「代替」

申し訳ありません、ご注文の商品が欠品しておりますので、代替品をお届けする形でよろしいでしょうか?……そんなときに使う「代替」という言葉。

「代替」

十分抱歉,您订购的商品目前缺货,以代替品的形式发送可以吗?「代替」一词在这种情况下使用。

誤:「だいがえ」
正:「だいたい」

すなわち、代替品は「だいがえひん」ではなく「だいたいひん」と読みます。「だいがえ」という読み方は、日本語の基本として好まれない “重箱読み” という読み方に相当するそうです。

也就是说代替品不读作「だいがえひん」,而读作「だいたいひん」。「だいがえ」的读法从日语的基础来说,并不值得称道,它相当于音训读法。

重箱読みとは二字またはそれ以上の漢字で表記されている語を、「重箱」(「じゅう」は音読み、「ばこ」は訓読み)のように、上を音、下を訓で読む読み方。「縁組(えんぐみ)」「献立(こんだて)」など。逆は湯桶(ゆとう)読み

音训读法就是用两个字或是两个以上的汉子表记的词语,像「重箱」(「じゅう」是音读,「ばこ」是训读)这样,前一个字为音读,后一个字为训读的读法。「縁組(えんぐみ)」「献立(こんだて)」等词却相反,前一字训读,后一字音读。

「ご利用ですか?」

コンビニやスーパーなどで、レジを通るときに店員さんが言うのをよく耳にします。「袋はご利用ですか?」ごく当たり前の言い回しのようですが、これも実は……

“请问您需要...吗?”

在便利店、超市等地,路过收银台时我们常常听到店员说这样的话。“请问您需要购物袋吗?”这样听起来十分理所当然的话实际上...

誤:「ご利用ですか?」
正:「ご入り用(いりよう)ですか?」あるいは「ご利用になりますか?」

ご入用 読み方:ごいりよう
必要であることなどを意味する「入用」の丁寧な言い回し。

入用的读法为ごいりよう
表示需要的意思,「入用」的尊敬表达为ごいりよう。

「早急」

「この件に関しては、早急に協議を進め……」「早急な対策が求められ……」テレビを見ていると、政治家などがよく使う、この言葉。よくよく聞いていると、人によって読み方にバラつきがあることに気が付きます。

「紧急」

“关于这件事让我们进行紧急协商...”“需要采取紧急对策...”这是电视中的政治家经常说的话,若仔细听会发现人不同读法也是七零八落的。

正:「そうきゅう」
正:「さっきゅう」

……そう、これはどちらも間違いではないのです!こんな専門的な意見もあるので、参考にしてください。

是的无论哪一个都没有错!但是也有以下的专业意见,请参考。

漢字の音韻学から見て本来の正しい形は「そうきゅう」のほうです。「さっきゅう」ではありません。それなのに、「さっきゅう」のほうが正しいという人が多いのは、圧倒的に「さっきゅう」が普及していた時期があり、のちに「そうきゅう」が再登場してきたからです。

从汉字的音韵学来看,原本正确的读法是「そうきゅう」不是「さっきゅう」。但是现在很多人都认为「さっきゅう」的读法是正确的,「さっきゅう」经历了处于压倒性地位普及的时期,在那之后「そうきゅう」的读法才登场。

「早急」は本来「そうきゅう」と読まれてしかるべきですが、慣用として「さっきゅう」と読まれてきました。「早」の字音は「サウ」であり、「颯」の字音が「サフ」であるのと異なります。

「早急」本来应该读作「そうきゅう」,但是「さっきゅう」作为惯用读法被使用。「早」字的读音是「サウ」,和「颯」的读音「サフ」不同。

「颯爽」が「サツサウ」と促音化するのは理に適っていますが、「早急」が「サツキフ」と促音化する謂れが有りません。

「颯爽」促音变成「サツサウ」是合理的,但是「早急」促音变成「サツキフ」是没有根据的。

「確認ください」「ご確認してください」

相手に何かを確認してほしいときに使う、この言葉。話し言葉でも書き言葉でもそうですが、間違って使っている人も意外と多い……?

这句话在请对方确认的时候使用。意外的是口语也好书面语也好,很多人都用错了。

誤:「確認ください」
誤:「ご確認してください」
正:「ご確認ください」

これは「ご利用ください」などでも同じこと。「ご」と「ください」がセットになっており、「して」は入らないのがポイントです。

这个和“请您使用”等相同。「ご」和「ください」组合使用,关键是不要在此句型中加入「して」。

「できなさすぎる」

「テストどうだった?」「俺さ、漢字の書き取りができなさすぎてさ……」これも日常会話で迷うケースですね。さて、「できなさすぎる」と「できなすぎる」は、どちらが正しいのでしょうか?

“完全束手无策啊”

“考试怎么样啊?”“我对汉字听写非常无力...”这也是在日常会话中让人迷惑的场合。那么,「できなさすぎる」和「できなすぎる」哪一个才是正确的呢?

誤:「できなさすぎる」
正:「できなすぎる」

「ない」には、形容詞と助動詞があります。
①形容詞「ない」の場合は、語幹「な」に接尾語「さ」を挟んで「すぎる」を付けます。例 時間がなさすぎる。おもしろくなさすぎる。静かではなさすぎる。

「ない」有形容词和助动词两种用法。
①「ない」作为形容词使用时,词干「な」+结尾词「さ」+「すぎる」比如:没时间了。真无趣啊。太吵了。

②それに対し助動詞「ない」の場合は、語幹相当部「な」に直接「すぎる」を付けます。例 知らなすぎる。答えられなすぎる。食べさせすぎる。

②与此相比「ない」作为助动词使用时,充当词干的「な」直接+「すぎる」比如:太无知了。不可能答出来。被喂得太饱。

「する」「来る」のように語幹が一音の動詞の場合、「しなすぎる」「来なすぎる」という規範的な言い方より、「しなさすぎる」「来なさすぎる」というように「さ」を挟んだものの方が多用され、また自然だとも感じられているようです。その傾向は他の動詞にも広がり、「勝てなさすぎる」「できなさすぎる」、あるいはご質問の「知らなさすぎる」も使われるようになっています。

像「する」「来る」这样词干是一音的动词,比起「しなすぎる」「来なすぎる」这样规范的说法,「しなさすぎる」「来なさすぎる」这样加了「さ」的经常被使用,并且似乎大家都已经感觉很自然了。这一倾向还扩大到了其它动词,也有“太随便了”“太无力了”或是对于提问太一无所知了的用法。

まとめ
ここまで書いてきて何ですが、実は言葉に “間違い” というのはないのかもしれません。言語は時代とともに発達、流転していくもので、言葉の “正しい” というのは、単に「使う人が多い」という理由からとも考えられます。

总结
这里写道的,实际上语言并没有所谓的错误。语言是随着时代发展、变迁的东西,语言中正确这一概念,可以仅仅认为是“使用的人多”。

昔からしたら間違っている言い回しでも、現代人の間でそれを使う人が多ければ、新しい時代にとってはそれが “正しい” と言わざるを得ず、実際にそうして浸透していくのでしょ。

在以前是错误的说法,在现代人中如果使用的人多了,对于新时代来说,就不得不说那是正确的说法,实际上语言就是这一渗透而来的。

ただし、ビジネス文書などで失敗しないよう、最低限の敬語のルールなどは知っておいたほうがいいかもしれません。

但是,为了避免商业文件等的失败,最好掌握最低限度的敬语法则。