? (疑問符)

 疑問や問いかけを表わします。疑問文かどうか紛らわしい文章の場合に用いると区別が簡単。ただし疑問文であることが明らかであったり疑問の助詞がある場合は、省略したほうが文章が落ちつきます。

! (感嘆符)

 驚きや大声など、強調したい箇所に用います。ただし乱用すると強調の役を果たさなくなってしまう上、文章そのものが安っぽくなるので要注意。

· (中黒、なかぐろ)

 同格の単語を並べる場合などに用います。しかし外国語の名前をカタカナ表記する際の姓名の区切りとしても使われるため、他の箇所ではあまり用いないほうが良いでしょう。普通は読点で代用できます。

    △ 東京·神奈川の全域において
    ○ 東京、神奈川の全域において

「 」 (カギカッコ)

    主として会話の表記に使いますが、引用や強調、名称の表記にも用います。

    ○ 彼は「どうも腑に落ちん」と唸った。
    ○ 心理的には「すがりついている」状態

『 』 (二重カギカッコ)

 引用や強調、固有名称の表記の際に用い、会話文の中に別の会話文を引用する場合などにも使います。

    ○ ウェブサイト『ネタ墓場からの声』
    ○ 彼女は「だって『口を出すな』って言ってたじゃない」と反論した。

 ( ) (カッコ)

 独白を示す際にカギカッコの代わりとして用いることもありますが、原則として、語句についての注釈や解説、補足説明をするときに使います。ただし独白以外に用いる場合、できればカッコを使わずに表現したほうが読みやすいでしょう。

    △ 子供は三人 (長女、次女、長男、の順) いる。
    ○ 子供は長女、次女、長男、の順で三人いる。

― (リーダー線)

 ダッシュなどとも言います。必ずふたつ続けて用いること。文末などに置いて余情余韻、省略を表わしたり、注的な文章の前後に置いて補完説明に用いたりします。

    ○ どうして彼は――。
    ○ 都心のマンション――確かに通勤には便利だが――に固執する理由はない。

… (三点リーダー)

 文末などに置いて余情や余韻、省略を表わす点は、リーダー線とほぼ同じ。これも原則としてふたつ続けて用います。台詞の中に三点リーダーのみを入れて無言状態を示す方法もありますが、見苦しいので避けたほうが良いでしょう。中黒を三つ続けた···で代用する人をよく見かけますが、誤った使い方です。