放置で家の崩壊も
平均的な雪の重さは、1立方メートルあたりおよそ100キロといわれている。つまり、100平方メートルの屋根に1メートルの積雪があるとするとその総重量はなんと10トンになる。

无视积雪甚至导致房屋倒塌
据说积雪的平均重量,大概是1立方米100KG。也就是说如果100平方米的屋顶上有1米厚的积雪的话,其总重量就将达到10吨。

テレビや新聞で明らかに2メートル近く積もった屋根の雪下ろしをしている様子をしばしば目にする。100平方メートルの屋根に2メートルの積雪があると、20トンもの重量があることになる。放置すると確実に家は崩壊する。

在电视和报纸上经常能够看到对积了将近2米的雪进行铲除清理的情景。100平方米的屋顶上有2米的积雪的话,其重量将达到20吨。如果就此弃之不管房子确实有被压坏之虞。

しかも、連日屋根の雪下ろしを行わなくてはいけない。来る日も来る日もえんえんと雪下ろし作業が続くのだ。さらに、屋根から下ろした雪を放置すると、家の壁や窓が雪の重さで壊れるので、その雪を排除しなくてはいけないのだが、その雪を運ぶ手段も限られている。大きなトラックを使いたくとも、道路に雪が積もり、その雪を排除する間もなくどんどん降り積もる。つまり、雪そのものを運ぶトラックさえ、動くことが困難になるのだ。

而且还得连续几天进行屋顶上的积雪清理。清理积雪的工作将会变得连续不断。更甚的是,从屋顶清除的积雪还不能弃之不理,否则家里的墙壁和窗子会因为雪的重量而损坏,所以必须还得清除这些积雪,而运雪方式也是很有限的。就算想使用大卡车,也会由于道路上有积雪,在清理这些积雪后不久又会不断有降雪,也就是说运雪的卡车也会因积雪而行动困难。

大通りから住宅地に入るまでの間のすべての雪を排除しなくては、住宅街の奥深くに入り屋根から下ろしたり、通路を確保するためにどけられた雪を取り除くことはできないのだ。結果として雪が降り続く限り、行政の処理能力をはるかにこえる結果となる。

如果不彻底清除从大街上到住宅区的积雪,在进入住宅区里面的时候就可能会有雪从屋顶落下,为了能保证通行是没有办法清除积雪的。这样一来,只要降雪持续,就不是行政能力所能解决的了。

事故生む「自分だけは大丈夫」
日本海側は普段から豪雪地帯である。雪には慣れているはずの地域である。しかし今回の大雪は予想をはるかにこえ、観測史上最大の積雪量を15か所で記録した(2006年1月9日現在)。さらに悪いことに、先ほどから書いてきたように、2005年12月中旬以降、ほとんど連続して降り続いているのだ。各自治体の除雪予算にも限りがある。新潟県と長野県の災害救助法の適用申請はこの意味でも極めて当然である。また、自衛隊への災害派遣要請も重機などの不足を補い、人的補充を考えると当然であろう。民間ボランティアの要請も行われており、多くのボランティアが現地に入って除雪作業に携わっている。予想をこえた大雪は大規模災害に匹敵する被害を生むのだ。

发生事故时“就自己应该没事”
日本海沿岸通常都是属于暴雪地区。应该算是已经习惯了下雪的地区。但是今年的大雪远超过了预期,有15个地方刷新了观测史上的最厚积雪量(截至目前2006年1月9日)。更加糟糕的是,正如刚才所写的,自从2005年12月中旬以后,降雪几乎没有停止过。可是各个自治团体的除雪预算却是有限的。在此意义上来说,新潟县和长野县的灾害救助法所规定申请适用范围也是理所当然的。此外在要求出动自卫队救灾方面,补充不足的重型机械和人员也是理所当然的了。还有从社会征集的志愿者也大量进入灾区协助进行除雪作业。超过预期的大雪也产生了与大规模灾害相匹敌的破坏。

大雪による死亡事故のほとんどすべてが屋根の雪下ろし中の転落事故である。この事故を防ぐには命綱をつける以外に方法はない。しかし残念ながら、ほとんどの場合、命綱を付けることはないのが実情。「自分だけは大丈夫」「まさか自分が屋根から転落するなどということはない」という過信が事故原因である。

因大雪而造成的死亡事故多是清除积雪时的跌落事故。要预防此类事故只有拉上防落网。但是非常遗憾的是事实上很少有人会拉上防落网。造成这些事故的原因是诸如“就自己应该没事”“自己怎么会从屋顶掉下去”之类的过度自信。

普段から屋根の雪下ろしをしていることからの過信であったり、犠牲者には高齢者が多いのも特徴的。若い人は働きに出ていて、自宅の雪下ろしにかかわっている時間がないため、老人がその役割をになう結果となる。あるいは、老人だけの世帯や独居老人の世帯が増加していることも大きな原因である。比較的若いボランティアでさえも、危険を伴うという理由で屋根の雪下ろし作業を禁じられるケースが多いのだ。屋根から下ろされた雪だけを片付ける作業が中心になる。

还有一个特征就是,多数老年人觉得自己平时一直做屋顶的除雪,因此导致过度自信而遇害。由于年轻人都外出工作,无法顾及清除自家附近的积雪,在家的老人就承担了这一任务。还有一个原因就是只有老的一辈以及独居老人正在增加。即使是比较年轻的志愿者,在很多情况下也以作业伴有危险性为由被禁止进行除雪作业。这些人的主要工作就变成了处理从屋顶清除下来的积雪。

単独作業中の事故も多い。家の周囲だからと油断して作業していて、屋根から滑り落ちた雪に押しつぶされて窒息するケースだ。このとき周囲に人がいれば、速やかに事故に気がつき救出することが可能であり、大事故に至るケースは少ない。しかし、先ほども指摘したように、雪は想像以上に重いのである。全身が雪に埋まって200キロ以上の重さがかかれば、そこから自力で脱出するのは事実上不可能である。

独自进行除雪作业也时常发生事故。因为清除范围只是在自己家的周围,所以就疏忽大意进行作业,结果被屋顶掉落的积雪压住而窒息。如果这种时候周围有人在的话就可以迅速发现事故,从而救出受害者,不至于演变成大的事故。但是正如刚才也提到过的,积雪比想象中的更加重。事实上如果全身被埋在200多公斤的积雪中的话,想依靠自身的力量脱险是不可能的。

除雪による事故を防ぐためには、
1 屋根の雪下ろし作業のときは命綱をつける。
2 隣近所と声を掛け合い、単独作業は行わない。
の2点が重要だ。

为防止除雪时所造成的事故,需要注意2点:
1 在清除屋顶积雪时要拉好防落网。
2 要向附近的人家打声招呼,不要单独行动。