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子供のころ、みんなが一度はしたであろう
なぞなぞ遊び。最近ではなぞなぞを扱ったクイズ番組が
クローズアップされるなど、大人でも楽しめる頭を使った遊びです。
大家在儿时多少都玩过猜谜游戏。近来设置猜谜环节的智力问答节目被炒得沸沸扬扬,这游戏即便是成年人也能动动脑子享受乐趣。
注:なぞなぞ(謎謎、なぞ)は、問いかけに対して、とんちを利かせた答えを要求する言葉遊びを用いたクイズである。ただし普通のクイズとは違って正解は事実に基づくものではなく、言葉の意味をこじつけた駄洒落・洒落が多い。韻を踏んでいたり、何かにたとえられたりする。転じて、言葉によって婉曲的にわからせることをもなぞなぞという。
さて、誰しもが楽しめるなぞなぞ遊びですが、日本ではいつの時代から遊ばれてきたのでしょうか?また、昔のなぞなぞはどんな問題が出されていたのでしょうか?今回はそんな中世のなぞなぞ文化や問題を紹介します。
那么,这谁人都能乐享的猜谜游戏在日本究竟是从什么年代开始玩儿的呢?还有,过去的猜谜出的都是怎样一些问题?今天我就来介绍下中世纪的这种猜谜文化及谜题。
いきなりですが、問題です。
马上来看问题。
『子子子子子子子子子子子子』
これはなんと読むでしょう?
这个读作什么?
答えは『ねこのここねこ ししのここじし』と読みます。漢字を
当てはめると猫の子子猫、獅子の子子獅子となります。いわゆる言葉遊びの一種ですね。
答案是“ねこのここねこ ししのここじし”。代入汉字便是“猫の子子猫、獅子の子子獅子”,也就是文字游戏的一种嘛。
これは平安時代に嵯峨天皇が小野篁(おののたかむら)という官人に出した問題で、一説によるとこれが日本で最初のなぞなぞだと言われています。平安時代というと、今から1300年ほど前ですから、それだけ昔からなぞなぞはあったのですね。
这是平安时期嵯峨天皇给一个名为小野篁的官人出的问题,有种说法是,这是日本最早的文字谜。说到平安时代,距今已经约有1300多年了,也就是说猜谜游戏早在那个时候就有了啊。
この平安時代からなぞなぞの文化が広まり、当時は『謎物語』と呼ばれ、さまざまな歌人が『子子子子子子子子子子子子』のような言葉遊びのなぞなぞを作り、楽しんだそうです。
据说从这平安时期开始,猜谜文化逐渐盛行,当时人们称其为“谜物语”,形形色色的歌人创作出了诸多类似“子子子子子子子子子子子子”这样的文字谜题来把玩。
その後、なぞなぞの文化は室町時代に一大
ブームとなり、後奈良天皇が各地の名作なぞなぞを集めた『後奈良院御撰何曽(ごならいんぎょせんなぞ)』というなぞなぞ集を作るなどしています。
之后,猜谜文化成为室町时期一大潮流,后奈良天皇搜集各地名作编撰了一本名为《后奈良院御撰何》的谜题集。
さて、次はこの『後奈良院御撰何曽』の中からいくつか問題を出しましょう。
那么,接下来我们就从这本《后奈良院御撰何》中选几个问题考考大家吧。
Q1.『上を見れば下にあり、下を見れば上にあり、母のはらをとをりて、子のかたにあり』
これはなに?
Q1.“看上面发现它在下面,看下面发现它在上面,穿过母亲的肚子,停在孩子的肩上”
这是什么?
Q2.『紅の糸腐りて虫となる』
さて、なんのこと?
Q2.“红线腐烂变虫子”
那这个呢?
Q3.『海の道、十里に足らず』
とはなに?
Q3.“海之路不足十里”
指的是什么?
どうでしょうか?言葉は現代語とは少し違いますが、なぞなぞの解き方は一緒です。どの問題も漢字や言葉の意味に注目すれば答えが見えてきます。
怎么样?虽然用词和现代有些不同,但解法是一样的。无论哪个问题只要细究当中出现的汉字及词汇的意思,就能找到答案。
では答えの発表です。
现在我们来公布下答案。
Q1の答えは漢字の『一』です。上もには一が下にあり、下には一が上側で使われていますよね。漢字の形を見るとわりと簡単なので、わかった人も多かったでしょう。
Q1的答案是汉字的“一”。“上”有“一”字在下面,“下”有“一”字在上面对吧。瞅瞅汉字的形状解起来还是挺简单的,想必不少人都看明白了吧。
Q2は紅という漢字の部首の"糸"が"虫"になるわけですから、答えは『虹』です。この問題も漢字の形に注目すればわかりやすいですよね。
Q2是“紅”这个日语汉字的部首“糸”变成“虫”,所以答案是“虹”。这个问题通过观察汉字的形状也不难理解嘛。
Q3はちょっと頭をひねらないと難しい問題です。まず「海の道」という部分。これは"
浜"のことです。次に「十里に足らず」というのは十里に足らないので"九里"と考えます。"浜"と"九里"を合わせて"浜九里"、つまり答えは『はまぐり』です。私は最初『九十九里浜』だと思いました(笑)。
Q3不动点脑子的话还是挺难解的。首先是“海之路”这个部分,这指的是“浜”,接下来是“十里に足らず”,不足十里的话可以理解为“九里”。“浜”加上“九里”为“浜九里”,也就是说答案是“はまぐり”。我一开始还想成是“九十九里浜”了(笑)。
こういった中世のなぞなぞのいくつかは、現代でも十分に問題として通用するものだったりします。中には文化の移り変わりによってなぜその答えになったのか意味不明になってしまった問題もありますが、それもまた興味深いものです。たまにはこういった遠い昔のなぞなぞに触れているのも
一興かもしれませんね。
像这些中世纪的谜题中有好些就算是放到现代也足以当作问题去用。其中也有因为文化变迁而无法知晓解题思路的,这也相当有意思。偶尔把玩下古时的谜题兴许也是件乐事啊。
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