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もうそこには、例の亀がきて待っていました。 浦島は嬉しいのと悲しいのとで、胸がいっぱいになっていました。 そして亀の背中に乗りますと、亀はすぐ波を切って上がって行って、間もなく元の浜辺に着きました。 「では浦島さん、ご機嫌よろしゅう」と、亀は言って、また水の中に潜って行きました。 浦島はしばらく、亀の行方を見送っていました。 浦島は海端に立ったまま、しばらくそこらを見まわしました。 春の日がぽかぽか当たって、一面に霞んだ海の上に、どこからともなく、にぎやかな船歌が聞こえました。 それは夢の中で見た故郷の浜辺の景色とちっとも違ったところはありませんでした。 けれどよく見ると、そこらの様子が何となく変わっていて、会う人も会う人も、一向に見知らない顔ばかりで、向こうでも妙な顔をして、じろじろ見ながら、言葉も掛けずに済まして行ってしまいます。
之前的乌龟已经等在那里。 浦岛心中又是高兴又是难过。 于是骑上了乌龟的背上,乌龟乘着浪游了上去,没多久到了海边。 乌龟说:“那么浦岛,祝您愉快。”就又潜回了水中。 浦岛目送乌龟了一阵子。 浦岛再次站到了海边,环视着这久违的地方。 春天暖暖的,薄薄雾气的海面上,听到了不知从哪里传来了热闹的船歌。 和梦中看到了的故乡海边的景色一点差别也没有。 但是一仔细看,说不上来哪里变了,遇见的人竟是生面孔,对方也露出奇怪的表情,盯着看,一言不发就走掉了。