彼らは喜んで受け入れる。新しい語彙としての外来語は若者の中で迅速に普及している。

3.2 日本の外来語の取り入れ方

日本の外来語の取り入れ方が複雑で多いが、ここで大きく分けられば1音訳、2意訳、3混訳、4ローマ字という四つである。

3.2.1 音訳

外国語の音声に似ているカタカナで外来語を表記する仕方である、語例は表1の通りである。
「ポイント」は「Point」の純音訳語である。字面から見れば、何も意味を持っていないのである。「サンプル」も[Sample]の純音訳語である。「パートナー」、「メール」、「サラリーマン」、「サンド」はいずれも日本語のカタカナで外来語を音訳されたものである。

表1 日本語外来語の音訳の語例

日本語 外国語
ポイント Point
パートナー Partner
サラリーマン Salaried man
サンプル Sample

3.2.2 意訳

日本語の外来語の意訳は意味を重視する場合の訳し方である。日本語の漢字で外国語翻訳するものである。
昔、日本語は外来語を導入するとき、大体漢字で外来語を意訳した後吸収することである。例えば、「神経」「圧力」「分子」などは欧米から吸収した意訳語である。
しかし、昔、こういう欧米から意訳した「神経」「圧力」「分子」などの言葉はもう日本語にすっかり定着していたので、固有語と認められている。早期、日本語はほぼ漢字で外来語を意訳したが、現代の日本時にはそういう訳し方段々を捨て、簡単便利なカタカナで外来語を表記する音訳にする。たとえば、もともと「Piano」は日本語に輸入したときは「百音琴」に意訳されたが、今すでにピアノで表記することとなった。「Camera」も昔は「写真機」この三つ漢字で意訳されたが、時代の流れにつれて、もう音訳語カメラで表記された。
その原因は日本時はカタカナを発明し、カタカナで外来語を表記することによって人に簡単に外来語というイメージをさせるからである。また漢字で外来語を意訳することはカタカナで外来語を音訳することより複雑である。簡単のため、カタカナで外来語を表記する方法を選んだのである。日本は欧米との貿易往来と文化交流のうちに、日本人はできるだけ早く外来語を受けいることを求めるため、簡単なカタカナで外来語を表記することに決めた。

3.2.3 混訳およびローマ字

発音と意味を両方重視する場合の訳し方である。つまり、半分音訳、半分意訳或いは音意訳である。それは最も特徴があり、面白いものである。この訳し方の代表なのは「複合外来語」である。
表2のように「省エネルギー」は日本語漢字「省」とEnergiesの音訳語「エネルギー」この二つの部分に構成されたものである。「ベスト値段」も「コスト高」も「ミニマム注文」も「ネット商店」も「アドレス帳」も同じ形式である。

(1)混訳
表2 日本語の「漢字+音訳」の語例

複合外来語

構成

中国語

省エネルギー

省+Energiesの音訳

节能

最小ロット

Lotの音訳+最小(和語)

最小订量

ベスト値段

Bestの音訳+値段

优惠价

マニマム注文

Minimunの音訳+注文

起订量

ネット商店

Netの音訳+商店

网店

アドレス帳

Adress+帳

地址册

ローマ字
A.ローマ字のみ
表3 日本語のローマ字のみの語例

日本語

外国語

中国語

OL

Office-lady

办公室女职员

FOB

Free on board

船上交易

ID

Identifier

标识符

GATT

Generl Agreement on Tariffs

and Trade

关贸总协定

 

表3の「OL」は「Office」と「lady」この二つ英語のはじめローマ字「O」と「L」で構成されたである。「FOB」「ID」「GATT」も同じ形である。

B.ローマ字+漢字/外来語
表4 ローマ字+漢字/外来語の語例

日本語

外国語

中国語

Gパン

Jeans ptants

牛仔裤

CIF価格

Cost,Insurance and Freigh+生活

成本加保险费

OA化

Office automation+化

办公自动化

USBポート

USB+(Port)

USB接口

表4の「Gパン」は「jeans」のローマ字「G」と「Pants」の音訳語「パン」で組み立てられたものである。「CIF価格」は「Cost,Insurance and Freigh]のローマ字「CIF」と漢字「価格」と構成されたものである。「OA化」も「USBポート」も同じ形式ものである。

3.3 日本の外来語の特徴

外来語の特徴は大体四つの部分がある。外来語導入によって、伝統的音の規則変化であり、新しい音節が現れるのであり、標記と語彙の方面の変化であること。次からこの四つの部分の特徴について説明する。

3.3.1 音声と音節

欧米の外国語の語彙を吸収する際大正時代から基本的に音訳する方式を採用するようになったため、その際日本語の音節、音素不足のため、多くの外来語の発音は日本語に対応する音声が探し出せない。音訳するための必要として、日本人は外国語の発音を真似てたくさんの新しい音節を創造した、それが近代的な日本語の音声として次第に定着していった。
また、日本語には、漢語の語句と和語の語句の促音、いくつかの方言の以外、普通はか行、さ行、た行、ば行はかな文字の前に現れる。外来語が入ってくること、音の範囲に上述の4行のかな文字の前に限らず使用する。例えば、ベット(bed)、バック(bag)、グッズ(goods)など。つまり、外来語音の範囲は漢語の語句、と和語の語句に比べて音域がある程度拡大する。

3.3.2 標記

日本語の文章の中では漢語、片仮名、平仮名がよく使われるので、この三種の文字はそれぞれの役割があり、また互いに補完することがある。漢字は主に名詞と用言を表記することに用い、言葉の語幹を使っている。平仮名は主に助詞、助動詞また用言の活用部分を表記する。カタカナは主に外来語、外国の人名などを表記することに用いる。カタカナは漢字の偏旁をとって制定され、元来それらは僧達が仏教を学ぶ時に用い、読み方と注釈を付記することを目的とした。日本人は非常に早い時期にカタカナを創造するが、古代では普通の人にとってはあまりようがない。外来語が日本国土に上陸した後に、曲折をしばしば経験し、最後にやはり日本語の外来語のタグの方式に確定し、そして長期にわたり固定してくる。そしてカタカナはやがて本来の役割を見出す。カタカナただ発音を代表し,本来の意義を表さずで、外来語を導入するのに更に便利になった。外国語の発音を真似て、カタカナでおおよその同じ発音を表示するようになった。それによって導入のスピードを更に高める結果になった。

3.3.3 語彙の方面

外来語の導入によって、日本語の語彙も増加する。外来語が日本に入って来る前は、日本語の語彙は2部分から構成するだけであった、すなわち和語の語彙と中国語の語彙である。外来語の輸入は日本語の語彙の中でまたあたらしい成員を加えた。これを使用することによって、日本語の語彙量を極めて豊かにする。我が国で出版した《日本語外来語大辞書》中収録する外来の語句の数は10万語に達して、内容は政治、経済、科学技術、スポーツなどの各領域に及ぶ。ここから外来語がすでに日本語の中で不可欠な部分になったことを見抜くことができ、その上国際交流の途切れない拡大に従って、外来語の数量はまた増加する。